ドイツ 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232
「ドイツ 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.074 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の8輪重装甲無線偵察車「Sd.kfz.232」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍の電撃戦の立役者として同軍の目となって活躍した8輪重装甲無線偵察車「Sd.kfz.232」を再現、平面で構成された多角形の特徴的なフォルムに高度で複雑な足周りと大型のフレームアンテナを装備した車体を再現した内容となっています
【 ドイツ Sd.Kfz.232 8輪重装甲車 について 】
●ドイツ軍は第1次世界大戦の敗戦で締結されたベルサイユ条約によって「戦車」の保有が禁じられたことにより装輪式装甲車の開発が重点的に行われました
・ ただし、あくまでも条約の制限下でしたので、その開発自体は細々としたものでした
●この装輪式装甲車の開発にあたって問題となったのが装輪式による不整地踏破能力の低さであり、ドイツ軍ではこの欠点をカバーするために多輪式を採用、1920年代後半には「8輪式」と「10輪式」の装甲車が試作されます
●1933年にナチス党がドイツの政権を掌握すると、再軍備化の気運が一気に高まり、それに同調するように従来の多輪式の装甲車をベースとした8輪式の重装甲車の本格的な開発が開始されました
・ 8輪式重装甲車の「重」は、重装甲を意味するものではなく、多輪式を示すものです
●この8輪式重装甲車は、今までの開発経緯から試作は順調に進み、1934年末には試作車が完成、1935年には通常型を「Sd.kfz.231」、大型無線機搭載型を「Sd.kfz.232」として制式採用が行われました
●「Sd.kfz.232」は、部隊間連絡用の大型無線機「Fu.11」を搭載、上部に大型のフレームアンテナを装備しているのが外観上の大きな特徴となっています
●主砲には「20mm機関砲 KwK30」を装備、同軸に機銃を持ち、当時の装甲車としては充分な攻撃力を擁していました
●同車の最大の特徴がその高度で複雑な足周りで、8輪駆動、8輪操舵、8輪独立懸架という贅沢な装備を持ち、不整地においても軽快な機動性能を発揮しました
●また、車体後部にも操縦室を備えており、後進時にも前進時と同じ機動性能を誇り、迅速な行動を要求される偵察任務に適したものとなっています
●第2次世界大戦が勃発すると、「Sd.kfz.232」は偵察車輌として機甲部隊の先鋒として偵察任務に活躍、その機動性能と無線能力によってドイツ軍の電撃戦を演出する存在となります
●そして、北アフリカ戦線などにおいて、その機動力と火力を活かして強行偵察などにも活躍、ドイツ機甲部隊の「目」や「耳」となり、その活動を支えたのでした
【 ドイツ 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232 (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア シリーズ No.074) プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の8輪重装甲無線偵察車「Sd.kfz.232」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「Sd.kfz.232」をタミヤタッチによって再現、多角形で構成されたそのフォルムをリアルに再現しながら、細部ディテールはタミヤらしいメリハリのあるモールドで表現されています
●また、タミヤ1/48シリーズとして組みやすさが考慮されており、複雑な足周りは最小限度のパーツ構成により再現、独特な面構成の車体部分も分割方法が工夫され、タミヤらしく確実に形とすることが可能で、同車の魅力を気軽に楽しむことができる内容となっています
●「Sd.Kfz.232」は、「砲塔」「車体」「フレームアンネナ」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は一体成型されたパーツによりその多面形の形状を再現、前面のボルト、側面のクラッペなどがシャープな彫刻により表現されています
●「20mm機関砲 KwK30」の砲身は一体成型となっています
・ 防盾は1パーツにて再現
・ 防盾(砲身)は完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前面パネルは別パーツとなっています
・ 側面の視察クラッペと、後部のハッチは別パーツです
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 砲塔は旋回可動式です
【 車 体 】
●車体は、その複雑な車体上部形状を一体成型により再現、足周り部分も極力パーツ分割を控えながらスケールに沿ったディテールを表現しています
●車体は上下分割式で、下部側面パネルと後部エンジングリルは別パーツとなっています
・ 車体各部の視察クラッペは別パーツで、視察クラッペには上部の樋が一体成型されています
・ 車体の4つの側面フェンダーは、個別にパーツ化されており、フェンダー上に存在する装備品類、ホーン、工具箱等は別パーツにて再現
・ 車体側面の方向指示器と、そのガード部分がパーツ化
・ 車載工具類はブロックごとにパーツ化されています
●車体前後の車幅ポールがパーツ化されています
・ 車体左前部の車幅ポールにはバックミラーが一体成型
●前部の追加装甲板は、装甲板本体と左右のステー部分とで構成されています
・ ステー部分にはパンチングが開口処理済みです
●足周りは、シャーシのフレームが車体パーツに一体成型されており、これにサスペンション、タイヤなどを取り付けて完成させます
・ リーフ式サスペンションは、前後各1パーツで再現
・ ダブルウィッシュサスペンションは1軸ごとに一体成型され、4軸とそれを繋ぐドライブシャフトパーツとで構成されています
・ タイヤは、タイヤ本体と内側内部との2パーツで構成
【 フレームアンテナ 】
●フレームアンテナは、フレームアンテナ本体、砲塔の支柱、車体の支柱の3パーツで構成されています
・ 砲塔の支柱は3本足形状が一体成型され、上部の穴にフレームアンテナ本体の突起を差し込む方式により砲塔が旋回可動します
・ 車体の支柱は2本のポールが一体成型されており、強度を確保しています
【 フィギュア 】
●車長のフィギュアが1体付属しています
・ フィギュアは、上半身が再現された半身像となっています
・ 砲塔ハッチから顔を出し、腕を降ろしたポーズです
・ 服装は、戦車服(「パンツァージャケット」)を着用、略帽を被った姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、襟やベルト部分などの細部は、繊細且つシャープなモールドで彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体のパーツ構成となっています
【 ドイツ 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232 (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア シリーズ No.074) 塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.232」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第5戦車師団 第8装甲偵察大隊 第2中隊 (バルカン戦 / 1941年)
・ 第19戦車師団 第19装甲偵察大隊 第1中隊 (クルスク戦 / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、戦術マーク、パーソナルネーム、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●実車の解説と塗装例が記載されたリーフレットが付属
●2013年 完全新金型