ロシア ウラル-4320 6X6 トラック
「ロシア ウラル-4320 6X6 トラック (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01012 )」です
●1970年代以降のソ連軍(ロシア軍)の大型トラック「ウラル 4320」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1970年代から長きに渡り運用されている大型トラック「ウラル 4320」を再現、ソ連製らしい骨太なデザインと縦型のフロントグリルを持つ特徴的な姿を再現した内容となっています【 「ウラル 4320」について 】
●第2次世界大戦時のソ連は戦車開発やその技術力は世界のトップレベルでしたが、自動車やオートバイなどの通常の車両の生産技術は立ち遅れ、トラックでは1920年代のアメリカ製トラックをコピー生産することしかできませんでした
●これは独ソ戦の開始になると深刻な問題となり、正面装備である戦闘車両に開発と生産に重点が置かれ、トラックなどの車両は従来のコピー生産とアメリカなどからの供与車両によって賄われることになります
●第2次世界大戦終結後、ソ連とアメリカとの関係は急速に悪化、冷戦状態を迎えた相手国に対し当然のことながら車両を供与してもらうのは見込めないので、ソ連は独自に軍の機械化に尽力を注ぎます
●ただし、国産のトラックは上記のように1920年代のアメリカ製トラックを自国向けに改良したものを生産していた程度であったため、トラックとしての能力は完全に時代遅れとなっており、新たな国産トラックの開発にあたり、まず大戦時にアメリカから供与された「スチュードベーカー トラック」などをベースに開発が進められます
●このような状況下で「KrAZ214 トラック」などの国産の大型トラックが登場、この車両はアメリカ製のトラックの影響が強いものでしたが、当時のアメリカ製トラックは世界の頂点的な存在であり、シンプルな造りながら機械的な堅牢さと信頼性はピカイチで、それを手本としたソ連製車両も質実剛健ながら良好な性能を誇っていました
●しかしながら、1960年代に入るとこのような戦後世代のトラックも性能的に不十分なものとなり、時代に沿った新型のトラックが求められることになります
●この1960年代、新に求められた要望に応じ、1965年に「ウラル自動車工場」で開発された積載量4.5tの汎用トラックが「ウラル-375D」です
●1976年には、この「ウラル-375D」をベースに発展型である「ウラル 4320」が登場、同車は240馬力のディーゼルエンジンを搭載した6輪駆動型トラックで、その最大積載量は6tとなっています
●「ウラル 4320」は、ソ連製トラックとして頑丈さとシンプルな構造により機械的な信頼性も高く、ソ連軍を始めとする東側諸国の主力トラックとなりました
●「ウラル 4320」は、開発されてから35年以上経た現在でも継続して生産が続けられており、ソ連時代のみならずロシアとなった現時点においても世界各国で広く運用されています【 「ロシア ウラル-4320 6X6 トラック」のキット内容について 】
●このソ連軍(ロシア軍)の大型トラック「ウラル 4320」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「ウラル 4320」のプレス式のボディ形状や特徴的なタイヤのトレッドパターン、そして車体の構造や細かなディテール類を、トランペッター社の高い成型技術によって再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト BM-21 グラート 初期型」をベースに、「ウラル 4320」を再現するために、荷台部分を新規パーツへと変更したバリエーションキットです
●「ウラル 4320」は、「シャーシ」「エンジン」「キャビン」「荷台部」の4ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化されたパーツ構成によりその造りが再現されています
●シャーシのメインフレームは、縦と横のフレームを組合す方式となっています
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで再現
・ 各デファレンシャルは、6~10パーツで構成
・ 前輪のステアリングは固定式です
●タイヤはホイール部とゴムの部分とに分割されています
・ ゴムの部分はラバー製で、トレッドパターンが深めに彫刻
【 エンジン 】
●エンジンは、箱組み方式の本体部分にシリンダーヘッドや冷却ファンなどを取り付ける構成となっています
・ ファンベルトはエッチングパーツにて再現されています
【 キャビン 】
●「ウラル 4320」トラックのキャビン部のプレス式による独特な形状を再現、補強用のプレスラインもモールドで再現されています
●キャビンは、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 側面のドアは左右分割式で、開閉状態が選択できます
・ ボンネット側面の吸気グリルは開口処理済みです
・ 各ウィンドーはクリアーパーツとなっており、窓枠部分がパーツ上にモールドされています
・ ワイパーはプラパーツにて再現
・ フロント部の前照灯のガラス部とウィンカーを再現するクリアーパーツが付属
●キャビン内部が再現されています
・ メーターパネルは、その複雑な形状を一体成型により再現
・ 各メーターを再現するデカールが付属
・ 各種ペダル類、レバー類は個別にパーツ化されています
【 荷台部 】
●荷台は、木目表現と木製パネル表現が施されています
●荷台部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 幌を固定するフックがパーツ化
・ 両側部のベンチシートは展開した状態と畳んだ状態とを選択できます
・ 後部パネルは開閉状態が選択可能です
・ 後輪のマッドフラップはエッチングパーツで再現
・ 幌のパーツは付属していません
●前照灯、尾灯のガラス部、ウィンカー、各ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属
●後輪のマッドフラップ、車体の細かなディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「ウラル4320」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、塗装例に基づく、親衛旗マークなどを再現したデカールが付属しています
●「ウラル 4320」の完成時のサイズ
・ 全長 : 211mm
・ 全幅 : 78.5mm
●全240パーツ
●2013年 一部新金型