アメリカ 強襲水陸両用兵車 AAVP7A1 アップガンシードラゴン
「アメリカ 強襲水陸両用兵車 AAVP7A1 アップガンシードラゴン (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.159 )」です
●現用アメリカ海兵隊の水陸両用装甲兵員輸送車「AAVP7A1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●アメリカ海兵隊の歩兵戦闘車として運用が行われている水陸両用装甲兵員輸送車「AAVP7A1」を再現、上部にせり上がった車体前部の形状を持つ、巨大なフォルムを再現した内容となっています
【 「水陸両用装甲兵員輸送車 AAVP7A1」について 】
●第2次世界大戦時、アメリカ軍では上陸用舟艇を使用した上陸作戦を展開しましたが、前部にランプを持つ構造から敵の砲火の犠牲になる兵士も多く、大戦末期では水陸両用装甲車両「LVT」シリーズによる上陸で橋頭堡を確保、その後に大きな輸送力の上陸用舟艇を運用するという方法へと変化しました
●この「LVT」シリーズは発展を続け、1956年には兵員34名を収容できる大型の水陸両用装甲車両「LVT-5」が登場、この「LVT-5」の後継として1970年に制式化が行われたのが「AAVP7」です(当初は「LVTP7」という名称)
・ 「AAVP7」は、車体前部にエンジンと操縦席、車体後部が兵員室というレイアウトで、その巨体から乗員3名の他に兵員25名を収容することができます
・ 水上では、ウォータージェット推進により13km/hの速度を発揮、履帯を動かすだけでも水上機動が可能で、その場合は最高速度7km/hという性能を持っています
・ 「AAVP7」は、地上用の車両としては極めて大型の車体となりますが、地上走行時には最高速度70km以上の性能を発揮、見掛けとは異なり、軽快な機動性能を誇ります
●1970年代後半、「AAVP7」の後継車両の計画が始まりましたが、予算の関係と「AAVP7」の基本性能の高さから計画は中止、その代わりとして「AAVP7」は大きな改修を受け、「AAVP7A1」となりました
●「AAVP7」は、固有の武装として「M2重機関銃」1丁のみを搭載していましたが、「AAVP7A1」では「M2重機関銃」と「40mm自動擲弾発射機」を装備する銃塔を搭載、この「40mm自動擲弾発射機」は毎分325発~375発という発射速度を持ち、強力な火力を擁しています
●この武装強化により「AAVP7A1」は単なる水陸両用装甲兵員輸送車としての役割だけではなく、強力な火力支援が可能な強襲車両、そして歩兵戦闘車としての性格も持つようになりました
●「AAVP7A1」はアメリカ海兵隊員にとって水上のみならず、陸上での足となり、湾岸戦争などで活躍、追加装甲による防御力強化などの改修を受けながら、これからも運用が続く予定となっているのです
【 「アメリカ 強襲水陸両用兵車 AAVP7A1 アップガンシードラゴン」のキット内容について 】
●このアメリカ海兵隊の水陸両用装甲兵員輸送車「AAVP7A1」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●複雑な面構成の車体を擁し、独特な迫力を持つ「AAVP7A1」をタミヤタッチで再現、同社らしい質感をも伝える考え抜かれたモールド表現を主体として、その複雑なフォルムと構造、そして現用車両らしい細かなディテールを、パーツ数を抑えて再現した内容となっています
●1990年代後半にキット化が行われた製品ですが、現在の目で見ても全く遜色がなく、ミリタリーモデルのトップとなるタミヤならではの造形美や模型としても追求が行き届いているのを感じ取ることができるでしょう
●また、闇雲にディテールを追い求めるのではなく、ポイントをしっかりと押さえながら、あえてユーザーの力量に任せる部分を残しており、ビギナーからベテランユーザーに至るまで各々のスタンスに応じた模型作りを楽しむことができます
●タミヤ社製「アメリカ 水陸両用兵車 LVTP7A1 シードラゴン」をベースとして、「AAVP7A1」としてアップデートした状態を再現するために、銃塔やフィギュアなどの新規パーツを追加したバリエーションキットです
●「M2重機関銃」と「40mm自動擲弾発射機」を装備した新型銃塔と、「M2重機関銃」のみを装備した旧型銃塔とが付属、どちらか1種を選択して作製します
●「AAVP7A1」は、「銃塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 新型銃塔 】
●新型銃塔は、面構成となる構造を歪み等が発生しないように工夫したパネルごとの箱組みで再現、キューポラ部分はシャープな造形で立体的な構造を再現しています
●新型銃塔は、箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製します
・ ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 「M2重機関銃」は1パーツ、「40mm自動擲弾発射機」は上下に分割した2パーツで再現、銃塔に内蔵する防盾パーツに取り付けます
・ 「40mm自動擲弾発射機」の弾帯をパーツ化、強弱をつけたシャープな彫刻でその構造を再現しています
・ スモークディスチャージャーは1本ずつ個別にパーツ化、基部へと装着します
【 旧型銃塔 】
●旧型銃塔は、円筒状となる独特の形状を再現、ビジョンブロック部分は開口処理した状態となっています
●旧型銃塔は、3層となったパーツで再現、前部左側面パネルは別パーツとなります
・ 防盾は防塵カバーが付いた状態を再現、スケールに沿ったた凹凸モールドによりその皺を再現しています
・ ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ スモークディスチャージャーは1本ずつ個別にパーツ化、基部へと装着します
【 車体上部 】
●車体上部は、複雑な面構成となる「AAVP7A1」の車体レイアウトを再現、パネルライン、エンジンデッキのルーバー、滑り止めパターンなどを強弱をつけたシャープなモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 乗員ハッチ、兵員室ハッチは別パーツで開閉可動とすることができます
・ 上部のフック、手摺りは別パーツ化
・ 車載工具類はブロックごとにパーツ化しています
●後部パネルは1パーツで再現しています
・ 乗降ランプは別パーツで、開閉状態を選択することができます
【 車体下部 】
●車体下部は、前部が上にせり上がった独特の形状を再現、各部には溶接跡を繊細なタッチで再現しています
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ サスペンションアームは別パーツとなります
・ 車体前部側面のバルジ部分はフェンダーを含めて1パーツで再現しています
・ 水上推進装置は左右に分割したパーツで再現、スクリューを立体的な造形により再現しています
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現、内蔵するポリキャップにより回転可動します
・ 前部の前照灯は、前照灯本体とガード部分を含めて左右各1パーツで再現、立体的な造形により奥まった構造を再現しています
●車体前部に装備するバウプレーンは、プレートとアーム部分の2パーツで再現
・ バウプレーンは可動とすることができます
【 履 帯 】
●履帯は、ベルト式履帯が付属しています
・ 履帯同士の接着は焼き止めとなります
【 フィギュア 】
●車長1体、操縦手1体の合計2体のフィギュアが付属しています
・ 車長のフィギュアは全身像、操縦手のフィギュアは半身像となります
・ 車長のフィギュアは、ハッチから上半身を出し、両手をハッチ部分に置いて叫んでいるポーズ、操縦手のフィギュアはハッチから頭部を出したポーズとなっています
・ 服装は、「BDU迷彩服」もしくは「DCU迷彩服」を着用、戦車ヘルメットを被った姿です
・ 操縦手のフィギュアは、目の位置にゴーグルを付け、マフラーで顔の下部を覆っている姿となります
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部はシャープなモールドで再現されています
・ フィギュアは、胴体、両腕のパーツ構成となっています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツとして背嚢(×4)が付属しています
・ 車体上部に張られた転落防止用のロープと、牽引ワイヤーを再現するための紐(×2)が付属、説明書にはその使用例を記載しています
【 「アメリカ 強襲水陸両用兵車 AAVP7A1 アップガンシードラゴン」の塗装とマーキング 】
●「アメリカ 強襲水陸両用兵車 AAVP7A1 アップガンシードラゴン」のマーキングとして、アメリカ海兵隊仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 湾岸派遣車両
・ 海兵隊極東地区、アメリカ本土仕様車
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、車両番号などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ 強襲水陸両用兵車 AAVP7A1 アップガンシードラゴン」のパッケージ内容 】
・ アメリカ海兵隊 水陸両用装甲兵員輸送車 AAVP7A1 ×1
・ 乗員フィギュア ×2
・ ポリランナー ×1
・ 金属製シャフト ×1
・ 紐 ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●再販アイテム (1998年一部新金型)