ハンガリー軽戦車 43M トルディ 3 (C40)
「ハンガリー軽戦車 43M トルディ 3 (C40) (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.82479 )」です
●「ハンガリー軽戦車 43M トルディ 3 (C40)」です
●第2次世界大戦時におけるハンガリー軍の軽戦車「43M トルディ 3」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ライセンス生産により誕生したハンガリー初の国産戦車「トルディ」シリーズをベースとして、火力の増強を図った「トルディ 3」を再現、スウェーデン戦車の血を受け継ぐ軽戦車の車体に、「40mm砲」装備の大型化した砲塔を持った姿が表現されています【 「43M トルディ 3」について 】
●第2次世界大戦前の時代において高度な工業製品である「戦車」を生産できる国家は少なく、ヨーロッパでは列強国の他には「チェコスロバキア」と「スウェーデン」のみでした
●第1次世界大戦などから、「ハンガリー」は「ドイツ」との関係が深く、戦争の機運が高まった1930年代後半から急速に軍備の拡張を実施しました
●戦車としては、当初はハンガリー国内での生産基盤を持っておらず、ドイツから「1号戦車A型」、イタリアから軽戦車「L3 タンケッテ」、スウェーデンから「ランズベルク L-60」を購入して研究と部隊運用のテストが行われます
●1938年、ハンガリーは「ランズベルク L-60」のライセンス生産権を獲得、主砲を国内でライセンス生産していたスイスの「ソロータン 20mm機関砲」へ換装するなど若干の手直しを行って「38M トルディ 1」として制式採用しました
●「38M トルディ 1」は、1940年から量産が開始されて80両が完成、全てが国産化された「トルディ 2」(110両)と合わせて東部戦線へと投入、ハンガリー軍の貴重な機甲兵力の中核として奮戦します
●ただし、20mm機関砲の武装と、機関銃に対抗する程度の装甲しか持たない同車は、ソ連軍相手に大きな損害を出してしまいます
●そこで、損傷により戦線から引き上げられた「トルディ 1」と「トルディ 2」を、修理と共に主砲を「51口径 40mm 42M戦車砲」へと変更、このタイプは「トルディ 2a」と呼ばれ、約80両が改造されています
●また、この「51口径 40mm 42M戦車砲」を搭載した新造車両「43M トルディ 3」が登場します
●この「43M トルディ 3」は、「20mm機関砲」の装備用として小型の砲塔を持った「トルディ 1」と「トルディ 2」とは異なり、「40mm砲」を搭載するために砲塔が大型化されており、スタイル的には力強いものとなりました
●しかし、「20mm機関砲」よりも強力なものの、この「40mm砲」も火力不足であり、第2次世界大戦中期以降の東部戦線においては軽戦車が活躍できる余地は少なく、「43M トルディ 3」は34両のみの生産で終了、その後は中戦車「トゥラーン」、突撃砲「ズリーニィ」に生産が移行しています【 「ハンガリー軽戦車 43M トルディ3 (C40)」のキット内容について 】
●このハンガリー軍の軽戦車「43M トルディ 3」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ホビーボス社の1/35スケールシリーズのフォーマットに則り「43M トルディ 3」を再現、軽戦車らしくパーツ数を抑えつつ、同車のフォルムとディテールを表現した内容となっています
●ホビーボス社製「ハンガリー軽戦車 38M トルディ 2 (B40)」をベースとして、「43M トルディ 3」を再現するために砲塔部分を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「43M トルディ 3」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、大型化した形状を上下分割式で再現、スライド式金型により側面のハッチやヒンジがシャープに彫刻されています
●「51口径 40mm 42M戦車砲」は一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 防盾は1パーツで構成
・ 防盾は接着式となっています
●砲塔は上下分割式で、車長キューポラは別パーツです
・ 車長キューポラは別パーツとなっており、キューポラ部分の視察クラッペは個別にパーツ化
・ 砲塔側面の視察クラッペは別パーツとなっています
・ 車長ハッチは別パーツです(裏側のディテールは再現されていません)
【 車体上部 】
●車体上部は、複雑な形状を一体成型で再現、エンジンデッキのルーバーがモールドで表現されています
●車体上部は一体成型となっており、フェンダーは別パーツです
・ 前面、側面のルーバーは別パーツです
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
・ 操縦手ハッチは別パーツです(裏側のディテールは再現されていません)
・ 前照灯は一体成型で、ライトガードはエッチングパーツとなっています
【 車体下部 】
●車体下部は、大型の転輪を装備した独特の足周りが再現されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されており、後部パネルは別パーツです
・ サスペンションアーム、ダンパーなどは別パーツとなっています
・ 起動輪、誘導輪、転輪は左右分割式です
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
●フェンダー支持架、前照灯のライトガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「43M トルディ 3」のマーキングとして、ハンガリー軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載され、国籍マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型