ソビエト 85mm D-44 師団砲
「ソビエト 85mm D-44 師団砲 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02339 )」です
●「ソビエト 85mm D-44 師団砲」です
●第2次世界大戦末期に開発され、戦後になり各地で運用されたソ連軍の火砲「85mm野砲 D-44」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●対戦車戦闘能力を重視した「85mm野砲 D-44」を再現、低いシルエットと特徴的な長い砲脚を持ったメカニカルな構造が表現されています【 「85mm野砲 D-44」について 】
●ソ連軍は、1940年に師団用の野砲として「76.2mm野砲 F-22」を開発、大量に生産が行われ、全軍へと支給します
●この「76.2mm野砲 F-22」は、歩兵支援、対戦車任務、間接射撃など様々な用途に使用できる多目的火砲で、全戦線で広く使用されました
●特に、同砲を有名にしたのが長砲身による装甲貫通能力の高さで、「76.2mm野砲 F-22」を捕獲したドイツ軍も自軍の兵器として積極的に活用しました
●この「76.2mm野砲 F-22」をベースとして、様々なタイプの76.2mmクラスの野砲が開発されましたが、一方で後継となるより強力な火砲の開発が1943年から開始されて1944年に完成し、「85mm野砲 D-44」として制式化されます
●この「85mm野砲 D-44」は、師団用の野砲として運用が予定されており、別名「85mm師団砲 D-44」とも呼ばれました
●ただし、その性質は「76.2mm野砲 F-22」より対戦車戦闘を重視したものとなっており、全体のシルエットは低く、実質的には対戦車砲に近い存在でした
・ 装甲貫通能力は、1000mの距離で103mmと高く、「タイガー1」や「パンター」の正面装甲を貫く威力を持っていました
●同砲は、制式化された後も改良が必要だったため、その生産は1945年にずれ込んでしまい、結局第2次世界大戦には間に合いませんでした
●しかし、ソ連軍を始めとするワルシャワ条約軍で広く運用され、中国ではそのコピーを生産、ベトナム戦争や中東戦争で使用されています
【 「ソビエト 85mm D-44 師団砲」のキット内容について 】
●このソ連軍の火砲「85mm野砲D-44」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社のAFVモデルシリーズのフォーマットに沿って「85mm野砲D-44」を再現、主要躯体は一体成型を多用しながら、火砲の細かな構造をパーツ分割によって表現した内容となっています
●砲脚を閉じた「牽引状態」と、砲脚を開いた「射撃状態」とを選択して組立てることができます
●「85mm野砲 D-44」は、「砲身」「砲尾」「砲架」「防盾」「砲脚部」の5ブロックで構成されています
●砲身は左右分割式で、先端のマズルブレーキは別パーツです
・ マズルブレーキも左右分割式となっています
●砲尾は左右分割式です
・ 閉鎖器は別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 上部の駐退複座装置は左右各1パーツで再現
・ 防危板、閉鎖器開閉ハンドルがパーツ化
・ 砲尾(砲身)は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲架は、左右のブロックで構成されており、これに操作ハンドル、照準器などを取り付けます
・ 砲架は完成後も旋回可動とすることができます
●防盾は1パーツで構成され、その薄さを再現、裏側のディテールも表現されています
・ 砲身基部の小防盾は別パーツで、砲身の動きに合わせて可動します
●砲脚は各1パーツで構成され、これに工具箱、フックなどのディテールパーツを取り付けます
・ 先端の駐鋤は左右各1パーツで再現
・ 砲脚基部は上下分割式です
・ タイヤはホイール部とゴムの部分との分割式で、ゴムの部分はラバー製パーツとなっています
・ 砲脚部先端に装着される車輪は5パーツで構成
●各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属
●「85mm野砲 D-44」のソ連軍仕様となる1種類(ダークグリーン単色)の塗装例が説明書に記載されています
●全140パーツ
●「ソビエト 85mm D-44 師団砲」の完成時のサイズ
・ 全長 : 201mm
・ 全幅 : 44m
●2012年 完全新金型