グランドパワー 2013年7月号
「グランドパワー 2013年7月号 （雑誌） (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー No.230 )」です
（2013年5月27日発売） 【 「グランドパワー 2013年7月号」について 】
【 特集 】エレファントの開発と構造
●重戦車「ティーガー1」の開発にあたっては、「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社という2社による競合という形で採用が競われました
●当時においては、大重量の車体を動かすためのトランスミッション技術は未成熟であり、「ポルシェ」社ではそれを解決するためにトランスミッションが不要なエンジンとモーターによるハイブリット式を駆動系に採用します
●これによって誕生した「ポルシェ」社の試作戦車「VK45.01（P）」は、その駆動系の不調などにより、「ティーガー 1」の採用には敗れましたが、車体部分は先行して量産された結果、90両軍の車体が余ることとなりました
・ 「VK45.01（P）」としての完成車両も数両が完成しており、訓練用車両などとして使用されています
●この90両の車体を有効に利用するために駆逐戦車への転用が決定、「フェルディナント」という名称が付けられたこの駆逐戦車は、主砲には「ティーガー1」よりも強力な長砲身「88mm対戦車砲Pak43/2」を搭載、前面装甲200mm、側面の装甲も80mmと、当時の装甲車両としては破格の能力を持ちました
●「VK45.01（P）」では不調となった駆動系も、エンジンを換装するなどの改良が実施され、信頼性が格段に向上、「フェルディナント」は当時の戦車、装甲車両の中でまさしく最強の存在となります
●「フェルディナント」はクルスク戦が初陣となってその能力を発揮、その無敵振りからソ連軍では「フェルディナント・ショック」という現象が生まれましたが、作戦自体の失敗により多くの車両が失われてしまいます
●クルスク戦後、「フェルディナント」は順次戦場から引き揚げられ、戦訓に基づいた改造が行われ、その名称も「エレファント」へと変更されます
●「エレファント」はイタリア戦線、東部戦線に投入、後退戦において苦しい戦いを繰り広げましたが、その能力により極めて大きな戦果を挙げており、その姿は1945年のベルリン攻防戦まで見られました
●この「VK45.01（P） ポルシェ・ティーガー」「フェルディナント」「エレファント」を特集、それぞれの車両に区分して開発経過と車体各部を解説します
●「ポルシェ・ティーガー」は、その始祖となるヘンシェル社の「VK30.01（H）」やポルシェ社の「VK30.01（P）」等を詳細に解説するとともに、新機軸を多数採用したポルシェ社の「タイプ100」も解説、「フェルディナント」と「エレファント」の変更点も詳しく具体的に解説した貴重な資料となっています【 「グランドパワー 2013年7月号」の内容目次 】
●アフガニスタン軍のAFV 2011～2012
●「BvS10 ヴァイキング」全地形装甲車
●現存するフェルディナント＆エレファント
●エレファントの開発と構造
・ ポルシェティーガー写真集
・ 重駆逐戦車フェルディナント写真集
・ 重駆逐戦車エレファント写真集【 「グランドパワー 2013年7月号」の内容について 】
■巻頭カラーページ（16ページ）
●アフガニスタン軍のAFV2011～2012として、アフガニスタン軍が装備する「HMMWV」や装輪装甲車、火砲や小火器、航空機を収録
●後半は、スウェーデンの「アルヴィス・ヘグルトン」社が開発した全地形装甲車「BvS10 ヴァイキング」を掲載、車体の前部と後部の2つのブロックで構成された独特な形態の車輌を、車体内部の写真も含めて詳細が収録されています
●巻末には、第2次大戦直後に撮影されたアメリカのアバディーン試験場での「エレファント」と、2003年撮影のロシアのクビンカ戦車博物館の「フェルディナント」を収録
■ポルシェ・ティーガー（22ページ）
●断片的な解説が多かった「VK45.01（P） ポルシェ・ティーガー」とともに、ヘンシェル社製の「VK30.01（H）」等も含めて系統的に、次の項目に区分して解説
・ 「ポルシェ・ティーガー」の華麗なる変身史
・ 「ティーガー1」開発まで－DW1/2
・ 「ティーガー1」のルーツ－「VK30.01（H）」
・ 「VK30.01（H）」の対抗馬－ポルシェ「VK30.01（P）」
・ 新機軸を導入した「ポルシェ タイプ100」
・ ヘンシェル社の「VK36.01（H）」
・ 「VK45.01（H）」
・ 「ポルシェ タイプ101」
・ 「VK45.01（P）」の構造
・ 「VK45.01（P）」の製作実態
・ 「VK45.01（P）」の派生型
■ポルシェ・ティーガー写真集（16ページ）
●「ポルシェ・ティーガー」の原型となった「ポルシェ タイプ100」や、「ポルシェ・ティーガー」としての試作量産車の写真を掲載、各種試験時の場面を中心に収録されています
●「ポルシェ・ティーガー」各車両の詳細、フェンダー幅の変化などの状況も把握できる内容となっています
■エレファントの開発と構造（18ページ）
●「フェルディナント」及び「エレファント」の開発の経緯が次の項目に区分して解説されています
・ 「VK45.01（P）」から突撃砲へ
・ 巨像「フェルディナント」の登場
・ 「フェルディナント」の構造
・ 「フェルディナント」の派生型
・ 「フェルディナント」の部隊配備
・ クルスク戦と「フェルディナント」
・ 進化の最終形態「エレファント」
・ 「エレファント」の部隊配備
●「フェルディナント」及び「エレファント」の構造は、車体上部、機関系、足回り、戦闘室、武装を解説、「エレファント」では改修による変更点が掲載されています
■重駆逐戦車「フェルディナント」写真集（42ページ）
●「フェルディナント」の工場で生産中の場面から訓練中の状況を収録、生産工場でのシーンでは最終生産車である150100号車の華やかなマーキングと飾り付けで装飾した状態なども収められています
●クルスク戦時では、ソ連軍側から撮影された放棄された状態の「フェルディナント」を主に収録、同戦における独特な迷彩塗装と、戦闘室後部の識別用のマーキングなどが判る写真も掲載されています
●巻末には、クルスク戦後における「フェルディナント」のドイツ軍側の戦場写真が収録
■重駆逐戦車「エレファント」写真集（22ページ）
●「エレファント」の写真として、イタリア戦線に送られた第653重戦車駆逐大隊第1中隊、東部戦線に投入された第653重戦車駆逐大隊の主力の戦場写真を収録
●「エレファント」としてツィンメリットコーティングの各車におけるパターンの違いが判別できる写真なども収められています【 「グランドパワー 2013年7月号」の奥付 】
●版型 ： B5版
●全144ページ / モノクロ写真153枚、カラー写真35枚収録
●発行日 ： 2013年7月1日
●ISBNコード ： 4910135010736
