グランドパワー 2014年1月号
「グランドパワー 2014年1月号 (雑誌) (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー No.236 )」です
●「グランドパワー 2014年1月号」です
(2013年11月27日発売)【 「グランドパワー 2014年1月号」について 】
■第2次大戦アメリカ装輪装甲車
●自動車大国アメリカは、20世紀初頭という比較的早い時期から装甲車の開発を行っていました
●しかしながら、アメリカ自体の国情が周辺国に敵対国が少ないことと、アメリカ大陸以外は海で隔てられていることから陸軍の軍備は積極的に充実化が行われず、国の規模からは信じられない程に装甲車開発は細々としたものでした
●第1次世界大戦において、遅まきながら参戦することとなったアメリカでしたが、軍では装甲車自体の価値を見出せず、装甲車は実戦に投入されることはありませんでした
●この状況は、第1次世界大戦後も同様であり、結局、アメリカ軍で最初に制式化された装輪式装甲車は1930年に開発された車両となっています
●その後、アメリカ国内での装輪式装甲車の形態は試行錯誤が行われ、1930年代後半には車体全体がオープントップ式となった「M3偵察車」が登場、しかし同車は装甲車というよりは装甲兵員輸送車に近く、この形態は後の「M2/M3ハーフトラック」へと発展します
●このため、新たなる装甲車開発として砲塔を搭載したタイプがメーカーによって次々と試作されましたが、自動車王国アメリカを象徴するかのように車体は巨大で、強力なエンジン馬力で突き進むというタイプが殆どで、その重量は軽戦車以上となり、装輪式装甲車としての存在意義が見出せませんでした
●そこで、大幅に車体と砲塔をコンパクト化させた「M8装甲車」が登場、装甲は薄いものの車体の小型化によって使い勝手に優れ、アメリカらしい割り切りの良さで偵察車両としての視認性にも優れた車両となりました
●また、「M8装甲車」をベースとして砲塔を撤去した「M20多目的装甲車」も作られ、これらの装甲車はアメリカ軍の機甲戦力になくてはならないものとなったのです
●「グランドパワー 2014年1月号」では、このアメリカの装輪式装甲車を特集、その創生期から第2次世界大戦までの開発の歴史を詳細に解説します
●次々と試作されながらも、時代のニーズに合わずに消えていった数々の装甲車も網羅、装甲車の一つの形態となった「M3偵察車」や、本命の「M8装甲車」「M20多目的装甲車」、イギリス軍が採用した「スタッグハウンド装甲車」も収録されています
●巻末にはアメリカ軍の装甲車の戦場写真集も収められ、アメリカ軍の機甲戦力の一翼を担った装甲車の姿が把握できる貴重な一冊となっています【 「グランドパワー 2014年1月号」の内容目次 】
●平成25年度自衛隊記念日観閲式
●九州の陸自創立記念行事 2013
●第2次大戦アメリカ装輪装甲車
●米国装輪装甲車写真集【 「グランドパワー 2014年1月号」の内容について 】
■巻頭カラーページ (16ページ)
●2013年10月、陸上自衛隊朝霞駐屯地で実施された平成25年度自衛隊記念日観閲式に参加した戦闘車輌を紹介、観閲式初参加となる「10式戦車」「07式機動支援橋」、そして西方普通科連隊のよる強襲用ボートなどを収録
●後半は、九州の小郡駐屯地と飯塚駐屯地の駐屯地創立記念行事の様子を紹介、高射特科部隊の対空ミサイルとその誘導装置を中心に掲載され、「9mm機関拳銃」の写真も収められています
■第2次大戦アメリカ装輪装甲車 (92ページ)
●装甲車の創生期において自動車に武装を搭載した1898年の車体から、第2次大戦中の装甲車に至るまでのアメリカの装輪式装甲車の開発史を解説します
●前半は、第1次世界大戦までの創生期におけるアメリカの装甲車の開発状況を実車の写真を交えて解説、通常の車両に装甲を施した程度の簡単な改造車両を中心に紹介します
●中盤は、大戦間における装甲車開発として、アメリカ独自のスタイルとなるオープントップ式の「M3 偵察車」に至るまでの試行錯誤が繰り返された状況を掲載
●後半は、各種の試作装甲車を紹介、8輪式重装甲車「T18」「T27」や6輪式重装甲車「T19」「T28」、そして「M24軽戦車」の砲塔を搭載した「M38」など、ドイツの装甲車開発とは全く異なる絶大な工業力をバックとした強力なエンジンによるパワー溢れる装甲車の数々が収録されています
●最後は、第2次世界大戦型の装甲車となる「スタックハウンド」「M8 装甲車」「M20 多目的装甲車」の開発を解説、大型の装甲車を多数試作しながらも、最後にはコンパクトな車体に落ち着いた「M8 装甲車」「M20 多目的装甲車」までの途が収められています
●巻末には、「M8 装甲車」と「M20 多目的装甲車」の記録用として撮影されたディテールが良く分かるクリアーな写真を掲載、更にそれぞれの前期型と後期型が分けて撮影されています
●特に、普段写される機会がほとんどない、上面からのクリアーな写真は資料的にも極めて価値が高く、「M20 多目的装甲車」に関しては内部写真の収録され、模型製作などにおいて役立つ内容となっています
■米国装輪装甲車写真集 (30ページ)
●ヨーロッパ戦域を中心に、「スタックハウンド」「M3 偵察車」「M8 装甲車」「M20 多目的装甲車」の戦場写真を収録
●戦場における活動や車外装備品の取り付け状況、車体塗装、マーキング、そして各乗員の服装などが参考となる写真集です
●更に、ドイツ軍によって捕獲使用されている車両や、ドイツ軍の改造車両なども掲載されています【 「グランドパワー 2014年1月号」の仕様 】
●版型 : B5版
●全144ページ / モノクロ写真218枚、カラー写真25枚収録
●発行日 : 2014年1月1日
●コード : 4910135011238