フランス軽戦車 ルノー R35
「フランス軽戦車 ルノー R35 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83806 )」です
●「フランス軽戦車 ルノー R35」です
●第2次世界大戦時におけるフランス軍の軽戦車「ルノー R35」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「オチキス H35」と並ぶフランス軍の軽戦車「ルノー R35」を再現、2人乗りの小振りな車体とフランス戦車らしい曲面を基調としたフォルムとを表現した内容となっています【 「軽戦車 ルノー R35」について 】
●フランス軍は第1次世界大戦時において戦車の基本レイアウトを確立した「ルノー FT」を開発、この戦車は小型で生産コストが低い車両として大量生産が行われ、戦後もフランス軍での戦車戦力の主力の地位を占めていました
●しかし、1920年代後期ともなると、さすがに旧式化が否めず、本格的な後継車両の開発が行われ、1930年代中頃に「ルノー R35」と「ホチキス H35」という2種の戦車が登場しました
●一方、当時のフランス軍は、古い伝統を持った騎兵科が軍隊内部で大きな勢力を持っており、第1次世界大戦での戦訓からもはや馬を使用した騎兵行動は行えなくなり、騎兵科では勢力維持のために機械化及び装甲化によってその地位を確保するようになっていました
●この騎兵科と、陸軍戦力の主役となる歩兵科のせめぎ合いは戦車開発にも大きく影響、結果的に騎兵科は「ホチキス H35」、歩兵科は「ルノー R35」をそれぞれ採用することとなります
●「ルノー R35」は、「ルノー FT」の設計思想を引き継ぎ、その乗員は車長と操縦手の2名で、上部に視察用のキューポラが付いた小型砲塔には短砲身の「21口径 37mm戦車砲 プトー SA18」を装備しています
●また、フランス軍の思想として戦車は歩兵直協用の車両と捉えられていたことから、その最大装甲は45mmと当時の軽戦車としては防御力が高く、その一方で最大速度は20km/h程度という鈍足で、戦車部隊のみの運用はほとんど考えられていませんでした
●「ルノー R35」は独仏戦までに約1500両以上が生産され、フランス戦車部隊の主軸として配備、軽戦車としては重装甲の「ルノー R35」は戦いにおいて善戦します
●ただし、フランス軍首脳部は機動戦に対応する能力を持っておらず、「ルノー R35」自身も機動性能の低さと車長1人が視察、指揮の他に砲の操作、装填までをしなければならないという煩雑さ、そして通信装置の欠如など、機動力と諸兵連合によって戦いを進めるドイツ軍戦車部隊に対処することができず、「ルノー R35」は苦しい戦いを強いられることとなったのです【 「フランス軽戦車 ルノー R35」のキット内容について 】
●このフランス軍の軽戦車「ルノー R35」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●砲塔や車体の主要部分は一体成型を多用しながら、サスペンション部などの細かなディテール部分は細分化したパーツ構成によって「軽戦車 ルノーR35」を再現した内容となっています
●「軽戦車 ルノー R35」は、短砲身の「37mm戦車砲 プトー SA18」を装備したタイプと、長砲身の「37mm戦車砲 SA38」を装備したタイプとが存在しており、キットは「37mm戦車砲 プトー SA18」を搭載した短砲身型が再現されています
●ホビーボス社製「ドイツ 4.7cm 対戦車自走砲 R35(f)」をベースとして、車体上部、戦闘室(砲塔)などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「軽戦車 ルノーR35」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「軽戦車 ルノーR35」として規格化された「APX R砲塔」の形状を再現、上部に視察用のキューポラを備えた曲面で構成された姿が表現されています
●「21口径 37mm戦車砲 プトー SA18」の砲身は、金属製砲身となっています
・ 砲身基部及び防盾は1パーツにて再現
・ 砲尾部分も再現されています
●砲塔は上下分割式です
・ キューポラ、視察ハッチは別パーツとなります
・ 後部ハッチは別パーツで、開閉可動式です
・ 砲塔及びキューポラの吊り下げフックがパーツ化
【 車体上部 】
●車体上部は、「軽戦車 ルノー R35」としての曲面を基調とした車体を再現、複雑な曲面形状、エンジングリル部のスリットなどが表現されています
●車体上部は一体成型され、フェンダーは別パーツです
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前部の点検ハッチは別パーツです
・ 車体前面の銘板を再現するエッチングパーツが付属
・ フェンダー上のジャッキ、雑具箱、バックミラーなどがパーツ化
・ フェンダーと車体との固定具はエッチングパーツにて再現
・ 車載工具類は固定具を含まない状態でパーツ化され、前後各1パーツで構成された固定具パーツに差し込む方式となります
・ 排気管は5パーツで構成されています
【 車体下部 】
●車体下部は、「ルノーR35」の複雑なサスペンションを細分化されたパーツ構成により再現、車体内部の構造はフロアパネル上に積み上げる構成となっています
●車体下部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 各サスペンションユニットは細分化されたパーツ構成で、内部のスプリングなどがパーツ化、転輪を含めて13パーツで構成されています
・ 転輪は各1パーツで再現
・ 誘導輪は左右方向に3分割式です
・ 起動輪は、本体とハブキャップとで構成
【 車体内部 】
●車体内部の一部が再現されています
・ エンジン (30パーツで構成)
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 変速レバー
・ ラジエター
・ エアクリーナー
・ 燃料タンク
・ 操縦席 (7パーツで構成)
・ 各種ペダル
・ 操行レバー
・ ペダルなどの伝達装置
・ 最終減速器
・ メーターパネル
・ 操縦手ハッチ開閉装置
など
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
●操縦手席のステー、銘板、フェンダー固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「軽戦車 ルノーR35」のマーキングとして、フランス軍仕様1種とドイツ軍捕獲仕様1種の合計2種類の塗装例が説明書に記載されており、塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
●2014年 一部新金型