AEC Mk.1 装甲車
「AEC Mk.1 装甲車 (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35152 )」です
●「AEC Mk.1 装甲車」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の装輪式装甲車「AEC装甲車 Mk.1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍車両の無骨さと合理性の象徴的な存在である「AEC装甲車 Mk.1」を再現、垂直に切り立った側面装甲を持つ細身の車体に重厚なタイヤを装備、「バレンタイン戦車」の砲塔を搭載した独特のスタイルを再現した内容となています【 「AEC装甲車 Mk.1」について 】
●イギリスの自動車メーカー「AEC」社は、平時ではトラックやバスなどの重車両の生産を行うメーカーであり、イギリス軍用として火砲牽引車「マタドール」を生産していました
●この「マタドール」は、比較的重量が重い火砲を牽引する能力を持っており、このシャーシを利用して1941年に自社開発した装甲車が「AEC装甲車」です
●この「AEC装甲車」は、「マタドール」のシャーシを、装甲車の戦闘室にあたる部分で一旦切断、これを前後のシャーシよりも一段低い位置に溶接接合するという乱暴な手段で、車高の低下と車体長の短縮が行われています
●装甲は最大30mm厚と、当時の装甲車としては厚い装甲によりその重量は11tに達しましたが、「マタドール」譲りの強力なエンジンと足周りにより良好な機動性を持っていました
●この「AEC装甲車」は、その試作車が非公式に近衛騎馬隊のパレードに参加、その際に出席していた首相「チャーチル」の目に止まり、採用が決定されます
●「AEC装甲車」の最初の量産型である「AEC装甲車 Mk.1」では、架橋戦車に転用するために取り外された歩兵戦車「バレンタイン戦車」(「2ポンド砲」搭載型)の砲塔がそのまま搭載されており、129両が作られています
●同車は北アフリカ戦線に投入され、軽快な機動性能と装甲車としては強力な武装により、偵察や武装偵察任務、そして警戒などに活躍、イギリス軍の目となって戦場を駆け巡り、同軍の活動を支えました
●その後「AEC装甲車」シリーズは、1942年には「6ポンド砲」を搭載した「AEC装甲車 Mk.2」、「75mm砲」を搭載した「AEC装甲車 Mk.3」が登場、重量増加にも関わらず、エンジンの換装などにより機動性能は保たれ、装甲車としては安定した性能を発揮し、戦後も継続して運用されています
【 「AEC Mk.1 装甲車」のキット内容について 】
●このイギリス軍の装輪式装甲車「AEC装甲車 Mk.1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化されたパーツ構成とエッチングパーツにより、「AEC装甲車 Mk.1」のディテールと内部構造を詳細に再現、細部表現に重きを置いた内容となっています
・ パーツ数は496点以上で、4輪式の装甲車としてはボリュームがあり、エッチングパーツを加工する必要もあることから、中級者以上のユーザー向けアイテムとなります
●ミニアート社製「AEC Mk.2 装甲車」をベースとして、「AEC装甲車 Mk.1」を再現するために「バレンタイン Mk.2 歩兵戦車」の砲塔パーツを使用、車体の一部やフェンダーなどを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「AEC装甲車 Mk.1」は、「砲塔」「車体」の2ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「バレンタイン Mk.1」もしくは「Mk.2」「Mk.4」に使用された2人用の小型の砲塔を再現、砲塔内部の各種装備品も細かく表現されています
●「2ポンド砲」の砲身は一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 砲塔内部の砲尾や砲架、ベサ機銃本体も再現されています
・ 防盾は前後2パーツで構成
・ 防盾(砲身)は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は左右分割式で、天板は別パーツとなっています
・ 砲塔上部のハッチは別パーツで、開閉状態を選択して組立てることができます
・ ペリスコープは別パーツで再現
・ アンテナ基部のベース部分はエッチングパーツです
・ 成型の関係で省略された砲塔のボルト部分を再現するエッチングパーツが付属
【 砲塔内部 】
●砲塔の内部が再現されています
・ 無線機は、送受信機、受信機の2パーツで構成され、前部のガードはエッチングパーツです
・ 砲塔旋回装置は4パーツで構成されています
・ 砲尾、防危板、機関銃の機関部、照準器などがパーツ化
●砲塔バスケットが再現され、基本躯体はバスケット床面に2本の支柱で構成
・ バスケットを囲むように装備される砲弾ケースが個別にパーツ化、砲弾数が選択できます
・ 各座席などがパーツ化
【 車 体 】
●車体は、その特徴的な形状がパーツ分割により再現、各部のリベットが彫刻されています
●車体は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 操縦手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 操縦手用のシールドはクリアーパーツです
・ エンジン点検ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ フェンダーは個別にパーツ化されています
・ 前照灯は管制灯タイプとなっています
・ 側面の収納箱は左右分割式です
・ 側面に装備されるサンドチャンネル(×2)が付属
●操縦手用のペリスコープは、内部構造も含めて各5パーツで構成されています
・ ペリスコープ本体はクリアーパーツ、下部の把手はエッチングパーツです
●シャーシのフレームは左右各1パーツで再現され、これを車体床面パネルに取り付けます
・ 中央の横方向のアングル材は3パーツで構成
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで構成され、基部は別パーツです
・ 前後のデファレンシャルは細分化されたパーツ構成となっています
・ 車軸部のカバーはエッチングパーツで再現、板状のパーツを説明書に記載された形状に加工して作製します
・ ステアリングは固定式です
【 車体内部 】
●車体内部の構造がエンジン、操縦席部分、戦闘室部分を含めて再現されています
●エンジンは31パーツにより、シリンダーヘッド、クラッチ、冷却ファン、ファンベルト、発電機などが詳細に再現されています
・ ラジエターは前後分割式です
・ 燃料タンク、補助燃料タンクは3パーツで構成
・ エアフィルターなどがパーツ化
●操縦席部分が細かく再現されています
・ フレーム構造の操縦席は、4パーツによりフレームが構成され、これにクッション部を取り付けます
・ ハンドル部分は、基部の部分が3パーツで構成
・ クラッチ、ブレーキ、アクセルの各ペダル、変速レバーなどのレバー類がパーツ化
●戦闘室内部は、隔壁部分とエアフィルター、砲塔バスケットを取り囲むように配置された装備品類が再現されています
【 タイヤ 】
●タイヤはプラスチック製、トレッドパターン部、内側部分、ハブキャップなど6~8パーツで構成されています
・ トレッドパターン部にはその独特なパターンが再現されています
●ペリスコープ、操縦手用のシールドなどを再現するクリアーパーツが付属
●無線機のガード、アンテナ基部のベース、車軸カバー、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「AEC装甲車 Mk.1」のマーキングとして、イギリス軍仕様の3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (シリア / 1943年)
・ 所属不明 (エジプト / 1942年12月)
・ 所属不明 (リビア / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●全496パーツ
●2013年 一部新金型