陸上自衛隊 89式戦闘装甲車
「陸上自衛隊 89式戦闘装甲車 (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ No.G029 )」です
●「陸上自衛隊 89式戦闘装甲車」です
●陸上自衛隊の装軌式装甲戦闘兵車「89式装甲戦闘車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ピットロード社製「陸上自衛隊 89式装甲戦闘車」をベースに、金属製砲身とライロア社製の同キット用エッチングパーツ「陸上自衛隊 89式装甲戦闘車用エッチング」とアルミ製挽き物砲身をパッケージした限定アイテムとなります
●世界的に見ても有数な戦闘能力を擁する「89式装甲戦闘車」を再現、角形の砲塔と車体に、強力な武装を装備した迫力あるフォルムが表現されています【 「89式装甲戦闘車」について 】
●陸上自衛隊は、国産の戦車を開発する際、その戦車に随伴できる能力を持つ装軌式の装甲兵員輸送車を同時に開発していました
●この兵員輸送車は戦車の前年に制式化される傾向が有り、戦後第2世代の戦車である「74式戦車」用には「73式装甲車」が開発されました
●この「73式装甲車」は、当初銃搭を装備した戦闘兵車として開発が進められ、試作車も完成しましたが、予算の都合で銃搭は採用されず、結果的には「74式戦車」の機動力に合わせた凡庸な装甲輸送車としての性能となってしまいました
●しかし、同車が配備される頃には、装甲兵員輸送車は積極的に火力支援を行なうことができる戦闘兵車としての性能を求められることが世界的な趨勢となっており、その観点からは「73式装甲車」は能力不足が否めませんでした
・ ただ、現在のアメリカ軍の「M113」のように、装甲化された装軌式輸送車としての存在意義は高いものが有ります
●「90式戦車」の開発にあたり、このような事情から本格的な戦闘兵車の開発が進められ、1988年に「89式戦闘装甲車」として制式化されました
●この「89式戦闘装甲車」は、「エリコン KDE 35mm機関砲」を主砲とする砲塔に、「重MAT」対戦車ミサイルのランチャーを両側面に装備、対戦車及び対装甲車両に高い攻撃力を誇ります
●また、兵員室には乗車戦闘が行なえるようにガンポートが設置されています
・ 乗車中(特に走行中)のガンポートによる射撃は効果が疑問視されており、ガンポートが防御上の欠点となるという意見も有ります
●防御力は、装甲として圧延防弾鋼板を使用、アルミ合金を使用した「73式装甲車」と比較すると、高い防御力を持っています
●同車は最高速度70km/hを発揮、「90式戦車」に追従できる高い機動性も兼ね備えています
●「89式戦闘装甲車」は、このように高い攻撃力と機動力を持った優秀な装甲兵車です
●ただし、問題はその高性能による価格の高さであり、1両あたり6~7億円という高い調達価格のために大量に発注することができず、それがより価格を上げる要因となる悪循環を招いてしまいました
●その結果、同車は2004年までに68両の生産に止まり、第7師団と富士教導団の一部のみに配備されているのみとなっています
【 「陸上自衛隊 89式戦闘装甲車」のキット内容について 】
●この陸上自衛隊の「89式装甲戦闘車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社のグランドフォースシリーズの初期フォーマットに則り「89式装甲戦闘車」を再現、同車の細かな造りを細分化したパーツ構成により表現した内容となっています
●「89式装甲戦闘車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル部」の4ブロックで構成されています
「砲塔」
●「エリコン KDE 35mm機関砲」の砲身は、プラパーツと真鍮製パーツが付属しており、選択して使用します
・ 防盾部は8パーツで構成されています
・ 防盾は上下に可動します
●砲塔は上下分割式で、後部パネルは別パーツです
・ 砲手用の照準ペリスコープは、前部の扉の開閉状態が選択できます
・ 車長用のペリスコープは、個別にパーツ化されています
・ スモークディスチャージャーは1本ずつパーツ化
・ 車長ハッチ、砲手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 「重MAT」ランチャーは各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
「車体上部」
●車体上部は、天板パーツと両側面パーツの3分割式となっています
・ サイドスカートは1パーツで構成
・ 前照灯前面のメッシュを再現するラバー製のメッシュが付属
・ 上部のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 上部のペリスコープは個別にパーツ化
・ 側面のガンポートは別パーツとなっています
「車体下部」
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツとなっています
・ 転輪は内蔵させるポリキャップにより可動します
・ 誘導輪は4分割式により履帯との接触部の肉抜き穴を再現
・ 履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
「後部パネル」
●後部パネル部は、パネル本体と左右のフェンダーで構成され、これに尾灯などを取り付ける構成となっています
・ 後部ドアは別パーツで、開閉状態を選択できます
●ペリスコープのガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
【 付属しているエッチングパーツの内容 】
●セットされているエッチングパーツの内容は
・ エンジングリルのメッシュ
・ 車体側面の排気グリル
・ ペリスコープ及びペリスコープガード
・ 乗員ハッチの把手
・ 車体上に存在する各種ハッチの把手
・ ライトガードのメッシュ
・ 牽引ワイヤー固定具
・ 雑具箱の固定バンド
・ 雑具箱の固定用の枠
・ 雑具箱本体の持ち手
・ 車載工具類の固定具
・ スモークディスチャージャーのベース部分
・ スモークディスチャージャーの蓋の脱落防止用チェーン
・ ジェリカンラック及び固定バンド
・ 後部マッドガード
など、となっています
●エッチングパーツは真鍮製となっています
【 付属しているフィギュア 】
●装甲戦闘車の乗員2体と、普通科隊員2体の合計4体のフィギュアが付属しています
・ 乗員は砲塔上のハッチから上半身を出した状態、普通科隊員は車外で立った状態が表現されています
●乗員の服装は、ボディーアーマーを着用し、戦車ヘルメットを被った状態(1体は迷彩覆いを被った状態)、普通科隊員は迷彩戦闘服を着用した状態となっています
・ 説明書には、旧型の迷彩服の塗装パターンが描かれていますが、この戦闘服のデザインは現行のドット式迷彩服です
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
「フィギュアのポージング」
・ 乗員のフィギュアの1体は、片手に双眼鏡を持っているポーズ
・ 乗員のフィギュアの1体は、片手に通話器を持っているポーズです
・ 普通科隊員のフィギュアの1体は、両手で自動小銃を持っているポーズ
・ 普通科隊員のフィギュアの1体は、肩に「カールグスタフ」を掛け、片手に双眼鏡を持っているポーズとなっています
「付属している装備品類」
・ 89式自動小銃 ×2
・ 62式機関銃 ×1
・ カールグスタフ無反動砲 ×1
・ 双眼鏡 ×2
・ 銃剣 ×2
・ 拳銃ホルスター ×2
・ マガジンポーチ ×6
・ 水筒 ×2
・ ガスマスク入れ ×2
・ ヘルメット ×2
など
【 塗装・マーキング類 】
●「89式戦闘装甲車」のマーキングとして、陸上自衛隊仕様となる1種類の塗装例と6種類のマーキング例が説明書に記載されています
・ 第7師団 第11普通科連隊 第1中隊
・ 第7師団 第11普通科連隊 第1中隊
・ 第7師団 第11普通科連隊 第3中隊
・ 第7師団 第11普通科連隊 第3中隊
・ 第7師団 第11普通科連隊 第5中隊
・ 富士教導団普通科教導連隊
●説明書のマーキング例に基づく、部隊マーク、部隊表記、陸上自衛隊マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●塗装例として2010年4月に公開された「都市型迷彩」を再現したカラーの3面図が付属しています
【 「陸上自衛隊 89式戦闘装甲車」のパッケージ内容 】
・「89式戦闘装甲車」×1
・ フィギュア ×4体
・ 装備品類 ×一式
・ アルミ挽き物砲身パーツ ×1本
・ エッチングシート(ライオンロア製エッチングパーツ) ×3枚
・ デカールシート ×1枚