5号対空戦車 ケーリアン
「5号対空戦車 ケーリアン (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7236 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の計画対空戦車「ケーリアン」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット【 「対空戦車 ケーリアン」について 】
●ドイツ軍は、機甲部隊向けの対空戦車の開発を1942年後半頃から開始、その搭載砲は当初は「20mm機関砲」でしたが、敵航空機の防御能力の強化に対抗するためと、射程の延長を意図して徐々に大口径化が図られました
●1943年後期には「20mm機関砲 Flak38」を搭載した「38(t)対空戦車」、1944年初めには「4号戦車」をベースとした対空戦車「メーベルワーゲン」が誕生しましたが、これらの車輌はあくまでも暫定式として開放型の戦闘室を持ち、防御力の観点からは問題がありました
●このため、密閉型砲塔の「30mm機関砲」を搭載した「クーゲルブリッツ」が計画されます
●一方で、「30nmm機関砲」よりも威力の大きな「37mm機関砲」を連装式に装備した車輌も計画、ただし、これを収める大型の砲塔は「4号戦車」に装備することは無理であり、その車体には「5号戦車 パンター」が選ばれました
●同車両は「ケーリアン」と命名され、「パンター」の車体にモックアップの砲塔を乗せた試作車が作られます
●ところが、「パンター」自体は主力戦車として最優先で「戦車」をして重点生産されている関係から、補助車輌である対空戦車向けに生産する余裕はなく、その潜在的能力が期待されながらも同車が量産されることはありませんでした
【 「5号対空戦車 ケーリアン」のキット内容について 】
●このドイツ軍の計画対空戦車「ケーリアン」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ドラゴン社の1/72スケールシリーズのフォーマットに沿って「ケーリアン」を再現、ミニスケールらしく一体成型化を図りながらそのディテールが表現されており、「ケーリアン」の姿を比較的容易に楽しむことができる内容となっています
・ パーツ数が抑えられており、総パーツ数は70点となっています
●ドラゴン社製「Sd.Kfz.171 パンサー G型 スチールホイール仕様」などの「パンター」シリーズをベースとして、「ケーリアン」を再現するために、砲塔部分を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●本キットでの「ケーリアン」は、「パンターG 後期型」の車体をベースとした状態となっています
●「ケーリアン」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「37mm機関砲」の砲身は、1本ずつが一体成型となっており、砲口部分が開口処理されています
・ 砲身基部の装甲スリーブは、連装式に一体成型
・ 防盾は、上下分割式です
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式です
・ 砲塔上部のハッチ類はモールドにて再現
・ スライド式金型により後部のハッチもモールドされています
・ 車長ハッチ部分の防盾は別パーツとなっています
【 車体上部 】
●車体上部は、エンジンパネルを除いて一体成型されています
・ フェンダーは車体上部に一体成型されており、フェンダー下部のシュルツェン取り付け架も再現
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチはモールドにて再現
・ 車載工具類、アンテナケース、予備履帯は各ブロックごとにパーツ化されています
・ 前方機銃はマウント部と機銃本体の2パーツで構成
●エンジンパネルは一体成型され、ヒーターユニットとエンジン点検ハッチは別パーツです
・ エンジンパネル下部にはエンジンルーム内部を再現したパーツが用意されています
●車体側面のシュルツェンは左右各1パーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は一体成型となっています
・ サスペンションアームは車体下部にモールドされています
・ 起動輪、誘導輪は左右分割式
・ 各転輪は、個別にパーツ化されています
●履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
【 後部パネル 】
●後部パネルは、ゲベックカステンを含めて一体成型となっています
・ 消炎排気管は、基部と本体との2分割式
・ 後部のジャッキは別パーツ化されています
【 塗装とマーキング 】
●「ケーリアン」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (ドイツ / 1945年)
・ 所属不明 (ドイツ / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マークを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 一部新金型