T-34 タンク・イストリビーチェリ 57mm 長砲身型
「T-34 タンク・イストリビーチェリ 57mm 長砲身型 (プラモデル) (ユニモデル 1/72 AFVキット No.369 )」です
●「T-34 タンク・イストリビーチェリ 57mm 長砲身型」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の試作戦車「T-34 57mm砲搭載型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●長砲身の「57mm砲」を搭載した「T-34」ベースの試作戦車「T-34 57mm砲搭載型」を再現、「T-34」の「1943年型」に長砲身砲を搭載した特異な姿が表現されています【 「T-34 57mm砲搭載型」について 】
●1930年代、ソ連ではドイツのラインメタル社製の「37mm対戦車砲 Pak35/36」をライセンス生産しており、1930年代後半になると同砲をスケールアップした「45mm対戦車砲」を開発、生産しました
●この「45mm対戦車砲」は、当時の対戦車砲としては威力が大きい砲でしたが、1940年にはその後継火砲として「57mm対戦車砲 ZiS-2」が開発されます
●この「57mm対戦車砲 ZiS-2」は73口径という長い砲身を持ち、その高初速から500mの距離で106mm厚の装甲板を貫く高い装甲貫通能力を持っていました
●この対戦車砲はモスクワ戦などで投入されましたが、同砲はその長砲身により生産コストが高いことから、1941年に生産が打ち切られてしまいます
●ドイツ軍は1942年後半から「タイガー1」、1943年には「パンター」などの重装甲車両を戦線に投入、これらの車両は「45mm対戦車砲」だけではなく、主力戦車「T-34」が装備していた「76mm戦車砲 F-34」でも対抗するのが困難でした
●このことから、「57mm対戦車砲 ZiS-2」の再生産が開始、「T-34」も「76mm戦車砲 F-34」の代わりに「57mm対戦車砲 ZiS-2」の車載型である「57mm対戦車砲 ZiS-4M」を搭載したタイプが作られました
●しかし、大型砲塔に「85mm戦車砲」を搭載した「T-34/85」が開発されると、この車両の存在意義は薄れてしまい、本格的な量産は見送られています【 「T-34 タンク・イストリビーチェリ 57mm 長砲身型」のキット内容について 】
●このソ連軍の試作戦車「T-34 57mm砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●パーツを細分化し不足する細部のディテールはエッチングで補う、ユニモデル社の1/72シリーズのフォーマットに則り「T-34 57mm砲搭載型」を再現、エンジングリルなどの細部にはエッチングパーツが用意されており、中級者以上のユーザーを対象とした内容となっています
●「T-34 57mm砲搭載型」は、「T-34」の「1943年型」(小型のハッチを上部に付けた6角型砲塔)がベースとなります
●「T-34 57mm砲搭載型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
●「57mm対戦車砲 ZiS-4M」の砲身は一体成型となっています
・ 砲身基部は左右分割式で、防盾は1パーツで構成
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は左右分割式で、天板部分は別パーツです
・ 上部のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ、ベンテレーター、側面などの手摺りがパーツ化
●車体上部は一体成型で、フェンダー部分は別パーツです
・ エンジングリルのメッシュはエッチングパーツで再現
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前方機銃は、マウント部と機銃が一体成型、機銃マウントのリング部はエッチングパーツです
・ 排気管は、排気管本体と装甲カバー部で構成
・ 予備履帯、フック、アンテナ基部、フェンダー上の雑具箱、前照灯、ノコギリ、手摺りなどがパーツ化
●車体下部は各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ サスペンションアームは別パーツ
・ 転輪はゴムの部分とホイール部分とに分割され、ゴムの部分はラバー製です
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつ分割されたパーツとなっています
●エンジングリルのメッシュ、ノコギリ、前方機銃マウントのリング部を再現するエッチングパーツが付属しています
●「T-34 57mm砲搭載型」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークなどを再現したデカールが付属しています