海上自衛隊 護衛艦 てるづき
「海上自衛隊 護衛艦 てるづき (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.024 )」です
●海上自衛隊の最新鋭汎用護衛艦「DD-116 てるづき」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●2012年から配備の始まった護衛艦「あきづき型(2代目)」の2番艦となる「DD-116 てるづき」を再現した内容となっています
●「イージス艦」と並ぶ艦隊防空の要として高い防空能力を持つ汎用護衛艦「DD-115 てるづき」を再現、ステルス性を採り入れた面構成の上部構造物と、艦橋上面部にフェイズドアレイレーダーを装備した従来の汎用護衛艦と比べて大きくシルエットが異なる威容ある姿を表現した内容となっています
●アオシマ社製「海上自衛隊 護衛艦 あきづき」をベースとして、「DD-116 てるづき」を再現するためにデカールを変更、付属している航空機を変更したバリエーションキットです
● 「海上自衛隊 護衛艦 あきづき」とはランナーが同一で、「12.7mm M2機関銃」の配置が異なり、後部構造物の「NORC-4B インマルサット衛星通信アンテナ」と「UCS-42 衛星通信アンテナ」が装備されていない状態となります
●「海上自衛隊 護衛艦 あきづき」では、「SH-60J」(×3)、「P-1」(×1)が付属していましたが、本キットでは「SH-60J」(×3)、「E-2C」(×1)、「F-15J」(×1)、「F-4EJ(改)」(×1)、「F-1」(×1)、「J-15」(×1)が付属しています
【 「護衛艦 あきづき型 てるづき」について 】
●海上自衛隊では、護衛艦隊用の護衛艦として、汎用護衛艦「DD」、艦隊防空を担うミサイル護衛艦「DDG」、対潜ヘリコプターを複数搭載するヘリコプター護衛艦「DDH」、という3種のタイプが建造され、その3種の艦の混合により各護衛隊群が編成されています
●ただ、1980年代までの海上自衛隊の護衛艦は全体的に対潜能力が重視されており、ミサイル護衛艦「DDG」が存在するものの、その対空能力は単一の目標のみを追尾、迎撃する性能しか持たず、複数の航空機による攻撃に対して脆弱性が否めませんでした
●そこで、1990年から竣工したのが「イージス艦」である「こんごう型」で、「こんごう型」に装備された「イージスシステム」は150以上の目標を同時追尾、その中の数個の目標を同時に迎撃できる能力を持ち、この「こんごう型」の登場は護衛艦隊に大きな防空能力を付加させました
●この「こんごう型」は米ソ冷戦時代に建造が計画された艦で、その後の日本を取り巻く環境の変化により、その対空能力の高さから弾道ミサイルから日本を守るための任務が加わることとなりました
●ただし、成層圏を高速で移動する弾道ミサイルを迎撃することは極めて難易度が高い任務であり、弾道ミサイル迎撃の任務を行う「こんごう型」(あるいは改良型の「あたご型」)は持てる限りの能力の全てを使用する必要があります
●上記のように護衛隊群は複数の護衛艦で構成されていることから、この弾道ミサイル迎撃任務中の「こんごう型」「あたご型」を援護する艦が存在していますが、従来の汎用型護衛艦は対空能力として個艦のみを防御する性能しか持たない関係で、「こんごう型」「あたご型」を援護する対空能力の高い汎用護衛艦が必要となりました
●また、水上戦闘能力、対潜能力、そして対空能力全てを兼ね備えた汎用護衛艦は、あらゆる任務に従事することができ、汎用護衛艦の対空能力を向上させることは任務の効率化を高め、海外派遣時などでは大きな力となります
●この対空能力の高い汎用護衛艦として2009年から建造が開始されたのが「あきづき型」で、1番艦「あきづき」は2012年に竣工しました
●この「あきづき型」は、「イージス艦」と同様なフェイズドアレイレーダーを艦橋上部に装備、船体前部には垂直発射機「VLS」が合計32セル装備され、「イージス艦」程の対空能力は持たないものの、複数の目標を同時追尾、同時迎撃する能力を持ち、従来の汎用護衛艦を凌駕する対空能力を擁しています
●「あきづき型」では、最新式の戦闘指揮システムも装備、情報共有システム「C4I」や各種人工衛星を介した情報ネットワークを利用する高い情報処理能力を持っており、護衛隊群のシステム艦としての役割も務めることができるようになっています
●そして、対潜用防御装備として投射型静止式ジャマー「FAJ」と自走式デコイ「MOD」、欺瞞装置「曳航具4型」という3種類の装備を搭載、情報処理能力の高さも相まって従来の汎用護衛艦以上の対潜能力を誇示しています
●「あきづき型」は、「あきづき」「てるづき」「すずつき」「ふゆづき」の4隻が建造され、その優れた能力から「イージス艦」と並ぶ艦隊防空の要として、弾道ミサイル迎撃時における「イージス艦」の護衛に、さらに汎用護衛艦として海上警備行動、災害派遣、海外での海賊の対処などの様々な任務において、対空能力と情報処理能力の高さを発揮する新鋭艦として大きく注目される存在となっているのです
【 「DD-116 てるづき」について 】
●「DD-116 てるづき」は、三菱重業長崎造船所で2010年6月に起工、2011年9月に進水、命名が行われ、2013年3月に竣工しました
●竣工後、「DD-116 てるづき」は第2護衛隊群第6護衛隊に配属され、海上自衛隊横須賀基地が定係港となり、運用が行われています
【 「海上自衛隊 護衛艦 てるづき」のキット内容について 】
●この海上自衛隊の最新鋭汎用護衛艦「DD-116 てるづき」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ステルス性を重視し、高い対空能力と情報処理能力を持つ海上自衛隊の最新鋭艦「DD-116 てるづき」を再現、ウォーターラインシリーズとしてパーツ数を抑えながらも、各種兵装や多数のアンテナ類、そして船体部表面部分などのディテールを細かく再現した内容となっています
●船体の主要部の成型色はグレー、艦底部と煙突トップ及び煙突のアンテナはブラック、アンテナ類はホワイトとなっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●1/700スケールの艦載用のヘリコプター「SH-60J」が3機付属するほか、早期警戒機「E-2C」、迎撃戦闘機「F-15J」、要撃戦闘機「F-4EJ(改)」、支援戦闘機「F-1」、中国軍機「J-15」がそれぞれ1機付属しています
●「DD-116 てるづき」は、船体、前部構造物及び後部構造物の外壁、装備品のブロックに分かれて構成されています
・ 船体部は上下分割式で、喫水線部分までが再現されています
・ 船体側面は舷窓のないフラットな舷側を再現、艦首と左側面部にはホースパイプ、側面上部にはフェアリーダーが再現されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツ(成型色は黒色)が付属しています
・ モデルに重量感と安定性を与える金属性バラストが付属しています
●上甲板は前部構造物の部分で前後に分割されたパーツで構成
・ 上甲板には、主砲台座、波除けなどのディテールが再現された他に、アンカーチェーン、ボラードなどのディテールがモールドされています
・ 甲板の歩行帯はデカールにて再現
●上甲板上の構築物となる「32セル Mk.41 VLS」「前部構造物(艦橋)」「マスト」「主砲」「後部構造物(第2煙突・ヘリ格納庫)」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「DD-116 てるづき」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●船体
・ 「32セル Mk.41 VLS」は上甲板とは別パーツとなります
・ ヘリ甲板には、搭載ヘリ2機に対応した2本レールのヘリ運搬軌条、ヘリ固定用の係留環がモールドされています
・ ヘリ甲板の発着艦指揮所「LSO」は別パーツとなっており、クリアパーツです
●前部構造物
・ ステルス性を採り入れた面構成の前部構造物は、中央の煙突部分を除いてエッジ部分が接合部となるパーツ構成となっています
・ 艦橋上部は一体成型(アンテナ類を除く)で、艦橋窓部分のクリアーパーツを挟んで前部構造物へと接着、艦橋部分を完成させる方式です
・ 艦橋窓部分はクリアパーツで、艦橋の窓枠は細く凸状にモールドされています
・ 第1煙突上部はフラット部分を含めて一体成型、各ホイップアンテナは別パーツ化されています
・ 前部構造物にはグリル、防水扉、梯子、救命浮環などが繊細な凹凸あるモールドで再現されています
・ 前部構造物の両舷の開口部は蓋のパーツが用意されており、開閉状態を選択できます
・ 前部構造物に配置される「バルカンファランクス」(×1)、「Mk.137 Mod2 (チャフ、フレア発射機)」(×4)、「NORA 1C 通信衛星アンテナ」(×2)、「NORQ-1」(×2)、「OPS-20C」(×1)、「NOLQ-3D」(×2)、「E/O 照準器」(×1)、「探照灯」(×1)などがパーツ化
・ 艦橋上面部分に装備される、「FCA-3A 捜索・追尾アンテナ」(×2)、「FCS-3A ミサイル誘導アンテナ」(×2)は別パーツにて再現
●メインマスト
・ メインマストは、支柱部分が面構成となるステルスマストを再現、支柱パーツにヤード、各フラットを取り付ける構成となっています
・ メインマストに装備される、「OPS-20C 対水上レーダー」(×1)、「NOLQ-3D 電波探知妨害装置」(×1)、「OPX-11 IFF 敵味方識別装置」(×1)、「ORQ-1C-2」(×1)が別パーツにて再現されています
・ マストトップ部分の「ORN-6E-2 TACAN 戦術航法装置」と「LINK16 戦術通信装置」はマストと一体成型して再現されています
●後部構造物
・ 後部構造物は前後のブロックで分割され、各ブロックはエッジ部分が接合部となるパーツ構成となっています
・ 第2煙突上部はフラット部分を含めて一体成型で、各ホイップアンテナは別パーツです
・ 格納庫はシャッター部分が別パーツ化して再現され、開閉状態を選択することができます
・ 後部構造物にはグリル、防水扉、梯子、救命浮環などが凹凸あるモールドで再現されています
・ 後部構造物に装備される、「12.7mm M2機関銃」(×2)、「90式 SSM-1B 連装発射機」(×2)、「投射型 静止式ジャマー (FAJ)」(×1)、「バルカンファランクス」(×1)、「7.5m複合型作業艇」(×1)、「N-SA-299 空中線」(×2)、「FCA-3A 捜索・追尾アンテナ」(×2)、「FCS-3A ミサイル誘導アンテナ」(×2)、「水平燈」(×1)などが別パーツ化されています
●主砲塔部 「Mk.45mod4 62口径 127mm単装砲」 ×1
・ 砲塔は左右分割のパーツで構成され、砲身は一体成型のパーツとなっています
・ 砲身基部には可動軸があるので、砲身は可動もしくは角度をお好みの位置に設定して組み立てる事が可能です
●垂直発射機 「32セル Mk.41 VLS」 ×1
・ 1枚ものの一体成型のパーツとなっており、全セルが閉じた状態と、1発のミサイルが弾頭を見せている状態の2種が付属、選択して使用します
●対水上ミサイル 「90式 SSM-1B 連装発射機」 ×2
・ 発射機本体は左右に分割したパーツ構成、1基が2本のキャニスターで構成され後部構造物の前部に装備されます
●近距離防御兵器 「バルカンファランクス」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現されており、艦橋直前と後部構造物の後端に装備されます
●魚雷発射管 「HOS-303 3連装短魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は下部と上部の分割式で、前部構造物の開口部に配置されます
●対潜装備 「自走式デコイランチャー(MOD)」 ×1
・ 自走式デコイランチャーは左右分割のパーツで再現、前部構造物の開口部に装備されます
●洋上補給装置 「スライディング・パッドアイ」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現され、中央構造物と後部構造物の間に装備されます
●膨張式ボートコンテナ ×6
・ 前部構造物左舷部に3組、後部構造物の右舷部に3組、計6組が装備されます
●艦載艇 「11メートル作業艇」 ×1
・ 前部構造物の右舷に装備されており、ボートダビットが付属します
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
・ プロペラガード
・ 艦尾アンテナ
などがセットされています
●「DD-116 てるづき」の搭載ヘリコプターとして
・ 「SH-60J」 ×3
が付属しています
・ 「SH-60J」の機体本体は一体成型のパーツで構成、メインローター(展開した状態)、左右のランディングギアで構成されています
●早期警戒機「E-2C」(×1)、迎撃戦闘機「F-15J」(×1)、要撃戦闘機「F-4EJ(改)」(×1)、支援戦闘機「F-1」(×1)、中国軍機「J-15」(×1)が付属しています
・ 各機体は一体成型で、ウエポン、増槽、レーダー(「E-2C」)は別パーツです
・ 各機体には、パネルライン、動翼のラインなどがスジ彫りにより再現されています
●デカールは「DD-116 てるづき」の1隻分が付属
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線、甲板上の歩行帯の白線デカール、「SH-60J」の機体番号、国籍マーク、海上自衛隊のロゴ、各機体の国籍マークなどがデカールで再現されています
・ 歩行帯デカールは、先に甲板を塗装し、構造物を接着する前に貼り付ける事により綺麗に再現することができます
・ 事前に周囲のニスをカッターナイフで切除してから「マークソフター」等のデカール軟着剤を併用するとフィットしやすくなります
・ 艦首旗竿に取りける「日章旗」と、艦尾旗竿に取り付ける「自衛艦旗」のデカールも付属しています
【 「海上自衛隊 護衛艦 てるづき」のパッケージ内容 】
・ 護衛艦 DD-117 すずつき ×1
・ 搭載ヘリコプター SH-60J ×3
・ E-2C ×1
・ F-15J ×1
・ F-4EJ改 ×1
・ F-1 ×1
・ J-15 ×1
・ デカールシート ×1枚