陸上自衛隊 1/2t トラック 斥候車
「陸上自衛隊 1/2t トラック 斥候車 （プラモデル） (モノクローム 1/35 AFV No.MCT906 )」です
●「陸上自衛隊 1/2t トラック 斥候車」です
●陸上自衛隊の「新73式小型トラック」（現在での正式な名称は「1/2t トラック」）の「機関銃搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●現在の陸上自衛隊を代表する車両である「新73式小型トラック」を再現、「斥候車」として荷台部分に機関銃を装備したマッシブなフォルムを再現した内容となっています【 「新73式小型トラック」について 】
●第2次世界大戦時、アメリカで開発された小型4輪駆動車「ジープ」は汎用性の高さから連合軍で広く使用され、勝利に貢献、戦後は陸上自衛隊にも供与されました
●この陸上自衛隊に供与された「ジープ」は、後に国産化が図られ、「1/4t トラック」（J4系）が誕生します
●「J4系 ジープ」の後継として開発されたのが、1973年に制式化された「73式小型トラック」で、ボディーが若干大きくなり、エンジンの出力増加により積載量も向上したために、「1/2t トラック」とも呼ばれていました
●この「73式小型トラック」は自衛隊で広く使用され、自衛隊の顔というべき存在となりましたが、基本設計は大戦時の「ジープ」の延長線であり、1990年代になると旧式化が目立つようになります
●また、「73式小型トラック」は1993年に国で制定された排ガス規制に適合することができず、その後継車両の開発が進められました
●後継車両の開発にあたっては、「73式小型トラック」の製造元である三菱自動車が引き続き開発にあたり、同社が民間向けに製造していたRV車「パジェロ」をベースとして、自衛隊仕様に変更するという方式が採られました
●新たに開発された新型車両は1996年に制式採用され、「新73式小型トラック」という名称が与えられましたが、現在では「1/2tトラック」と変更されています
●一方、元々の「ジープ」はアメリカ軍において偵察車輌として開発された経緯から、第2次世界大戦では偵察任務用として機関銃を搭載した「武装ジープ」が広く運用されており、陸上自衛隊でもその流れを汲んで偵察用車輌として武装を装備した「73式小型トラック」が使用されました
・ 通常、「73式小型トラック」は連絡、軽輸送用のソフトスキン車輌として運用されており、その外観とは裏腹にミリタリー要素が薄く、塗装も光沢のあるOD色で塗られていました
・ この偵察任務に使われる「73式小型トラック」は武装専用車ではなく、通常のタイプに機銃架と機銃を取り付けることから、隊員は「通常時」の状態から修正するのに苦心し、偽装ネット「バラキューダー」などでカバーすることにより「実戦仕様」としています
●「新73式小型トラック」においても偵察用車輌としての任務は継続され、その武装として「5.56mm MINIMI機関銃」（「73式小型トラック」では主に「62式 7.62mm機関銃」）が搭載されています
・ 1990年頃までの陸上自衛隊では「73式小型トラック」が偵察任務の主力でしたが、ソフトスキン車輌ではその偵察能力に限界があり、「87式偵察警戒車」などの装甲車両が登場しました
・ そのため、「新73式小型トラック」の偵察用車輌は軽偵察用として用いられており、その任務性から「斥候車」とも言われています
【 「陸上自衛隊 1/2t トラック 斥候車」のキット内容について 】
●この「新73式小型トラック」の「機関銃装備型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●モノクロームの1/35モデルのフォーマットに沿って「新73式小型トラック 機関銃装備型」を再現、シャーシ部分は一体成型によりパーツ数を抑えながら、車体上部は細分化されたパーツ構成により、現用車輌ならではの細かな造りが表現された内容となっています
●モノクローム社製「陸上自衛隊 1/2t トラック 1996」をベースとして、「機関銃装備型」を再現するために、機関銃及び銃架のパーツを新規にセットし、キャンバストップを省いたバリエーションキットとなります
●「新73式小型トラック 機関銃装備型」は、「シャーシ」「ボディ」の2ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシ部分は一体成型を多用しながら、バンパー類は別パーツとなっており、同車のシャーシのフレーム構造が再現されています
●シャーシのメインフレームは一体成型となっており、これにリーフ式サスペンション、ショックアブソーバー、デファレンシャル、排気管などを取り付ける構成となっています
・ トランスミッション下部などがメインフレームに一体成型されています
・ エンジン下部のカバーは別パーツです
・ タイヤは、ホイールとゴム部とが別パーツになっており、ゴムの部分はラバー製で、トレッドパターンが表現されています
【 ボディ 】
●ボディは、各パネルを貼り合せる方式により、現用車輌ならではのモノコック式のボディ構造を再現しています
●車体上部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 車体側面パネルは、ボディ部と内装板の2分割式です
・ 前面パネルのラジエターグリルはエッチングパーツにて再現
・ 側面のドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ボンネットと後部ドアは、別パーツとなっています
・ 前照灯とウインカー、フォグランプのガラス部はクリアーパーツで、ライトガード部はエッチングパーツが用意されています
・ ナンバープレートはエッチングパーツ製となっています
●フロントウィンドーは、プラパーツによる枠と、エッチングパーツの内枠の間にガラス部を再現したクリアーパーツを取り付ける構成となっています
・ 遮光板、バックミラー、ワイパーは別パーツ化されています（プラパーツ製）
・ フロントウィンドーは起倒状態が選択できます
●車体内部は、実車の構造に合わせて細かく表現されています
・ ダッシュボードは一体成型され、エアコン吹き出し口やラジオなどがモールドにて再現
・ メーター類を再現したデカールが付属しています
・ 運転席部は、各種レバー、アクセル、ブレーキのペダル類（オートマ車）、ハンドルやウインカーなども細かく再現されています
・ 前部座席は4分割式、後部座席は3分割式です
・ 無線器は12パーツにより細かく再現、装備の有無を選択できます
・ 車内に設けられたロールバーがパーツ化されています
●「5.56mm MINIMI機関銃」は、機関銃本体と銃架、そしてフレーム状の機銃架で構成されています
・ 機関銃の薬莢受けは2種類のタイプが用意され、選択して使用します
・ 機銃先端の2脚は開状態と閉状態を選択することができます
・ フレーム状の機銃架は、3パーツで構成されたフレームに、機銃が装備されるプレート部を取り付ける構成となっています
●フロントグリルのメッシュ、ナンバープレート、ライトガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●フロントウィンドー、前照灯などのガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●説明書には、「新73式小型トラック 機関銃装備型」の1種類の塗装例と、その塗装例に沿った4種類のマーキング例が記載されています
・ 第1師団 第1偵察隊 （東京都・練馬駐屯地）
・ 富士学校 偵察教導隊 （静岡県・富士駐屯地）
・ 第9師団 第9戦車大隊 （岩手県・岩手駐屯地）
・ 東部方面混成団 第1機甲教育隊 第1中隊 （静岡県・駒門駐屯地）
●説明書のマーキング例に基づく、陸上自衛隊マーク、部隊表記、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●約 210パーツ
●全長 ： 114mm
●全幅 ： 54mm
●2013年 一部新金型
