幻の日本海軍戦艦 超大和型戦艦 (フルハルモデル)
「幻の日本海軍戦艦 超大和型戦艦 (フルハルモデル) (プラモデル) (フジミ 1/700 帝国海軍シリーズ No.旧019 )」です
●「大和型」に続く次の大型戦艦として計画されていた、「超大和型」戦艦を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「大和型」の改良型となる「超 大和型」を再現、「大和型」と同じ船体に、主砲として「51cm連装砲」を装備し、高角砲、副砲の位置に「10cm連装高角砲」を搭載した姿を再現した内容となっています
・ 喫水線以下も再現されたフルハルモデルとなります【 「超大和型(「798号艦」「799号艦」)」について 】
●帝国海軍は、太平洋戦争の開戦以前に「大和型」に続く次世代戦艦として「超大和型」となる「798号艦」「799号艦」の2隻の建造を計画していました
●この「超大和型」は、「大和型」をベースにして主砲を「51cm連装砲」3基6門に変更、高角砲として「長10cm連装高角砲」(「98式 10cm連装高角砲 A型改3」と呼ばれた爆風避盾を持つ戦艦搭載専用型)を12基24門装備しており、砲撃力と対空火力の大幅な増強を狙ったものでした
●帝国海軍では、着実に戦力の増強が行われていましたが、当時の仮想敵国であったアメリカ、イギリスの海軍力よりも劣勢なのは確実であり、国力の限界から艦艇数の急激な増加を見込めないことから個艦の能力を向上させることに努力が行われました
●その帝国海軍の方針に沿って建造されたのが戦艦「大和型」であり、当時の列強国の新鋭戦艦の主砲が「40cm砲」だったのに対して、その口径を大幅に上回る「46cm砲」を搭載、当時の世界最強艦として登場します
●しかし、この「大和型」の竣工でも帝国海軍ではそれに甘んじることなく、列強国が更に強力な戦艦を建造することを考慮し、更なる高性能な戦艦「超大和型」の建造計画が立てられました
●この「超大和型」では、船体自体は「大和型」に準じたものの、主砲は「51cm砲」へと変更され、砲の大きさの関係からその搭載方法は従来の3連装3基から連装3基となっています
●また、対空兵装が大幅に見直されており、帝国海軍の艦艇で広く運用されていた「89式 12.7cm連装高角砲」に替わって、防空性能に優れた「長10cm連装高角砲」を搭載、「大和型」(対空兵装増強後)よりも兵装の数は大きく変化していませんが、その防空能力は飛躍的に向上しています
●この「超大和型」は、「大和型」戦艦4隻(4隻目の艦は開戦によって建造が中止)の建造が終了後に起工される予定で、主砲の「51cm砲」の開発も開始されましたが、太平洋戦争の開戦と、戦争自体が戦艦よりも航空機戦力が重要視されたために起工は行われず、計画のみに終わっています
・ この「超大和型」に搭載される予定だった「51cm主砲」は、「仮称甲砲」という秘匿名称で設計が行われ、完成すれば砲身重量226トン、砲弾重量は2トン(「大和型」の「46cm砲」は1.5トン)というデータが残されています
・ この砲は、砲身自体の開発はかなり進んでいましたが、砲弾重量の増大による揚弾システムや、砲塔の開発などの課題が山積していました【 「幻の日本海軍戦艦 超大和型戦艦」のキット内容について 】
●この帝国海軍の「超 大和型 戦艦」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●フジミ社製「特シリーズ」の初期フォーマットにのっとり「超 大和型」戦艦を再現、主砲の「51cm連装砲」「長10cm連装高角砲」などの対空兵装や艦橋及び上部構造物の細かな造りを再現した内容となっています
●パッケージでは、高角砲として「秋月型駆逐艦」の主砲が搭載されている状態となっていますが、キット自体はシールド付き高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲 (A1型改3)」とほぼ同型のシールド形状を持つ形状となっています
●フジミ社製「幻の戦艦 超 大和型戦艦」をベースに、船体下部及び推進軸などと、台座パーツをセットしたバリエーションキットとなります
●艦体喫水線以下も再現されたフルハルモデルです
●「超 大和型」の船体部は上下分割式で、これに「艦首」「艦尾甲板」「飛行甲板」「上部構造物」「各艤装類」を取り付ける構成となっています
●「超 大和型」の船体部には、中央部分の上甲板が一体成型され、細部では舷側の舷窓、汚水捨て管、ダビットなどが再現、バルジ部分も表現されています
・ 艦底部のパーツが用意され、舵や推進軸、プロペラ(スクリュー)のパーツが付属しています
・ 艦底部には、歪みを防ぐ桁のパーツが多数用意されています
●上甲板は、「艦首」「艦尾甲板」「飛行甲板」「船体に一体成型された中央甲板部」に分割されています
・ 甲板上には、主砲塔、副砲塔台座、木甲板表現、滑り止め表現などの基本躯体の他、アンカー導板、アンカーチェーン、ボラード、リールなどの細かなディテールが再現
・ 飛行甲板には、航空機用軌条、ターンテーブルのモールドが彫刻、下部側面の艦載艇収納庫は別パーツとなっています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「後部艦橋部」「主砲部」「副砲部」「カタパルト部」「煙突部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「超 大和型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は左右分割式で、防空指揮所、各見張り所は別パーツです
・ 艦橋構造物の各艦橋の窓の枠がモールド、もしくは別パーツ化されています
・上部の昼戦艦橋上下の遮風装置は別パーツにて再現
・ トップの15m測距儀は、艦橋部分に内蔵させるポリキャップにより左右旋回します
・ 艦橋部分を構成する、21号電探(×2)、22号電探(×2)、探照灯管制器(×6)、13mm連装機銃(×2)、60cm信号探照灯(×4)、機銃射撃指揮装置(×2)などがパーツ化されています
●後部艦橋
・ 後部艦橋は左右分割式で、上部の機銃座、10m測距儀、主砲予備射撃指揮所は別パーツです
・ 上部の10m測距儀は、後部艦橋に内蔵させるポリキャップにより左右旋回します
・ 後部艦橋を構成する、25mm3連装機銃(×2)が付属
●煙突
・ 本体部分は左右分割式で、上部の雨水カバー金網は別パーツとなっています
・ 煙突部の各副管は、本体部分にモールドにて再現
・ 煙突部の探照灯台座は、1パーツで構成されています
・ 150cm探照灯(×4)、機銃射撃指揮所(×2)が付属
●マスト
・ マストは前後分割式となっています
●上部構造物
・ 艦橋、後部艦橋、煙突などのベースとなる上部構造物は一体成型(左右に増設された対空兵装台座部分は別パーツ)となっています
・ 高角砲台座、機銃台座は別パーツです
・ 側面のディテールとなる各通風口は別パーツにて再現
・ 上部構造物を構成するシールド付き長10cm連装高角砲(×6)、シールド付き25mm3連装機銃(×6)、25mm3連装機銃(×6)、94式高射装置(×2)などが付属
●カタパルト「呉式2号5型改 射出機」 ×2
・ カタパルトは一体成型のパーツで、側面のトラス構造が再現されています
●クレーン及び空中線支柱
・ クレーンは一体成型で、トラス構造の上面をモールドで再現
・ 空中線支柱は左右分割式で、トラス構造がモールドされています
●主砲塔部「51cm連装砲」 ×3
・ 主砲塔は一体成型で、梯子などがモールドで再現されています
・ 測距儀は左右別パーツとなっています
・ 砲身部分は1本づつの分割式で、砲身基部にはキャンバスカバーが再現されています
・ 砲塔は船体側に内蔵させるポリキャップにより左右旋回します
●高角砲「98式 10cm連装高角砲 A型改3」 ×12
・ 高角砲はシールド部分と砲身本体との分割式で、砲身部分は連装式に一体成型されています
●対空機銃
・ 13mm連装機銃 ×2 (艦橋部に配置)
・ シールド付き25mm3連装機銃 ×22 (上部構造物、舷側部などに配置)
・ シールド付き機銃は、銃身パーツの取り付け方法により、銃身を水平状態と仰角を付けた状態とを選択できます
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 9mカッター ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
・ 通風筒
・ 艦載機射出台
・ 高角砲装填演習砲
などがセットされています
●艦載機として
・ 零式水上観測機 ×2
・ 零式3座水上偵察機 ×2
が付属しています
●艦尾の軍艦旗、マストに掲げられる司令官旗、「天一号作戦」時の幟、艦載機の日の丸マークなどを再現したデカールが付属しています
●フルハルモデル用の展示台が付属しています
●2013年 一部新金型
●フジミ社製「幻の戦艦 超 「大和」型戦艦」に、フルハル時再現用のパーツ、ディプレイ用の台座をセットしたバリエーションキット