イギリス 25ポンド砲 (弾薬運搬トレーラー・人形6体つき)
「イギリス 25ポンド砲 (弾薬運搬トレーラー・人形6体つき) (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.046 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の主力野砲である「25ポンド砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「25ポンド砲」と牽引用の弾薬トレーラーを再現、アメリカ軍の火砲に見られる洗練された姿や、ドイツ軍の火砲で見られる迫力と比べるとやや弱い印象を持ちがちですが、イギリス軍火砲の持つ質実剛剣さとメカニカルな作りのフォルムが表現された内容となっています【 イギリス軍の「25ポンド砲」について 】
●第1次世界大戦時におけるイギリス軍は、1904年に制式化された「18ポンド砲」を使用していましたが、第1次大戦後の1925年に新式の野砲として「25ポンド砲」の開発を進めました
●ところが、時代は世界恐慌による軍縮の時期となっており、開発は棚上げ状態となります
●1935年には、ようやく「25ポンド砲」が完成しましたが、これは既存の「18ポンド砲」の砲身内部を削り、「25ポンド砲弾」を撃つことができるようにしたという強引な造りとなっていました
●この砲は「25ポンド砲 Mk.1」と呼ばれ、フランス戦及び北アフリカ戦に使用されましたが、さすがにその造りから砲弾の安定性に乏しいという欠点を持っていました
●次いで、この「25ポンド砲 Mk.1」を参考に新造されたのが「25ポンド砲 Mk.2」です
●この「25ポンド砲 Mk.2」は、当初は開脚式の砲架の採用が検討されましたが、開戦には間に合わず、従来の箱型砲架を使用、また「18ポンド砲」に採用された円形の射撃台も装備されました
・ この円形射撃台は、砲架の重量の増加や、陣地設営時に手間が掛かるなどの短所が有るものの、全周射撃が可能という長所を持っていました
・ 砲兵の射撃は想像以上に精密さが求められ、全周射撃能力は重要な要素で、この機能が無い砲で砲架を動かして砲の角度を動かすと、精密な照準を新たに行なう必要が有ります
●この「25ポンド砲 Mk.2」(口径88mm)は、各国の師団砲兵が使用する榴弾砲(「105mm砲」から「155mm砲」クラス)と比べると口径が小さく、そして分離装薬、手動鎖栓方式により発射速度が低いのも事実でしたが、使い勝手や信頼性が高く、イギリス連邦軍内で広く使われました
●また、北アフリカ戦線では徹甲弾が用意されて、対戦車兵器としても使用されるなどの活躍をしています
●同砲は12000門が製造され、牽引式だけではなく、自走式の「ビショップ」や「セクストン」などに活用、大戦後も1960年代まで使用され続けられました【 「イギリス 25ポンド砲 (弾薬運搬トレーラー・人形6体つき)」のキット内容について】
●このイギリス軍における「25ポンド砲Mk.2」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●イギリス陸軍で運用された「25ポンド砲Mk.2」をシャープに再現、メカニカルの構造と箱型砲架、一見すると古風な円形射撃台など同砲の持つ魅力が表現された内容となっています
●「25ポンド砲」を操作する兵士フィギュア、そして弾薬トレーラーやアクセサリー類が付属していますので、単品としてだけではなく、ジオラマ展開など様々な「25ポンド砲」の姿を楽しむことができるでしょう
●「25ポンド砲」の牽引状態と射撃状態とが選択できます
●「25ポンド砲」の砲身は左右分割式で、先端部は別パーツとなっています
・ 先端部はマズルブレーキの有無が選択できます
・ 砲尾は左右分割式となっており、閉鎖器は別パーツで、開閉状態が選択できます
●揺架は左右分割式です
・ 砲身は揺架上で前後に可動します
●防盾は1パーツで構成され、表裏のディテールが再現されています
●砲架は左右のブロックで構成されています
・ 右側ブロックは1パーツ化
・ 左側ブロックは主要パーツに、操作ハンドル、照準器などを取り付ける構成となっています
・ 下部の円形射撃台は、砲架部に付けた牽引時と、砲の下部に設置された射撃時とを選択できます
・ 円形射撃台は旋回可動式です
●砲脚は左右分割式で、砲脚後部上面は別パーツとなっています
・ 砲脚側面のリベット、フック、クリーニングロッドなどがモールドにて再現
・ 駐鋤は別パーツとなっています
●タイヤは、本体部分と内側部分とに分割され、回転可動式です
●「25ポンド砲」用の弾薬トレーラーが付属しています
・ トレーラーは各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 前面パネルは扉を閉じた牽引時と、扉を開いた射撃時とを選択できます
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 砲弾ケース ×2
・ 弾薬箱 ×3
・ 砲弾 ×6
・ 薬莢 ×8
・ 水筒 ×2
・ シャベル ×1
など
●北アフリカ戦線の服装のイギリス砲兵フィギュアが6体付属しています
・ 「25ポンド砲」を射撃中のシーンが表現されています
・ フィギュアの服装は、熱帯用のシャツと半ズボンを着用、砲弾、薬莢、ラマーを持つ兵士は上半身が裸の状態となっています
・ フィギュアは、上半身、下半身、両腕のパーツ構成です
●再現された「イギリス陸軍 砲兵 フィギュア」のポーズについては、
・ 双眼鏡を両手に持って覗いている将校が1体
・ 砲の座席に座って操作ハンドルを持っている兵士が1体
・ 砲弾と、薬莢を持つ兵士が各1体
・ ラマーを持って砲弾を薬室に押し込もうとしている兵士が1体
・ 立った状態で閉鎖ハンドルを持っている状態の兵士が1体
となっています
●イギリス陸軍で運用された2種類の塗装例が説明書に記載されています
●再販アイテム