ソビエト軍 砲兵トラクター コミンテルン
「ソビエト軍 砲兵トラクター コミンテルン (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05540 )」です
●「ソビエト軍 砲兵トラクター コミンテルン」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の牽引トラクター「コミンテルン」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦初期においてソ連軍の重砲牽引の主力となり、その後の牽引車輌の基礎ともなった牽引トラクター「コミンテルン」を再現、如何にもソ連製車輌らしい素朴かつ無骨なスタイルが表現されています【 「牽引トラクター コミンテルン」について 】
●ソ連は共産主義国家となることで世界恐慌からは免れましたが、ヨーロッパにおいて1930年代に発達したモータリゼーションから取り残される結果となりました
●これは、アメリカ、ヨーロッパのモータリゼーションは自動車メーカーと、国の道路政策によってもたらされたものであり、私的企業を廃止したソ連にとって叶わないものでした
●このため、自動車産業は立ち遅れ、道路事情も劣悪な状態で放置されることとなります
●一方、ソ連軍はロシア帝政時代から火砲の火力を重視しており、様々なクラスの火砲を装備していました
●1930年代、ヨーロッパでファシズムが台頭、戦争の気運が高まる中、火砲の牽引を馬に頼るという実情を打破するためにソ連軍は機械化を推し進めます
●しかし、前述のようにソ連では自動車技術は低く、トラック、乗用車はアメリカの旧式の車輌をコピー生産している状態でしたが、戦車の開発と生産技術は着実に育ってきており、ソ連軍は牽引用車輌として戦車技術を活かした全装軌式のタイプを装備する方式を採りました
●ソ連軍初の本格的な牽引車である「コミンテルン」は、少数が生産された「T-24 中戦車」のシャーシを流用、更に運転台には「ZIS-5」トラックのものを利用する方式で開発されました
●同車は、ハリコフの機関車工場において1934年から1941年までに約2000両が生産され、重砲を牽引する役割を担い、フィンランド戦、独ソ戦などに参加、大戦を通じて使用され、ソ連軍の火砲の機械化と運用方法の確立に貢献しました
●また、その設計と実績は、その後に登場する「ヴォロシロベッツ」などの牽引トラクターに活かされ、ソ連軍砲兵の機械化の祖となっています【 「ソビエト軍 砲兵トラクター コミンテルン」のキット内容について 】
●このソ連軍の牽引トラクター「コミンテルン」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の大戦時の牽引車、機関車のフォーマットに沿って「コミンテルン」を再現、主要部分は一体成型で構成され、そこにディテールを取り付けて行く方式により、確実性を持ってその形状を作ることができる内容となっています
・ キットを構成するパーツの多くが足周り部分を再現するパーツとなっています
●「コミンテルン」は、「車体下部」「ボンネット」「運転台」「荷台」の4ブロックで構成されています
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ 各サスペンションユニットは、転輪を含めて12パーツで構成 (全8ユニット)
・ 起動輪、誘導輪は左右分割式です
・ 履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
●ボンネット部は一体成型となっています
・ フロント部分に刻まれた文字がモールドで再現
・ 前照灯のガラス部と本体部分との2分割式で、ガラス部はクリアーパーツです
●運転台は、前部のフロントウィンドーの枠を含めて一体成型となっています
・ 左右のドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 各ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属
・ ワイバーは成型色パーツとなっています
・ 運転席部分は、操行レバー、各種ペダル、レバー類がパーツ化
●荷台は各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 各パネルには木目のモールドが彫刻されています
・ 内部の板張り式の座席を再現するパーツが付属しています
●「コミンテルン」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、それに基づく、国籍マークを再現したデカールが付属しています
●2012年 完全新金型