M4A2 シャーマン T40 ロケットランチャー装備
「M4A2 シャーマン T40 ロケットランチャー装備 (プラモデル) (ユニモデル 1/72 AFVキット No.223 )」です
●「M4A2 シャーマン T40 ロケットランチャー装備」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の中戦車「M4A2」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●主にイタリア戦線で使用された「T40 ロケットランチャー」を装備した「M4A2」を再現、ボックス型の多連装式のロケットランチャーを砲塔上部に設けた特徴的なフォルムを再現した内容となっています
・ ただし、アメリカ陸軍では「M4A2」はほとんど使用されていません【 「T40 ロケットランチャー」について 】
●アメリカ陸軍では、精密射撃による間接支援射撃を重視したため、命中率の悪いロケット砲は積極的な開発は行われませんでした
●しかし、アメリカ海軍では、対潜水艦攻撃用、そして上陸時の制圧射撃用としてロケット砲を研究、開発されており、実験的にこのロケット砲を陸軍で使用することが計画されます
●当初、使用された「T40 ロケットランチャー」は、口径183mmのロケット弾を20連装としたタイプで、その最大射程は210mしかないことから、戦車に搭載して制圧射撃用として用いられることとなりました
●ロケットランチャーのベースには、重量・大きさを考慮して「M4中戦車」シリーズが選択され、イタリア戦線の4個戦車大隊に分散配備され、その効果が研究されました
●ただし、ロケット弾の威力は認められたものの、射程の短さから実戦での運用が難しく、その使用は一時的で、ノルマンディ戦では射程の長い「T34 ロケットランチャー」が使われています【 「M4A2 シャーマン T40 ロケットランチャー装備」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の中戦車「M4A2 T40ロケットランチャー装備型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「M4A2」の前期型車体を再現、直視バイザーが装備された「極初期型タイプ」、VVSSサスペンション、幅広の防盾を持つ「M34A1」砲架、装填手ハッチのない初期型の75mm砲塔型となっています
●パーツを細分化し不足する細部のディテールはエッチングで補う、ユニモデル社の1/72シリーズのフォーマットに従い「M4A2 T40ロケットランチャー装備型」を再現しています
●「M4A2 T40ロケットランチャー装備型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「ロケットランチャー部」の4ブロックで構成されています
●砲身は一体成型となっています
・ 防盾は1パーツで構成され、完成後も可動式とすることができます
●砲塔は、上下分割式となっています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 排莢ハッチ部は別パーツです
・ 砲塔は左右旋回が可能です
●車体上部は、前方ハッチ部とエンジングリル部を除き、一体成型されています
・ 前方のハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 前照灯、尾灯がパーツ化
・ 前照灯と尾灯のライトガードは、エッチングパーツが用意されています
・ 車載工具類は別パーツとなっています
●車体下部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ ギアハウジングはワンピース型が表現されています
・ VVSSサスペンションは左右分割式で、上部のスキッド部分はエッチングパーツとなっています
●履帯は、プラパーツによる一部連結式で、上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパ-ツとなっています
・ 履帯は表面に滑り止めパターンが付いたラバーシェブロン型を再現
●ロケットランチャー部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ ランチャー前後のフレーム部はエッチングパーツにて再現
・ ロケット弾がパーツ化されています
●ライトガード、ロケットランチャーのフレーム部分、サスペンションのスキッドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「M4A2 T40ロケットランチャー装備型」のマーキングとして、アメリカ陸軍の1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第70戦車大隊 (イギリス / 1944年5月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、パーソナルマーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型
----------------------------------------【 「M4A2 シャーマン T40 ロケットランチャー装備」のワンポイント 】
●キットの車体は「M4A2」が表現されていますが、この型式の車体には後部の吸気口(尾灯の前の突起)が無く、小判型のベース部分のみとなりますので、上部を削って下さい
・ 前述の通り、「M4A2」は本国での訓練用と、アメリカ海兵隊が使用したのみで、アメリカ陸軍ではあまり使用されていません
●また、エンジングリルの前後の長さが実車と異なりますが、修正は困難です
●1/72というスケールですので、「T40 ロケットランチャー装備型」の雰囲気を楽しむものとして大らかに作る方が良いでしょう(手を入れるとキリがありません)