AEC Mk.3 装甲車
「AEC Mk.3 装甲車 (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35159 )」です
●「AEC Mk.3 装甲車」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の装輪式装甲車「AEC装甲車 Mk.3」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍車両の無骨さの象徴的な存在である「AEC装甲車」を再現、垂直に切り立った側面装甲を持つ細身の車体に、重厚なタイヤを装備したユニークなフォルムを再現した内容となっています【 「AEC装甲車 Mk.3」について 】
●イギリスの自動車メーカー「AEC」社は、平時ではトラックやバスなどの重車両の生産を行うメーカーであり、イギリス軍用として火砲牽引車「マタドール」を生産していました
●「マタドール」は比較的重量が重い火砲を牽引する能力を持っており、このシャーシを利用して1941年に自社開発した装甲車が「AEC装甲車」です
●「AEC装甲車」は「マタドール」のシャーシを、装甲車の戦闘室にあたる部分で一旦切断し前後のシャーシよりも一段低い位置に溶接接合するという乱暴な手段で、車高の低下と車体長の短縮が行われています
●最大30mm厚という当時の装甲車としてはぶ厚い装甲を持ち、車体重量は11tに達しましたが「マタドール」譲りの強力なエンジンと足周りにより良好な機動性を持っていました
●「AEC装甲車」は試作車が非公式に近衛騎馬隊のパレードに参加、このパレードに出席していた首相「チャーチル」の目に止まり、採用が決定されます
●「AEC装甲車」の最初の量産型である「AEC装甲車 Mk.1」では、架橋戦車に転用するために取り外された歩兵戦車「バレンタイン戦車」の砲塔がそのまま搭載されています
●1942年に登場した「AEC装甲車 Mk.2」では、同車用に新設計された大型化した砲塔を搭載、この砲塔には「6ポンド砲」が装備されていました
●この大型化した砲塔により、砲塔内の乗員は2名から3名に増加し、より操作性、視認性に優れた装甲車となっています
●「AEC装甲車 Mk.2」の「6ポンド砲」は装甲貫通能力が優れていた砲でしたが、榴弾などを発射できないという欠点を持っており、対人目標などとの戦闘時において不利は免れず、この欠点を補うために開発されたのが「AEC装甲車 Mk.3」です
●「AEC装甲車 Mk.3」は「AEC装甲車 Mk.2」をベースとして、主砲を「40口径 75mm戦車砲」へと変更した火力支援型で、同砲は各種の砲弾を発射することができる汎用性が高いものとなっています
●「AEC装甲車 Mk.3」の「40口径 75mm戦車砲」は初速が「6ポンド砲」よりも低い関係から装甲貫通能力では劣ってはいたものの、装甲車としては充分な火力であり、機動力もエンジンの換装などにより高性能を維持していました
●この「AEC装甲車 Mk.3」は、「走」、「攻」、「守」のバランスが採れた優秀な装甲車としてイギリス軍の目として終戦時まで活躍、「サラディン装甲車」が登場するまで戦後も継続して運用が続けられています
【 「AEC Mk.3 装甲車」のキット内容について 】
●このイギリス軍の装輪式装甲車「AEC装甲車 Mk.3」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化されたパーツ構成とエッチングパーツにより、「AEC装甲車 Mk.1」のディテールと内部構造を詳細に再現、細部表現に重きを置いた内容となっています
・ パーツ数は537点で、4輪式の装甲車としてはボリュームがあり、エッチングパーツを加工する必要もありますので、中級者以上のユーザー向けアイテムとなります
●ミニアート社製「AEC Mk.2 装甲車」をベースとして、「AEC装甲車 Mk.3」を再現するために、主砲を変更、砲塔上部の機銃、砲塔後部の雑具箱などを追加したバリエーションキットとなります
●キットは、砲塔内部及びエンジンを含む車体内部の構造が詳細に再現されています
●「AEC装甲車 Mk.3」は、「砲塔」「車体」の2ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「AEC装甲車 Mk.2」用として設計され、主砲を「40口径 75mm戦車砲」へと変更した「AEC装甲車 Mk.3」の砲塔を再現
●砲塔は、その角型の形状を箱組みで再現、砲塔内部の各種装備品が細かく表現されています
●「40口径 75mm戦車砲」の砲身は一体成型で、砲口部分が開口処理されています
・ 内装式の防盾は2パーツで構成
・ 同軸機銃は機関部も一体成型されています
・ 砲尾部分は3パーツで構成、閉鎖器は別パーツとなっています
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ハッチのヒンジがパーツ化
・ アンテナ基部は2パーツで構成され、上部のリング部はエッチングパーツです
・ ピストルポートは別パーツで、開閉状態が選択可能です
・ サーチライトは5パーツで構成され、ガラス部分はクリアーパーツとなっています
・ 砲塔上部に装備される連装式の「ビッカース軽機関銃」が付属、銃架は6パーツで構成されています
・ 直接照準器はエッチングパーツにて再現
・ 砲塔後部の雑具箱は上下分割式です
●各ペリスコープは、内部構造も含めて5パーツで構成されています
・ ペリスコープ本体はクリアーパーツ、下部の把手はエッチングで再現されています
【 砲塔内部 】
●砲塔の内部までが再現されています
●砲塔バスケットが再現され、基本躯体はバスケット床面に2本の支柱で構成
・ バスケットに装備される砲弾ケースがパーツ化、砲弾の有無が選択できます
・ 各座席などがパーツ化
●砲塔側面部に付く各種装備品がパーツ化されています
・ 発煙弾収納ケースは、発煙弾が詰まった状態となっています
・ 砲塔旋回装置は4パーツで構成
●砲塔後部に装備される機銃用の弾薬箱は個別にパーツ化、ラックは別パーツで再現されています
・ 手榴弾収納箱などは手榴弾が詰まった状態を再現
・ 無線機は、送受信機、受信機の2パーツで構成され、前部のガードはエッチングパーツです
●砲塔天板部の発煙弾発射機が再現されています
【 車 体 】
●車体は、その特徴的な形状がパーツ分割により再現、各部のリベットが彫刻されています
●車体は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 操縦手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 操縦手用のシールドはクリアーパーツです
・ エンジン点検ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前部のフェンダーは上下2分割式、後部のフェンダーは前後分割式です
・ 前照灯は管制灯タイプとなっています
・ ライトガードはエッチングパーツにて再現
・ 側面の収納箱は左右分割式です
●操縦手用のペリスコープは、内部構造も含めて各5パーツで構成されています
・ ペリスコープ本体はクリアーパーツ、下部の把手はエッチングパーツです
●シャーシのフレームは左右各1パーツで再現され、これを車体床面パネルに取り付けます
・ 中央の横方向のアングル材は3パーツで構成
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで構成され、基部は別パーツです
・ 前後のデファレンシャルは細分化されたパーツ構成となっています
・ 車軸部のカバーはエッチングパーツで再現、板状のパーツを説明書に記載された形状に加工して作製します
・ ステアリングは固定式です
●タイヤは、トレッドパターン部、内側部分、ハブキャップなど6~8パーツで構成されています
・ トレッドパターン部にはその独特なパターンが再現
【 車体内部 】
●車体内部の構造がエンジン、操縦席部分、戦闘室部分を含めて再現されています
●エンジンは31パーツにより、シリンダーヘッド、クラッチ、冷却ファン、ファンベルト、発電機などが詳細に再現されています
・ ラジエターは前後分割式です
・ 燃料タンク、補助燃料タンクは3パーツで構成
・ エアフィルターなどがパーツ化
●操縦席部分が細かく再現されています
・ フレーム構造の操縦席は、4パーツによりフレームが構成され、これにクッション部を取り付けます
・ ハンドル部分は、基部の部分が3パーツで構成
・ クラッチ、ブレーキ、アクセルの各ペダル、変速レバーなどのレバー類がパーツ化
●戦闘室内部は、隔壁部分と、砲塔バスケットを取り囲むように配置された砲弾ケースが再現されています
・ 隔壁部分に取り付けられた各収納ケースがパーツ化、固定バンドはエッチングパーツです
・ 砲弾ケースは空の状態が表現され、これに1発ずつの砲弾パーツを取り付ける構成となっています
●サーチライトのガラス部、ペリスコープ、操縦手用のシールドなどを再現するクリアーパーツが付属
●直接照準器、無線機のガード、アンテナ基部のリング、車軸カバー、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 フィギュア 】
●操縦手のフィギュアが1体付属しています
・ フィギュアは、ミニアート社製「WW2 ドライバー フィギュアセット」のパッケージされているイギリス軍操縦手フィギュアと同一のものとなります
●フィギュアは、両手でハンドルを握っているポーズとなっています
・ 服装は、「野戦服」を着用、ベレー帽を被った姿です(ヨーロッパ戦線の服装です)
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
・ 装備品として、拳銃ホルスター、マガジンポーチが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「AEC装甲車 Mk.3」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 王立機甲軍 砲術学校 (イギリス本土 / 1944年)
・ イギリス第8軍団 第2Household連隊 D中隊 (ノルマンディ / 1944年6月)
・ イギリス第2軍 第12軍団 第1王立近衛竜騎兵連隊 (北西ヨーロッパ戦線 / 1945年春)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型