イギリス Mk.A 中戦車 ホイペット
「イギリス Mk.A 中戦車 ホイペット (プラモデル) (エマー 1/35 AFV No.EM4003 )」です
●「イギリス Mk.A 中戦車 ホイペット」です
●第1次世界大戦時におけるイギリス軍の中戦車「Mk.A ホイペット」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「Mk.1 菱形戦車」~「Mk.5 菱形戦車」を補助する役割を持ち、当時としては快速性を誇った「Mk.A ホイペット」を再現、車体後部に操縦及び戦闘室を設けた特異なフォルムが表現されています【 「Mk.A ホイペット」について 】
●塹壕戦により膠着した戦況を打破するために、イギリス軍は1916年に世界最初の近代戦車である「Mk.1 菱形戦車」を開発します
●この「Mk.1 菱形戦車」は、戦時急造の陸上軍艦として設計と開発を行われたもので、機能上には数多くの欠点を抱え、その後「Mk.5 菱形戦車」に至るまで改良が続けられました
●この改良により徐々に「菱形戦車」シリーズは性能が向上して行きましたが、基本構造である車体側面を覆う形で履帯が装備されるスタイルは変化せず、陸上軍艦として多くの武装と兵員を搭載した結果、その機動力は低く、改良が進みながらもその最高速度は変化はなく、その速度は兵士が歩くスピードと同等となっていました
●その最高速度も、あくまでも整地においてであり、戦場での不整地では歩兵の前進スピードに追いつくことができず、「菱形戦車」は塹壕線を突破する盾代わりが主任務でした
●このため、最初の塹壕線を突破した後の追撃戦などに使用する機動力を重視した戦車の必要性が唱えられ、それにより1917年に開発されたのが中戦車(「菱形戦車」は重戦車)である「Mk.A ホイペット」です
●この「Mk.A ホイペット」は、「Mk.1 菱形戦車」の設計の原型となった試作戦車「リトル・ウィリー」をベースとし、足周りは車体側面全体を履帯が回る「菱形戦車」に対して、車体下部の両スポンソン部に装備する方式へと変更、武装、車内容量、乗員も絞られて重量が低減され、その最高速度は13km/hと当時の戦車としては快速を誇りました
●同車は、車体後部のボックス状の構造物に、その操縦部と戦闘室を集中、武装は「オチキス軽機関銃」を3もしくは4基装備していました
●同車は、操行機能や、サスペンションを装備していないなど欠点を持ちながらも、その機動性能により活躍、「菱形戦車」の補助としてや、追撃戦などにおいてその威力を発揮しました
●第1次大戦後は、研究などの目的で各国が同車を輸入、日本でも複数の「Mk.A ホイペット」が導入されています【 「イギリス Mk.A 中戦車 ホイペット」のキット内容について 】
●このイギリス軍の中戦車「Mk.A ホイペット」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●単純な面で構成される車体と、スポンソン式の足周りをパーツ数を絞って再現、エマー社初期のキットとして素朴さを感じるモールドにより「Mk.A ホイペット」を表現した内容となっています
●「Mk.A ホイペット」は、「車体」と「車体前部」、左右の「足周り」の4ブロックで構成されています
【 車 体 】
●車体は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 乗員ハッチ、点検ハッチはモールドにて再現
・ 機銃はボールマウントごと一体成型されており、完成後も可動式とすることができます
・ 左右の排気管は各2パーツで構成
【 車体前部 】
●車体先端の突起部分は各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 各パネルのリベットがモールド
【 足周り 】
●足周りは左右分割式で、最前部と最後部の転輪と上部転輪を挟み込んで接着します
・ 最前部と最後部の転輪は左右分割式、上部転輪は各3パーツで構成
・ 側面の円形の点検ハッチは別パーツとなっています
【 履 帯 】
●履帯は、軟質のプラパーツ3枚を繋ぎ合せるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯表面部分には滑り止めとリベットがモールドされています
【 塗装とマーキング 】
●「Mk.A ホイペット」のマーキングとして、6種類の塗装例(イギリス軍仕様5種、ドイツ軍捕獲車両1種)が説明書に記載されており、国籍マーク、車台番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています