三菱 零式環状戦闘機 21型 爆装タイプ
「三菱 零式環状戦闘機 21型 爆装タイプ (プラモデル) (フジミ 日本の戦闘機シリーズ SPOT No.311104 )」です
●「三菱 零式環状戦闘機 21型 爆装タイプ」です
●太平洋戦争前期における帝国海軍の主力戦闘機「零式艦上戦闘機 21型」の「爆装タイプ」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●日本の戦闘機を代表する「零戦 21型」の「爆装タイプ」を再現、格闘戦を重視した戦闘機ながらその戦局の変化により戦闘爆撃機として用いられた姿を表現した内容となっています
●フジミ社製「三菱 零式艦上戦闘機 21型」をベースに、「爆戦仕様」となる「零戦 21型」を再現するため、爆弾パーツとメタル製の爆弾架を追加したバリエーションキットとなります【 「零式艦上戦闘機 21型」について 】
●帝国海軍は1935年に低翼単葉の艦上戦闘機「96式艦上戦闘機」を開発、同機は当時の世界的な戦闘機と比べて、優秀な能力を持っていました
●しかし、同機は固定脚、開放型コクピットの軽戦闘機であり、航続距離の短いことから、より高性能で航続距離の長い戦闘機の開発を開始し、1940年に「零式艦上戦闘機 11型」が誕生します
●「零式艦上戦闘機」は、機体を極力軽くし、大馬力エンジンを搭載することで機動性能を向上するという、格闘戦を重視した思想に基づいて設計が行なわれました
●このため、機体の部材には特殊なジュラルミン素材が用いられ、桁には肉抜き穴が多く付けられるなど徹底した軽量化が図られながら、空力を考慮した洗練された機体デザインを持ち、機体外板の取り付けには、空気抵抗を少なくする「枕頭鋲」が用いられています
●さらに、可変ピッチプロペラの採用など、当時の日本が持つ先端技術がふんだんに取り入れられ、当時の世界中の戦闘機とは一線を画す革新的な機体となったのです
●この「零式艦上戦闘機 11型」は、日中戦争に投入されて無敵の戦い振りを発揮、太平洋戦争の開戦により航空部隊が引き払われるまで1機の損失も出さずに多くの敵航空機を撃墜する戦果を挙げます
●「零式艦上戦闘機 21型」は、「零式艦上戦闘機 11型」をベースとして空母での運用のために改良が施されたタイプで、空母のエレベーターの大きさに対応するために翼端部分を50cm折り畳む機能を追加、着艦装置の増設、主翼強度の引き上げなどが行われています
●この「零式艦上戦闘機 21型」は、空母機動部隊の要として太平洋戦争緒戦の勝利に貢献、その航続距離の長さと連合軍戦闘機を凌駕する空戦能力により活躍し、連合軍の戦闘機パイロットには、よほど有利な状態で無い限り戦闘を避けるようにと指示が下される程の無類の強さを発揮しました
●太平洋戦争が中盤に入ると、ソロモン海域での消耗戦による搭乗員の損失とアメリカ軍機の性能向上により「零式艦上戦闘機 21型」は徐々に劣勢となり、「零戦」シリーズは「32型」「22型」「52型」へと性能向上が図られました
●一方で、既存の「零式艦上戦闘機 21型」も運用が続けられており、戦争後期においても使用している部隊もありました
●ただ、緒戦において無敵の強さを誇った「零式艦上戦闘機 21型」でしたが、戦争後期になると旧式化は免れず、1線級の戦闘機として運用することは難しく、戦闘機としてだけではなく爆弾を搭載した戦闘爆撃機としても用いられたのです【 「三菱 零式艦上戦闘機 21型 爆装タイプ」のキット内容について 】
●この帝国海軍の「零式艦上戦闘機 21型」の「爆装タイプ」を再現したプラスチックモデル組み立てキットです
●キットは1980年代頃に製品化されたもので、コクピットや機体のパーツ構成は当時のスタンダードとして現在の目からは物足りなさを感じるものの、機体の表面部分のパネルラインのモールド、極めて繊細な沈頭鋲表現、そして動翼と他の部分との質感表現の違いなど、飛行機モデルとして高いレベルで「零式艦上戦闘機 21型 爆装タイプ」を再現した内容となっています
●フジミ社製「三菱 零式艦上戦闘機 21型」をベースとして、「零式艦上戦闘機 21型 爆装タイプ」を再現するために、爆弾パーツとメタル製の爆弾架を追加したバリエーションキットとなります
●「零式艦上戦闘機 21型 爆装タイプ」の機体胴体は左右分割のパーツで構成
・ 垂直尾翼は胴体パーツと一体成型されています
●主翼は上下分割されたパーツで構成
・ 冷却空気取入れ口は別パーツとなっています
・ 主翼下面の脚収納庫内部のディテールが再現されています
・ ピトー管は別パーツ化して再現しています
●水平尾翼は一体成型の1パーツで再現
●カウリング部は、カウリング本体とカウリングフラップ、排気管、空気取入れ口後部の6パーツで構成されています
・ エンジンは前後方向に4分割されています
●プロペラは、前後に2分割されたスピナーとプロペラ本体とに分割されています
●脚部は、脚柱、脚カバー、タイヤとに分割されています
・ 脚カバーは、2分割された着陸状態用と、一体成型となった飛行状態用のパーツが付属、選択して使用します
・ 尾輪及びび着艦フックは別パーツで再現、尾輪は展開・収納状態を選択して組み立てることができます
●「零式艦上戦闘機 21型 爆装タイプ」の機外兵装として
・ 50kg爆弾 ×1
・ 落下式増槽 ×1
が付属しています
・ 「50kg爆弾」は上下分割のパーツで構成され、左右のフィンは別パーツ化、爆弾架はメタル製パーツによる一体成型となっています
●キャノピーは一体成型で、フレーム部分は薄く盛り上がった状態でモールドされています
●コクピットブロックは、床面、前面パネル、背部パネルの3パーツで構成されています
・ コクピット内部はシート、フットペダル、側面の各種計器類、操縦桿などを別パーツにて再現しています
・ シート前面の計器パネルにはメーター類が凹凸あるモールドで再現
・ コクピット側面のディテールは胴体パーツにモールドされています
・ 着座姿勢のパイロットフィギュア×1が付属
●「零式艦上戦闘機 21型 爆装タイプ」のマーキング及び塗装例として
・ 第3航空隊 (ケンダリー / 1942年3月)
・ 台南航空隊 (ラエ / 1942年11月)
・ 第5航空戦隊 「翔鶴」搭載機 (真珠湾 / 1941年12月)
・ 第6航空隊 (ニューギニア / 1942年4月~10月)
・ 大分航空隊 (1944年3月)
の5種が説明書内に記載されており、いずれか1種を選択して再現することが可能です
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、空母の識別帯、機体番号、主翼の注意表示などを再現したデカールが付属しています