アメリカ陸軍 M21 モーターキャリアー
「アメリカ陸軍 M21 モーターキャリアー (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.083 )」です
●「アメリカ陸軍 M21 モーターキャリアー」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の「M21 81mm自走迫撃砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「M21自走迫撃砲」について 】
●第2次世界大戦前の時期、アメリカは孤立主義の台頭により兵器の開発、生産は極めて遅いものでした
●ところが第2次世界大戦が勃発すると、ドイツ電撃戦の影響と将来的な参戦を睨み、急速に軍拡が行なわれました
●ドイツ軍が使用した装甲兵員輸送車の影響を受けて、アメリカでも同様な車両の開発が行なわれ、騎兵と砲兵が使用する「M2ハーフトラック」と、機甲歩兵が使用する「M3ハーフトラック」の2車種が生産されます
●この2車種のハーフトラックは、強力なエンジンと良好なキャパシティを持っており、各種の火砲を搭載する自走砲のプラットフォームにも利用されました
●一方、迫撃砲はその単純な構造により生産コストが低く、歩兵用の軽便な支援火器として広く使われていました
●ただし、射程が通常の火砲と比べると極端に短く、操作員は敵の砲火に曝される危険が有り、また、迫撃砲は複雑な砲架を使用しないために、車載化が行い易いという利点も有り、自走砲化が進められます
●当初、「M2ハーフトラック」に「81mm迫撃砲」を搭載した「M4自走迫撃砲」が作られましたが、この車両はハーフトラックに迫撃砲を載せただけの仕様であり、射撃の際には迫撃砲を降ろす必要が有りました
●続いて改良型である「M4A1自走迫撃砲」が登場、この車両は迫撃砲の射撃のために車体が強化されており、車内からの射撃が可能となります
●しかし、この「M4A1自走迫撃砲」は「M2ハーフトラック」がベースとなった関係上、車内スペースが狭く、砲も後方に向けられていたために、目標に対して車体は逆の向きをとる必要が有りました
●そこで、開発されたのが「M3ハーフトラック」をベースとした「M21自走迫撃砲」で、元々の車内スペースが広い関係で操作スペースが拡大、迫撃砲の向きも前方に変更され、車内に設けられたレールにより射角が変更可能となり、運用性と操作性が大幅に向上しています
●この「M21自走迫撃砲」は110両が生産されて、機甲歩兵部隊の火力支援に活躍しました
【 「アメリカ陸軍 M21 モーターキャリアー」のキット内容について 】
●この「M21自走迫撃砲」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「M21自走迫撃砲」が持つオープントップ車両の魅力を再現、「M3ハーフトラック」譲りのリベットを多用した車体、メカニカルな足回り、そして迫撃砲とその砲弾が詰まった車内の構造が表情豊かに表現されています
●タミヤMMシリーズの美点である作り易さと精密感とが両立されており、複雑な車内構造物は最小限のパーツ分割で表現しながらも、シャープ且つ充実したディテールを持っており、その存在感は現在においても色褪せない魅力を放っています
●キットには、豊富なアクセサリーが用意されており、キットだけでもアメリカ軍の車両が持つ荷物を満載した様子が表現可能です
●また、フィギュアも付属しており、このキット単体、もしくは簡単なベースを付けるだけで移動式迫撃砲陣地の情景が製作可能で、キット本体の組み立て易さから様々な演出が思い浮かび、MMシリーズが目指した楽しさを感じることができるでしょう
●キットは、同社「アメリカ M3A2 パーソナルキャリアー」のバリエーションキットで、新規にリアキャビン部、前部バンパー部、フィギュアなどを追加した内容となっています
●「M21自走迫撃砲」は、シャーシ、フロントキャビン部、リアデッキ部の3ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは、トランスミッション部も含めた一体成型で構成、デアファレンシャル部分のパーツ分割は最小限となっています
・ 前部のデファレンシャルは可動式で、前輪を左右に振った状態にすることができます
・ スプロケットホイル及びリアホイルは、ポリキャップを内蔵することにより可動することができ、ロードホイルも貫通したシャフトにより可動式とすることが可能です
・ 前輪タイヤのゴムの部は一体成型されたラバー製パーツ、タイヤ表面にはトレッドパターンやメーカーの刻印が彫刻されています
・ 履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
●フロントキャビン部は、フェンダーが一体化された車体下部、側面板、ラジエターグリル、操縦席前面板とで構成されており、側面に存在するジェリカン、ハンマー、シャベル類は別パーツとなっています
・ 車体前面のラジエターグリルは、開、閉のそれぞれの状態を別パーツ化しており、選択して使用します
・ 操縦手席前面板は、装甲シャッターを開いた状態と閉じた状態とを選択できます
・ フロントウィンドーを再現する為に、切れ込みが入った透明プラ板が用意されています
・ 操縦席側面ドアは、ドアパーツを加工することにより上部を開いた状態にすることが可能です
・ 操縦席部分のメーター類は、細かな彫刻を施したパーツで再現
●リアデッキの車体構造部は、左右側面装甲板、後部装甲板、車内パーツの4パーツで構成されています
・ 車内パーツには、燃料タンク、弾薬架、そして砲弾ケースが一体成型、床面の滑り止めパターンもシャープに彫刻されています
・ 兵員室のシート部の背もたれ部分は別パーツ化して再現、柔らかいクッション部分の質感表現は彫刻を変えて再現してます
・ 幌を張るための支柱のパーツが付属しています
●武装は、「81mm迫撃砲」及び「12.7mm M2重機関銃」が付属
・ 「81mm迫撃砲」は、車内での射撃状態と、車外での射撃状態とが選択可能で、車外用のプレート部が用意されています
・ 「12.7mm 重機関銃」の弾薬箱は、閉じた状態と開いた状態とが選択でき、開いた状態用として内部に弾薬がモールドされています
●「81mm迫撃砲」の操作員2体と無線手1体、ドライバー1体の合計4体のフィギュアが付属しています
・ フィギュアの服装は、操作員と無線手が「M1943野戦服」に革製レギンスを着用した状態、ドライバーのフィギュアは、「M1941戦闘服」に布製レギンスを着用した状態となっています
・ フィギュアは、上半身、両腕、両足のパーツ構成です
●各フィギュアのポージングについて
・ 操作員のフィギュアの1体は、迫撃砲弾を両手で持って装填しようとしているポーズ
・ 操作員のフィギュアの1体は、両手で耳を塞いで発射音に備えているポーズです
・ 無線手のフィギュアは、片膝を付いて無線の通話機に叫んでいるポーズ
・ ドライバーのフィギュアは、左腕を扉に掛け右腕をハンドルに置いているポーズとなっています
●付属している装備品類
・ M9ロケットランチャー ×1
・ ロケット弾 ×4
・ M1A1トンプソンサブマシンガン ×1
・ 水筒 ×4
・ 携帯用シャベル ×4
・ 銃剣 ×3
・ ヘルメット ×5(フィギュアに着用させる分も含む)
・ M1911 拳銃用ホルスター ×2
・ 車載無線器 ×1
・ 81mm迫撃砲弾(重タイプ) ×2
・ 81mm迫撃砲弾(軽タイプ) ×4
・ 迫撃砲弾ケース(蓋を閉じた状態) ×2
・ 迫撃砲弾ケース(蓋を外した状態) ×5
・ 予備タイヤ ×1
・ 束ねられたジェリカン ×1
・ 機関銃弾薬箱 ×3
・ その他、左右フェンダー、側面などに載せる木材、毛布、ザック、有刺鉄線などを再現したパーツが付属しています
●マーキングは、1種類の塗装例、9種類のマーキングが説明書に指示されています
・ 第10機甲師団所属車両
・ 第1機甲師団所属車両
●説明書の指示に基づく国籍マーク、車体番号、所属部隊名などを再現したデカールが付属しています
●2011年 スポット再生産