ドイツ 4号対空自走砲 メーベルワーゲン (3.7cm Flak43搭載型)
「ドイツ 4号対空自走砲 メーベルワーゲン (3.7cm Flak43搭載型) (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.073 )」です
●「ドイツ 4号対空自走砲 メーベルワーゲン (3.7cm Flak43搭載型)」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の対空戦車「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦後期においてドイツ機甲部隊の空の守りとして配備された対空戦車「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」を再現、「4号戦車」をベースとして開放型の戦闘室を持ち、「37mm機関砲Flak43」を搭載した特徴的なフォルムを再現した内容となっています【 「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」について 】
●ドイツ軍は第2次世界大戦前から地上部隊の対空防御力を重視しており、各種対空砲、対空機関砲を開発、配備しました
●ただし、牽引式の対空機関砲は陣地設営に時間が必要で、ドイツ軍の機動力を重視した戦術に適さず、ハーフトラックをベースとした自走対空機関砲が作られ、機甲部隊を中心として使用されます
●このハーフトラックベースの自走対空機関砲は、機動性能には優れていましたが、ソフトスキン車輌のために、対空、対地射撃時に反撃により損害を受けることも多く、防御力に優れた戦車ベースの対空戦車の必要性が高まりました
●1941年、最初の対空戦車である、「1号戦車」に「20mm機関砲 Flak38」を搭載したタイプが登場、ただし、実験的な意味合いの強い改造車輌であり、何分車体自体が小さ過ぎて対空戦車としての能力は限定的となります
●その後、「メーベルワーゲン」の開発ベースとなる対空戦車の計画が進められましたが、車体の選定が紆余曲折し、新型車体も検討された結果、計画は大幅に遅延してしまいます
●そこで、繋ぎとなる対空戦車として「38(t)戦車」をベースとして「20mm機関砲 Flak38」を搭載した「Sd.kfz.141(ゲパルト)」が登場、1943年11月から生産されます
●しかし、この車輌が搭載した「20mm機関砲 Flak38」は、車格の関係から単装式であり、対空戦車としては攻撃力不足は否めないものでした
●前述の対空戦車の開発は、連合軍航空機の活動が活発化すると、その必要性が高まり、取り急ぎ「4号戦車」に4連装式の「20mm機関砲 Flak38」を搭載することで決着、1943年9月に試作車が完成します
●ただ、この4連装式「20mm機関砲 Flak38」は、弾幕効果は高いものの装甲が強化された航空機に対して威力不足との見解から搭載砲は「37mm機関砲 Flak43」に変更、「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」として制式化され、1944年3月から生産が開始されました
●この「メーベルワーゲン」は、車体上部を開放型の戦闘室として「37mm機関砲 Flak43」をそのまま搭載、周囲の装甲板は起倒式で、射撃時には倒されプラットフォームとしての役割も兼ねられているのが特徴でした
●ただ、このような形態は、対空射撃時には操作が便利なものの、防御力という点では問題であり、あくまでもこの「メーベルワーゲン」は、旋回砲塔を持った「オストヴィント」や「クーゲルブリッツ」などの対空戦車の量産化までの「繋ぎ」としての存在に過ぎませんでした
●ところが、「オストヴィント」や「クーゲルブリッツ」は、砲塔の大型化により既存の「4号戦車」の車体をそのまま使用することができず、車体上部を変更する必要があり、完成した車輌は極少数となります
●その結果、この「繋ぎ」である「メーベルワーゲン」は、4連装式「20mm機関砲 Flak38」を搭載した「ヴィルベルヴィント」と並んで対空戦車の主力を務め、猛威を奮う連合軍の戦闘爆撃機への盾として終戦まで奮闘を続けることになるのです
【 「ドイツ 4号対空自走砲 メーベルワーゲン (3.7cm Flak43搭載型)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の対空戦車「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤタッチによって「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」を再現、その特徴的なフォルムと機関砲のメカニカルな構造が同社ならではのメリハリの有るモールドにより表情豊かに再現されています
●また、タミヤ1/48MMシリーズとして凝縮された精密感を演出、パーツの細かさの一方で作り易さも考慮されており、「メーベルワーゲン」の魅力を同スケールならではの表現により楽しむことができる内容となっています
●「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」は、「機関砲」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
●「37mm機関砲 Flak43」の砲身は一体成型で、機関部は左右2分割式です
・ スライド式金型により砲口は開口処理済みです
・ 砲身は上下に可動します
●砲架は、左右及び台座部分の3分割式で、これに照準器、操作ハンドル、装填台、照準席などを取り付けます
・ 照準器は砲身の動きに合わせて可動します
・ 薬莢受けは枠の部分がパーツ化され、5パーツで構成
・ 砲弾クリップが3個付属しています
・ 砲架は車体側に装着されたポリキャップにより左右旋回します
●防盾は一体成型となっています
・ 防盾パーツは端に向かって緩やかに薄く成型されています
・ 照準器部分の防盾扉は別パーツで、開閉状態が選択できます
●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型されています
・ フェンダー後部と後部パネル、戦闘室前面パネルは別パーツです
・ 「メーベルワーゲン」固有の装備となる起倒式のアンテナ基部がパーツ化
・ 車載工具類は各1パーツで構成され、固定具が一体成型されています
●戦闘室の起倒式装甲パネルは、各1パーツで再現されています
・ 半開状態の際に使用する補助装甲パネルは別パーツです
・ 装甲パネルは、閉じた「移動状態」、側面を半開状態とした「対空射撃時」、パネルを展開させた「地上射撃状態」の3つの状態を選択して作製することができます
・ 装甲パネル内側の予備砲身などがパーツ化
●車体下部はバスタブ式に一体成型され、前後のパネルは別パーツです
・ 模型に重量感を与える金属製のウエイト(棒状)が付属しており、車体内部に装着します
・ サスペンションユニットは各1パーツで構成
・ 起動輪、誘導輪、上下転輪は左右分割式です
・ 起動輪は内蔵させるポリキャップにより可動します
・ 誘導輪はパイプタイプを再現
・ 上部転輪は鋼製タイプとなっています
・ 「メーベルワーゲン」特有の斜めに切られた縦型排気管が付属、内部構造も再現されています
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は2枚ずつが分割されたパーツとなっています
●戦車兵のフィギュアが1体付属しています
・ 双眼鏡を両手に持ち、上空を覗いているポーズとなっています
・ 服装は、戦車服を着用、戦車規格帽を被っている姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、徽章類やポケットなどの細部は、スケールに合わせてエッジが立ったモールドで彫刻されています
・ フィギュアは、帽子、頭部、胴体、両腕のパーツ構成です
●「Sd.kfz.161/3 メーベルワーゲン」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (フランス / 1944年夏)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マークを再現したデカールが付属しています
●実車の解説が記載されたリーフレットが付属
●2012年 一部新金型