M24 チャーフィー 軽戦車 (陸上自衛隊 他 アジア各国軍)
「M24 チャーフィー 軽戦車 (陸上自衛隊 他 アジア各国軍) (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35072 )」です
●第2次世界大戦後期に開発されたアメリカ軍の軽戦車「M24」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キットで、戦後において各国で使用された状態を再現しています
●ブロンコ社製「アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (大戦型) + 戦車兵4体」をベースに、「戦後型」を再現するために車体前後パネル、「T85E1」履帯、後部の通話装置などの新規パーツを追加したバリエーションキットとなります
●避弾経始を重視し、近代的なフォルムとなった軽戦車「M24」を再現、トーションバーサスペンションを採用し、均整の取れたプロポーションを持つ同車の魅力が表現された内容となっています【 軽戦車「M24 チャーフィー」について 】
●「M24」は、「M3/M5軽戦車」系列の後継車両として開発された軽戦車で、火力と防御力の向上が図られました
●主砲は、軽量タイプである「B-25 爆撃機」用に開発された「T13E1 75mm砲」を搭載、装甲厚は従来の「M3/M5軽戦車」と比べると大きな変化はありませんでしたが、避弾経始を考慮した傾斜装甲で覆われ、防御力がアップしています
●足周りは当時の最新懸架システムであるトーションバーサスペンションを採用、トランスミッションは完全にオートマチック化され、機動性能の向上と操縦手の負担が軽減されました
●「M24」は、1944年4月から量産が開始され、同年6月に制式化されます
●本来、この生産時期からノルマンディ戦以降には、同車が軽戦車部隊の主力の地位を占める筈でしたが、習熟訓練の必要性により部隊が前線から引き上げられるのを嫌ったため、「M24」はイギリス本土や後方の兵站基地に控えたままとなり、車輌の更新は進みませんでした
●1944年12月、ドイツ軍がアルデンヌにおいて本格的な反攻作戦を開始、緒戦の戦いにより装備する車両を失った部隊がベルギー方面の兵站基地に在った「M24」を再装備、このアルデンヌ戦が「M24」の初陣となります
●1945年に入ると、「M24」への更新が進み、その優れた能力により徐々に「M24」はアメリカ軍の軽戦車部隊の主力となり、ライン川渡河作戦などで活躍をします
●ただ、この頃になるとドイツ軍の機甲兵力は壊滅状態となっており、同車の本来の性能を示す機会は稀なこととなってしまいます
●大戦後、「M24」は西側諸国を中心に供与もしくは輸出が行われ、中戦車の「M4A3E8」と並び、各国の戦車部隊の主力となりました
●ただ、「M24」は軽戦車としては優秀でしたが、火力、防御力共に中戦車クラス以上との戦闘では不利であり、朝鮮戦争において北朝鮮軍の「T-34/85」を相手に苦戦を強いられています
●一方で、軽戦車としての軽便さや、整備の用意さ、そして操縦の容易さなどから、戦車の生産技術が未成熟であった各国において、戦車技術や整備、戦車部隊の運用方法などの基礎となり、その後の発展に大きく寄与したのでした【 「M24 チャーフィー 軽戦車 (陸上自衛隊 他 アジア各国軍)」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の軽戦車「M24 チャーフィー」の「戦後型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、高い成型技術と細かなディテール表現を誇るブロンコ社により「M24」を再現、以外に細かな作りとなっている同車の細部をディテールを豊かに表現した内容となっています
●軽量化のために肉抜き穴が付けられた、起動輪、誘導輪も正確に再現され、足周りも実車通りに可動が可能であり、車体、砲塔の細かな表現とも伴って、「究極のM24」を具現化したものとなっています
・ ディテール再現を重視している関係上、細かなパーツが多く、上級者向けのキットと言うことができるでしょう
●大戦後の「M24」は、ダブルピン式の「T85E1」履帯を装着、車体後部のバスケットをラックタイプへと変更、車内への通話装置の増設などの特徴を持っており、本キットではこの「戦後型」が表現されています
・ この装備に変更されていない車輌、もしくは一部のみを変更した車輌も多く存在しており、実際は「大戦型」と「戦後型」とが混在していました
●「M24 チャーフィー」は、「砲塔」「車体」、左右の「フェンダー」の4ブロックで構成されています
●砲身は一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 初期型の「M24」に見られる砲身中央部の航空機搭載用の溝が再現
・ 砲身はプラ製のスプリングにより後座可動式です
・ 砲尾部分は1パーツで構成され、閉鎖器は開閉選択式です
・ 砲尾周囲の防危板などが再現されています
・ 同軸機銃は機関部も含めて再現、弾薬ケースなども表現
●防盾は、本体部分と吊下げフック部で構成されています
・ 前部が尖った特徴的な防盾形状を再現
・ 防盾は上下可動式です
●砲塔は上下分割式です
・ 砲塔上及び側面の細かな構造物がパーツ化されています
・ ペリスコープはクリアーパーツとなっています
・ 直接照準器はプラパーツにて再現
・ 排莢ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 装填手ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 砲塔は、はめ込み式で、旋回可能です
●車長キューポラは、砲塔と別パーツとなっています
・ ビジョンブロック部は別パーツで、クリアー成型されています
・ 車長ハッチは2分割式で、内側の回転部ははめ込み方式により可動します
・ 車長ハッチは開閉状態が選択できます
●12.7mm機関銃は、銃身部と機関部の2分割式です
・ 機関部の蓋、グリップハンドル、コッキングハンドルは別パーツとなっています
・ 銃身交換用の把手はエッチングパーツにて再現
・ 機銃マウントは、車長キューポラ前部の円筒状タイプと、砲塔後部の三脚タイプとが付属、選択して使用します(機銃マウント自体は、両方が砲塔に取り付けられています)
●砲塔内部が再現され、各座席、旋回装置、無線器などがパーツ化されています
●車体は、側面と底面とが一体成型されており、これに各パネルを貼り合わせる構成となっています
・ トランスミッション点検ハッチは別パーツです
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 操縦手用のシールドが付属、枠の部分は成型色パーツ、ウィンドー部分はクリアーパーツとなっています
・ エンジン吸気口カバーは別パーツにて再現
・ 工具固定具及び固定ベルトはエッチングパーツとなっています
・ 車体後部は、バスケットを装備したタイプと荷物ラックを装備したタイプとを選択できます(バスケットはエッチングパーツ製)
・ 車体後部の車内通話装置は5パーツで再現、配線もパーツ化されています
●前照灯は、本体部分とガラス部分とが別パーツで、ガラス部分はクリアーパーツとなっています
・ ライトガードはエッチングパーツとプラパーツとを選択できます
・ エッチングパーツ用の治具が付属しています
●足周りは、転輪、サスペンション、ショックアブソーバーなどが可動となっており、実車通りの動きが再現できます
・ 起動輪は4パーツで構成、内側の肉抜き穴も再現
・ 下部転輪は6パーツで構成、内蔵させる軸パーツにより可動します
・ 誘導輪は5パーツで構成、表面上の肉抜き穴が再現されています
・ トーションバーは軸の部分もパーツ化
・ ショックアブソーバーはシリンダー構造が表現され、サスペンションアームの動きに合わせて可動します
・ ダンパーは別パーツとなっています
●履帯は、ダブルピンタイプの「T85E1」履帯が付属しています
・ 履帯は1枚ずつが分割されたプラパーツによる連結可動式履帯となっています
・ 履帯パーツは、上下分割式の履帯(履板)パーツに、側部のコネクターと履帯ピンが一体成型されたパーツを挟み込む方式です
●フェンダーは一体成型となっています
・ フェンダーの側面、前後のボルトが表現されています
・ フェンダーに設置された救急キット用ボックスは1パーツで構成、取り付けベースはエッチングパーツにて再現
●ペリスコープ、前照灯及びサーチライトのガラス部、操縦手シールドのガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●後部バスケット、ライトガード、工具固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 水用ジェリカン ×6
・ 12.7mm機関銃弾薬箱 ×18
・ 7.62mm機関銃弾薬箱 ×18
●「M24」のマーキングとして、7種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 陸上自衛隊 特車教導隊 第1中隊
・ 陸上自衛隊 第1師団所属
・ 南ベトナム軍 (1967年)
・ 南ベトナム軍 (サイゴン / 1968年)
・ 大韓民国陸軍 戦車学校 (1953年)
・ パキスタン陸軍 第3次印パ戦争時 (バングラデッシュ / 1971年)
・ 台湾陸軍 (1980年代)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型