ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット
「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット (シート) (タミヤ ディテールアップパーツ シリーズ (AFV) No.12650 )」です
●「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット」です
●タミヤ社製「ドイツ 4号戦車 J型」に対応する「4号戦車J型」に施されたツィンメリットコーティングを再現したシートセットです【 「ツィンメリットコーティング」について 】
●第2次世界大戦の中期、ドイツ軍は戦車撃破用の吸着地雷を広く使用、この地雷は磁気によって装甲板に貼り付き、遅延信管によって起爆しました
●ドイツ軍は、このような吸着地雷が連合軍側で使用されるのを恐れ、対吸着地雷用の「ツィンメリットコーティング」を開発、自軍の装甲車輌に塗布しました
●このコーティングは、ペースト状となっており、装甲板の磁気を吸収、吸着地雷が付くのを防ぎました
●また、コーティングには剥がれることの防止と、吸着効果の減退性から凹凸の付いたパターンが刻まれているのが特徴でした
●「ツィンメリットコーティング」は、1943年8月から生産工場で塗布が行われ、前線部隊にも配給されて既存の車輌にも極力施工されましたが、連合軍側が吸着地雷を使用していないことが明確となり1944年9月に廃止されています
●「4号戦車」では、「4号戦車H型」と「4号戦車J型」がこの「ツィンメリットコーティング」を施した車輌が存在(以前の型式でも改修された車輌にはコーティングが施されました)しており、横方向に凹凸が刻まれたパターンが主流でした
【 「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット」の製品内容について 】
●この「4号戦車J型」に塗られた「ツィンメリットコーティング」を再現したシートセットです
●「4号戦車J型」に塗られた横方向に凹凸パターンが刻まれた「ツィンメリットコーティング」が再現されています
●パテ等を使用して再現する「ツィンメリットコーティング」よりも、比較的気軽にコーティングパターンを作製できるシート状のタイプです
●シートは、裏側に糊が付いたコーティングの凹凸パターンが付いたプラ製のシートで、キットパーツに合わせてカットラインが印刷されています
●カットラインに沿ってカッター、ナイフ等で切り出し、キットに貼り付けて、凸凹のある「ツィメリットコーティング」を再現します
●シートは、砲塔、車体部分の大判のものだけではなく、前方の点検ハッチや防盾部などの細かなパーツに対応する小さく分かれたものも付属
・ 車体前部上面パネル、車体下部側面、前後のマッドフラップ部のコーティングも表現されています
・ 砲塔シュルツェンのコーティングも付属、側面のハッチ部に合わせてカットラインが印刷されています
・ スペア分のコーティングシートも含まれています
・ タミヤ社製「ドイツ 4号戦車 J型」には車体シュルツェンはセットされておらず、同製品にも同シュルツェン用のシートは含まれていません
●砲塔前部、防盾、戦闘室前部は2種類のパターンが用意せれており、選択して使用します
・ 砲塔前部と防盾は横方向の凹凸と、縦方向の凹凸の2種、戦闘室前部は前方機銃の周囲に放射状のパターンが刻まれたものと、横方向のパターンのみの2種となっています
●シートはプラ製で、プラスチックモデル用の塗装が使用できます
【 「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット」の対応車輌 】
・ 「Sd.kfz.161/2 4号戦車J型」
【 「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット」の対応キット 】
・ タミヤ社製「ドイツ 4号戦車 J型」
・ 他社製の「4号戦車J型」のキットにも使用できるものと思われますが、キットパーツとシートとを良く摺り合わせた上で使用するようにして下さい
【 「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット」のパッケージ内容 】
・ コーティングシート ×1枚入 (1両分)
・ 取扱説明書
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【 「ドイツ 4号戦車 J型 コーティングシートセット」のワンポイント 】
●「4号戦車」は、年代を追って型式が変化しており、1943年4月から「4号戦車H型」、1944年6月から「4号戦車J型」に生産が移行しました
●「ツィンメリットコーティング」は上記のように1944年9月に廃止されていますので、「4号戦車J型」では比較的少数の車輌にしか施されておらず、逆に、「4号戦車H型」では多くの車輌がコーティングを施されています
●製品は「4号戦車J型」用ですが、砲塔、車体の寸法は「4号戦車H型」と同じですので、「4号戦車H型」にも転用が可能と思われます(ただし、車体シュルツェン用のコーティングは含まれていません)
・ 「4号戦車H型」では、車体後部に補助エンジンの排気管が付いていますので、その部分のコーティングシートを切り取る加工が必要となります
【 「ヴィルベルヴィント」と「オストヴィント」のコーティングについて 】
●「4号戦車」をベースとした対空戦車「ヴィルベルヴィント」の一部の車輌、及び「オストヴィント」の試作車の車体部分には「ツィンメリットコーティング」が施されていました
●「オストヴィント」の試作車の車体は「4号戦車G型」、「ヴィルベルヴィント」の車体は戦場から回収された車輌となりますので、ほとんどの車輌が「4号戦車G型」「4号戦車H型」がベースになっているようです
●ただし、前述のように「4号戦車J型」と「4号戦車G/H型」とは車体自体の寸法は同じですので、この「コーティングシート」は、「ヴィルベルヴィント」(タミヤ社製「ドイツ 4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」など)と「オストヴィント」の試作車(トランペッター社製「ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車」)の車体部分に使用することも可能です
・ トランペッター社製「ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車」に使用する場合は、キットパーツとシートとを良く摺り合わせた上で使用するようにして下さい
・ 「オストヴィント」の試作車は、操縦手ハッチ部分までコーティングが延長されていますので、「コーティンングシート」のスペア分を流用して下さい
●「ヴィルベルヴィント」と「オストヴィント」は、砲塔旋回が手動式となっており、流用した車体の砲塔旋回用の補助エンジンのマフラーは撤去されました
●同「コーティングシート」には、「4号戦車J型」用として補助エンジン部跡のコーティングがついていますが、「ヴィルベルヴィント」と「オストヴィント」の場合、この部分にコーティングが塗布されているかは良く分かりません(従来の車輌を転用した場合には、補助エンジンマフラー跡部分のコーティングはないものと判断されますが、再塗布されたという説もあります)