ハンガリー 戦車兵
「ハンガリー 戦車兵 （プラモデル） (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35157 )」です
●第2次世界大戦時におけるハンガリー軍の戦車兵5体を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット 【 「ハンガリー軍の戦車部隊」について 】
●第1次世界大戦までの中部ヨーロッパはヨーロッパの名門「ハプスブルグ家」が皇帝位に就いた「オーストリア・ハンガリー帝国」が強大な支配権を確保していましたが、この帝国は数多くの民族を擁する多民族国家であり、大戦での敗北により「オーストリア」「ハンガリー」「チェコスロバキア」「ユーゴスラビア」などに分割されています
●領土分割の結果、独立を果たしたハンガリーは、東部ヨーロッパでの最大の都市「ブダペスト」を首都としていたものの基本的には農業国家で、かつて強大な軍事力を保有していた「オーストリア・ハンガリー帝国」時代と異なり、軍事力では弱小国となってしまいました
●また、帝国時代の重工業地帯がオーストリアやチェコなどに集中していたことにより、近代化も遅れ、軍隊の近代化という点では他の東欧諸国と同程度でした
●第2次世界大戦では、「ハンガリー」は枢軸国側として参戦、独ソ戦の開始に従いドイツ軍と共同歩調を取ってソ連領に侵攻を行います
●1941年の独ソ戦の緒戦においては、枢軸国側の主体はあくまでもドイツ軍であり、「ハンガリー軍」は補助的は役割を担っていましたが、1942年以降、ドイツ軍の戦力が低下するに伴い「ハンガリー軍」は「イタリア軍」「ルーマニア軍」と同様に戦力的に重要な役割を担うようになります
●もっとも、「ハンガリー軍」「ルーマニア軍」といった東欧諸国の軍隊の能力はドイツ軍も把握しており、戦いの主体はあくまでもドイツ軍が担い、その側面を固める戦力というような配置が採られていました
●大戦後期になると、ソ連軍は東欧諸国付近までその戦線を押し返し、その戦況を受けてルーマニア、ブルガリアなどは連合軍と休戦、逆に連合軍側として枢軸国側と戦闘を開始します
●ハンガリーでも休戦の動きがありましたが、ドイツ軍側の工作によって阻止され、その結果ハンガリーはドイツを運命を共にすることとなります
●「ハンガリー軍」は、上記のように大戦初期ではあまりその能力は高いものではなく、戦車戦力もチェコやイタリアから輸入された戦車が多くを占めていました
●1942年には「トルディ」などの国産戦車の配備や、ドイツ軍からの武器や戦闘車両によって「第1機甲師団」が編成されたものの、ソ連軍に対して苦戦、多くの装備を失っています
●1944年には「第2機甲師団」が編成、戦線に投入されましたが、戦況自体が芳しいものではなく、ソ連軍の勢いを止めることが出来ませんでした
●ただし、ソ連軍がハンガリー国境に迫るようになると、祖国防衛という意識が高まり、「3号突撃砲」や「ヘッツァー」、そして国産の「ズリーニィ 2」などを装備した戦車部隊（突撃砲部隊）は奮戦を続け、同軍の意地を示しています
●なお、大戦初期のハンガリー戦車兵の服装は輸入された戦車の関係でチェコやイタリア軍式となっていましたが、大戦後期になるとドイツ軍式が主流となったようです
【 「ハンガリー戦車兵」のキット内容について 】
●このハンガリー軍の戦車兵を再現したプラスチックモデル組立キットです
●戦線後方において佇んでいる戦車兵のシーンが表現されています
●インジェクションキット、レジン製キットを含めてハンガリー戦車兵フィギュアは極めて希少な存在であり、ホビーボス社製「ハンガリー軽戦車 38M トルディ 1 （A20）」、ブロンコモデル社製「ハンガリー 40/43M ズリーニィ 2型 105ミリ自走砲」などのハンガリー戦闘車両のキットの演出に広く活用することができ、ハンガリー軍のAFVモデル作成の際、完成時の表現力が更に豊かとなることでしょう
●フィギュアの内訳は、戦車隊将校が1体、戦車兵が4体の計5体です
●服装は、ハンガリー戦車兵の代表的な服装が再現され、各フィギュアごとの異なっています
・ 各フィギュアの服装は下記を参照して下さい
●服の皺の表現はスケールに沿っており、ポケットや服の縫い目などのディテールは、繊細なモールドで彫刻されています
・ 服の皺はミニアート社特有のパターンの細かなものとなっています
●フィギュアは頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成で、コートの前面部分は別パーツにより、立体感在る造形となっています
・ 戦車ヘルメットと、ベレー帽は別パーツです（ヘルメットの固定バンド部は頭部にモールドされています）
【 「ハンガリー戦車兵」の各フィギュアのポージングについて 】
●戦車兵のフィギュアの1体は、立った状態でハッチ部分から上半身を出し、両手でハッチを持っているポーズです
・ 戦車兵用の革製のジャケットとズボンを着用、イタリア軍式の戦車ヘルメットを被っています
●戦車隊将校のフィギュアは、コートのポケットに両手を入れ、立って佇んでいるポーズとなっています
・ 革製のコートを着用、将校用の乗馬ズボンにブーツを履き、将校用の略帽を被っている姿です
●戦車兵のフィギュアの1体は、壁もしくは車両に凭れ掛るようにして立ち、両手を後ろ手に組んで佇んでいるポーズです
・ 革製のジャケットとズボンを着用、ハンガリー軍の略帽を被った姿です
●戦車兵のフィギュアの1体は、ハッチから上半身を出し、片手を挙げるようにして後方に向かって合図をしているポーズ
・ 戦車兵用のツナギ服を着用、戦車ヘルメット（チェコ式？）を被った姿です
●戦車兵のフィギュアの1体は、腰掛けた状態で佇んでいるポーズとなっています
・ ドイツ式の戦車服を着用、戦車帽を被っている姿です
●付属している装備品類
・ 戦車ヘルメット ×2
・ 戦車帽 ×1
・ 略帽 ×1
・ 将校用略帽 ×1
・ ゴーグル ×1
・ 拳銃ホルスター ×3
●2013年 完全新金型
