アメリカ M151A2 グレナダ侵攻作戦
「アメリカ M151A2 グレナダ侵攻作戦 (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.332 )」です
●「アメリカ M151A2 グレナダ侵攻作戦」です
●1970年代から1990年代における現用のアメリカ軍の小型汎用4輪駆動トラック「M151A2」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「ジープ」の後継車両としてベトナム戦争、グレナダ侵攻作戦などで活躍し、当時のアメリカ軍を代表する車輌となった「M151A2」を再現、「ウィリス MB」の血を引き継ぐ小型で俊敏なフォルム、そして「グレナダ侵攻作戦時」としての重武装化された姿を再現した内容となっています
●タミヤ社製「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ 」をベースに、「グレナダ侵攻作戦時」を再現するために、「M2重機関銃」及びその銃架、ドライバー以外のフィギュアと装備品類の新規パーツを追加したバリエーションキットです
・ 「M2重機関銃」を装備した「M151A2」は、「グレナダ侵攻作戦」時のみではありませんので、他のシーンとしても流用が可能です【 「グレナダ侵攻」について 】
●アメリカ合衆国は中央アメリカと南アメリカを自国の裏庭として定義付けており、それらの国々は少なからずアメリカ合衆国の影響下となっています
●しかし、ブラジルやアルゼンチンなどの大きな国以外は工業化に遅れているために、国の富は一部の富裕者層に握られ、国としては貧困国が多いのも事実です
●特に、中央アメリカでは、産業や資源に乏しい国が多く、国の収入としてはアメリカ合衆国からの観光産業が多くを占めることから、富める国であるアメリカ合衆国を疎む傾向があります
●冷戦下の時代、このような中南米地域の情勢は共産主義へと向かう原動力となり、これは共産主義を掲げる東側諸国にとって格好の材料となりました
●中央アメリカのカリブ海南端の島国「グレナダ」は1974年にイギリスから独立、当初は時の首相「エリック・ゲーリー」による独裁体制が強化されましたが、これが貧困を生むきっかけとなり、民心は離れて行きました
●その後、2度に渡るクーデターにより、親キューバ政権が誕生、キューバ軍を初めとする東側諸国陣営の軍事顧問が多数派遣され、軍事施設や飛行場などの建設が開始されることとなります
●これを受けて、キューバに次ぐ共産主義国家の登場に恐れるアメリカ合衆国(以下アメリカ)は、他の中央アメリカの国々と合同で軍事的圧力を強め、遂に1983年10月に「グレナダ」への軍事侵攻を開始しました
●アメリカ軍はこの侵攻作戦に約7000名の兵力を投入、軍事施設と飛行場の掌握、在留アメリカ人の保護と救出を行います
●対するグレナダ軍は、グレナダ軍とキューバ軍を主力とした兵力約2200名でしたが、兵力と装備に勝るアメリカ軍が優勢であり、数日間の激しい戦闘の後に、同年12月には「グレナダ」は完全にアメリカ軍に制圧されました
●その後、「グレナダ」は親アメリカ政権が樹立されて国情は安定、イギリス連邦王国の一国となっています
●「M151A2」についてはタミヤ社製「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ 」の商品目録を参照して下さい
【 「アメリカ M151A2 グレナダ侵攻作戦」について 】
●この「グレナダ侵攻作戦」時のアメリカ軍の小型汎用4輪駆動トラック「M151A2」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ベースとなった「M151A2」のキットは1982年に製品化されたものですが、タミヤらしいシャープなモールドと小型のソフトスキン車両としての適度なパーツ構成、そしてミリタリーミニチュアシリーズとして作り易さが考慮され、現在においても遜色無い内容となっています
●また、新たに追加された新金型のフィギュアや装備品などにより、「M151A2」としての魅力が一層引き立てられ、武装化した小型車両とフィギュアが織り成すシーンというタミヤのミリタリーミニチュアシリーズの原点に回帰した「楽しさ」を現在の技術で味わうことができるでしょう
●車両のポイントとなる「M2重機関銃」は、タミヤ社製「イスラエル軍 戦車 M1 スーパーシャーマン」などにも用いられている1998年に製品化された「M2重機関銃 Eランナー」を使用、放熱口も忠実に再現されています
●「M151A2」は、車体下部パーツに各パネルを貼り合せる構成となっています
●車体下部は、セミモノコック式のフレーム、車体内部の基本躯体が一体成型されています
・ 前後のデファレンシャルは各1パーツで構成、コイルサスペンションもブロックごとにパーツ化されています
●車体
・ フロントグリル部にはラジエターが一体成型されています
・ 前部のウィンカーは別パーツです
・ フロントウィンドーは枠の部分が成型色パーツ、ウィンドー部は付属のクリアーシートを使用します
●室内
・ 座席はクッション部とステーとの各2パーツで構成
・ 運転席部分の各種レバー類がパーツ化
・ メーター類を再現するデカールが付属
●タイヤは、本体部分と裏面内側との2分割式となっており、内蔵させる車軸受けのパーツにより回転可動式です
●「M2重機関銃」は、本体及びグリップ部の2パーツで構成されています
・ 弾薬箱は3パーツで構成
・ 機銃架は上下方向に4分割式、後部の補強用支柱は別パーツです
●無線機は、本体、前面パネル、架台の3パーツで構成されています
●車体側面に取り付けられるシャベル、斧は別パーツ化して再現
●ワイヤーカッターのパーツが付属、選択して取り付ける事ができます
【 フィギュア 】
●ドライバー1体と機銃手2体の合計3体のフィギュアが付属しています
●機銃手のフィギュアについて(新金型)
・ フィギュアは、タミヤの現行のフィギュアのフォーマットに沿ったもので、顔の表情、質感の捉えた服の皺の表現など、インジェクションフィギュアとして良質なものとなっています
・ 1体は助手席に座って「M60 軽機関銃」を構えているポーズ、もう1体は荷台に立って車両に装備されている「M2 重機関銃」の片手でグリップを持っているポーズです
・ 服装は、「BDU迷彩服」(ウッドランドパターン)を着用、コンバットブーツを履き、ヘルメットを被った姿です(ヘルメットは「M1ヘルメット」と「PASGTヘルメット」とを選択できます)
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、サスペンダーなどは立体的に彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足(立っているフィギュアは胴体と一体成型)のパーツ構成です
●ドライバーのフィギュアについて(「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ 」に付属しているフィギュアと同一)
・ 運転席に座り、片手をハンドルに置いているポーズです
・ 服装は、野戦服を着用、迷彩カバー付きヘルメットを被り、コンバットブーツを履いた姿です
・ フィギュアは、上半身、下半身、両腕のパーツ構成となっています
【 アクセサリー類 】
●アクセサリー類が付属しています (新金型パーツ)
・ M60軽機関銃 ×2
・ M60A1 アサルトライフル ×1
・ M60用 弾薬箱 ×2
・ M2重機関銃用 弾薬箱 ×2
・ 簡易ベッド (折り畳んだ状態) ×3
・ バックパック (2個並んだ状態) ×1
・ M1ヘルメット ×3
・ PASGTヘルメット (フリッツタイプヘルメット) ×3
など
【 塗装とマーキング 】
●「M151A2」のマーキングとして、「グレナダ侵攻作戦」時のアメリカ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍 第82空挺師団 (グレナダ / 1983年)
・ アメリカ陸軍 第2レンジャー大隊 (グレナダ / 1983年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表記、車輌番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型