オーストラリア軍 ASLAV-PC フェイズ 3
「オーストラリア軍 ASLAV-PC フェイズ 3 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05535 )」です
●現用オーストラリア軍の装輪式装甲兵員輸送車「ASLAV-PC フェーズ 3」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●スイスの「モワーグ」社が開発した傑作装甲車「ピラーニャ 1」をベースとした装輪式装甲兵員輸送車「ASLAV-PC フェーズ 3」を再現、先鋭的なデザインの車体に拡大された兵員室を持つ独特のスタイルを再現した内容となっています【 「オーストラリア ASLAV-PC フェーズ 3」について 】
●スイスの兵器メーカー「モワーグ」社は、1970年代に輸出用の車両として革新的な装甲車「ピラーニャ」を開発しました
●この「ピラーニャ」は、オーソドックスな形態を採りながらも6輪式、8輪式という2種の足周りが用意され、その駆動方式も4輪駆動、6輪駆動、8輪駆動の3パターンを持ち、その他にも各国の用途に応じて仕様変更が可能という極めてユーザーサイドに立った「製品」でした
●1980年代後半、ソ連邦の解体によって冷戦が終結、2大国体制という構造が崩れたことにより世界各地で紛争が頻発、各国の軍隊は正規軍同士の戦闘よりも紛争地に素早く部隊を展開できる能力が重要視されるようになります
●これにより、重量が軽く、戦術的及び戦略的にも高い機動性能を誇る装輪式装甲車への評価が高まり、従来装輪式装甲車を装備していなかったアメリカ軍は「ピラーニャ」に注目します
●アメリカ海兵隊は初期のシリーズ「ピラーニャ 1」をベースとして海兵隊仕様とした「LAV-25」を採用、「GM」社の子会社である「GDLS」社がライセンス権を取得して生産を開始しました
●一方、カナダ、オーストラリアなどのイギリス連邦ではその地勢から軍備は比較的抑えられたものとなっていましたが、前述の国際情勢の変化から国連軍として紛争地に軍隊を派遣する頻度が増え、その部隊用として装輪式装甲車の必要性が高まりました
●オーストラリア軍では「LAV-25」に注目し、オーストラリア軍仕様「ASLAV」として生産を「GDLS」社に発注、同社では「ASLAV」を257両を生産、納入しています
●この「ASLAV」は、オーストラリア軍の装甲化に大きく寄与、海外派遣時における主力車両として活躍を続けています【 「オーストラリア軍 ASLAV-PC フェイズ 3」のキット内容について 】
●この現用オーストラリア軍の装輪式装甲兵員輸送車「ASLAV-PC フェーズ 3」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ASLAV-PC フェーズ 3」の車体の基本躯体は一体成型を多用しつつ、現用車両らしい細かな外装を細分化したパーツとエッチングで再現した内容となっています
●「ASLAV-PC フェーズ3」は、「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 車体上部 】
●「ASLAV-PC フェーズ 3」の平面構成ながら複雑な形状を一体成型したパーツで再現、各ハッチ類は別パーツ化されています
●車体上部は一体成型です
・ 兵員ハッチ、操縦手ハッチ、側面のハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 前部の点検ハッチは別パーツです
・ 前照灯は、基部、前照灯本体、ガラス部、ホーン類で構成され、ガラス部はクリアパーツですす
・ 操縦手用のペリスコープはクリアパーツにて再現、ペリスコープガードはエッチングパーツで再現しています
・ スモークディスチャージャーは個別にパーツ化、ガードはプラ製パーツとなっています
・ 兵員室部分に装着される装備品固定用のフックは、列ごとにエッチングパーツで再現されています
・ 兵員室後部に装備される軽機関銃(×1)が付属しています
・ エンジングリル部のメッシュ及びワイヤーカッターはエッチングパーツで再現しています
●車長キューポラは別パーツにて再現
・ キューポラのペリスコープは、クリアパーツによって個別に再現されています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態を選択して組立てることができます
・ キューポラ上部の機銃ターレットは一体成型されたパーツで再現されています
・ ターレットに装備される「M2重機関銃」及び「40mmグレネードランチャー」が付属、選択して使用します
・ 銃架は細分化されたパーツ構成によりその複雑な造りを再現、レンズ部分はクリアパーツが用意されています
【 後部パネル 】
●後部パネルは外枠部分と内枠部分との2分割式となっています
・ 後部ドアは別パーツ化されており、開閉状態を選択して組立てることが可能です
・ ジェリカンラックはエッチングパーツにて再現
【 車体下部 】
●車体下部は、「ASLAV-PC フェーズ 3」としての複雑な足周りを再現、水上における推進装置もパーツ化されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、前面の追加装甲は別パーツです
・ 車体下部に存在する動力伝達装置は前部2パーツ、後部1パーツで再現
・ 各車軸部に装備される、ダブルウィッシュボーンサスペンション、ショックアブソーバーは個別にパーツ化
・ 前方4輪の操行機能が各1パーツで再現
・ ステアリングは固定式です
・ スクリューと推進基部、舵がパーツ化
●タイヤはホイール部とタイヤゴムの部分とを別パーツ化されています
・ タイヤゴムの部分はラバー製で、複雑な形状のトレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●エンジングリルのメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「ASLAV-PC フェーズ 3」のマーキングとして、オーストラリア軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、塗装例に基づくカンガルーマーク(国籍マーク)、シェブロンマーク、車体番号、注意表示などを再現したデカールが付属しています
●「ASLAV-PC フェーズ 3」の完成時のサイズ
・ 全長 : 200mm
・ 全幅 : 82mm
●全350パーツ
●2014年 一部新金型