DB L4500S トラック
「DB L4500S トラック (プラモデル) (Schatton Modellbau 1/72 プラスチックモデルキット No.72001 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重統制型トラック「ダイムラー ベンツ L4500S」を1/72スケールで再現したインジェクションキット
●ドイツ軍の大型トラックである「ダイムラー ベンツ L4500S」を再現、フロントグリル部の「ダイムラー ベンツ 」のマーク、ボンネット側面の2段式の吸気グリル、そしてドイツ軍の大型トラックらしいロングホイールベースなど、同車の特徴が表現されています【 「ダイムラー ベンツ L4500S」について 】
●ドイツ軍は軍の機械化を図るために民間用の車輌を徴用する方式を採りましたが、これらの車輌は様々な種類が混在していたために整備と運用上から問題点となります
●このため、1934年に制定されたのが「アインハイツ計画」で、この計画は統制的に車輌の規格を設定、その規格に基づいて各メーカーが車輌を開発することとなりました
●この「アインハイツ計画」では、野戦用トラックは「軽」「中」「重」の3種類に区分され、更に戦時生産計画である「シェル・プログラム」により、「1t」「1.5t」「3t」「4.5t」「6.5t」という積載量により5種類のタイプへと細分化されました
●「4.5t」クラスのトラックは、自動車メーカー7社が参入し、それぞれのメーカーが規格に沿った車輌を生産しました
●「ダイムラーベンツ」社はその7社の中の1社であり、同クラスの車輌として開発、生産したのが「ダイムラー ベンツ L4500」です
●「ダイムラー ベンツ L4500」は、出力112馬力、排気量7,274ccの6気筒式ディーゼルエンジンを搭載、1941年から1945年にかけて約9000両が生産されました
●同車は、「オペル・ブリッツ」よりも1つ上のクラスの車輌として、輸送の他に牽引や自走砲の車台としても用いられ、ドイツ軍を支える貴重な足として活躍しています
・ 「L4500S」は後輪駆動型を示し、同じ車体で4輪駆動型は「L4500A」と表記されます【 「DB L4500S トラック」のキット内容について 】
●このドイツ軍の重統制型トラック「ダイムラー ベンツ L4500S」を再現したインジェクションキットです
●シャットンモデルバウ社のミニスケールモデルのフォーマットに沿って「ダイムラー ベンツ L4500S」を再現、AFVモデルでは新興メーカーながらも、鉄道模型で培われた技術とドイツメーカーらしい精巧さ、そしてシャープなモールドにより同車の特徴と魅力とが引き出された内容となっています
●キットは、ミニスケールモデルとして一体成型が多く用いられ、パーツ数が抑えられていますが、各ウィンドーはクリアーシートを切り出す方式となっていますので、中級者以上が対象となります
●「ダイムラー ベンツ L4500S」は、「シャーシ」「キャビン」「荷台部」の3ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは一体成型となっており、これにサスペンション、デファレンシャル、バンパー、牽引装置などを取り付ける構成となっています
・ メインフレームに一体成型されている排気管は立体的な仕上がり
・ リーフ式サスペンションは各1パーツにて再現
・ 後輪のデファレンシャルは前後分割式です
・ 前輪のステアリングは固定式
●タイヤは左右分割式で、複雑なトレッドパターンが細かく表現されています
・ ホイール部の肉抜き穴が開口処理済みです
【 キャビン 】
●キャビンは金属製キャビンが再現されており、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 側面のドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ キャビン上部の3角板がパーツ化
●運転席部分は、各種レバー、ハンドルなどがパーツ化されています
・ メーターパネルを再現するデカールが付属しています
●キャビンの各ウィンドーは、クリアーシート(透明プラ板)を切り抜いて再現します(クリアーシートはキットに付属していません)
・ 説明書には、各ウィンドーの大きさに合わせたクリアーシートのサイズが記載されています
・ ワイパーはキャビン部に一体成型となっています
●ボンネット部は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ フロントグリルには特徴的な「ダイムラー ベンツ 」のマークがモールドされています
・ フェンダーは各1パーツで再現、フェンダー上の車幅ポールがパーツ化
・ 前照灯は、通常のタイプと管制スリット付きタイプとを選択できます(通常のタイプは、パーツ表面にガラス部のパーツを嵌め込む凹みが表現されていますが、ガラス部のパーツは用意されていません)
【 荷台部 】
●荷台部は木製荷台が再現されており、木製パネルの表現や、継ぎ手となるリベット接合部分などがシャープに表現されています
・ 荷台は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 荷台下部のフレーム、フェンダーなどは別パーツにて再現
・ 幌や幌枠などはセットされていません
【 塗装とマーキング 】
●「ダイムラー ベンツ L4500S」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています(説明書のイラストでは、第11戦車師団の車輌が「金属製キャビン型」となります)
・ 第11戦車師団 (ハリコフ / 1943年)
・ 装甲教導師団 (アルデンヌ / 1945年冬)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 完全新金型 (シャットンモデルバウ社製「DB L4500S トラック (木製キャブ)」と同時発売)