ソビエト オブイェークト 704 152mm重自走砲
「ソビエト オブイェークト 704 152mm重自走砲 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05575 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の試作重自走砲「オブイェークト704」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●重戦車「JS-3」の車体をベースとして152mm榴弾砲を装備した「オブイェークト704」を再現、避弾経始を考慮し、傾斜した装甲を大幅に採り入れ、ドイツ軍の「ヤークトパンター」を彷彿させる独特のスタイルを表現した内容となっています【 「オブイェークト704 重自走砲」について 】
●ソ連軍は1943年3月に重自走砲「SU-152」を開発、ドイツ軍の駆逐戦車のような形態に重榴弾砲を搭載するこの自走砲は成功作となり、以後のソ連軍の自走砲開発に大きな影響を与えました
●この「SU-152」は、重戦車「KV-1S」の車体を利用していましたが、重戦車の生産が「JS-2」へと移行したのに伴い、「JS-2」の車体を利用した「JSU-152」へと変更され、ソ連軍の重自走砲として確固たる地位を占めることとなります
●一方、大戦後期には重戦車「JS-3」の車体を利用した重自走砲の開発も進められ、1945年に試作車が登場したのが「オブイェークト704」です
・ 「オブイェークト704」の「オブイェークト」とは、開発名称を示すもので、間接的に試作車両を意味しています
●「オブイェークト704」は、「JS-3」の車体を利用しながらも、避弾径始を考慮したデザインが徹底して採り入れられ、車体上部は上に向かって傾斜が付けられたスタイルとなっています
●装甲は、車体前面120mm、側面90mmという厚さで、傾斜した構成により極めて強固な防御力を持っていました
●主砲には、29.6口径の「152mm榴弾砲 ML-20SM」を装備、 この砲は「JSU-152」とは異なりマズルブレーキを付けない状態で搭載されています
●この「152mm榴弾砲 ML-20SM」は、分離装薬式により1分間に1~2発という低い発射速度でしたが、大口径砲による弾片効果によりドイツ軍の重戦車を戦闘不能とすることができました
●「オブイェークト704」は、攻撃力、防御力共にソ連軍の自走砲として最も強力な車両でしたが、この「オブイェークト704」が完成した頃には戦争自体の趨勢が圧倒的にソ連軍有利となっており、「JSU-152」などの重自走砲も充分に配備されていたことから、量産は見送られています【 「ソビエト軍 オブイェークト704 152mm重自走砲」のキット内容について 】
●このソ連軍の試作重自走砲「オブイェークト704」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体下部、砲塔上部、エンジングリルなどは一体成型としながらも、ディテール表現のために車体各所のパーツを細分化したパーツ構成とエッチングパーツとで「オブイェークト704」を再現、溶接跡、装甲板の切断面の荒れ、防盾等の鋳造肌、エンジングリルのスリット、そして各種装備品類などによるメリハリの効いた車体ディテールを再現した内容となっています
●「オブイェークト704」は、「主砲部」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 主砲部 】
●主砲は、マズルブレーキの無い肉厚の砲身を再現、防盾と装甲カラー部はその鋳造肌が強弱を付けたモールドで彫刻されています
●「152mm榴弾砲 ML-20SM」の砲身は、金属製砲身とプラパーツとをセット、選択して使用することができます
・ 金属製砲身は、砲口部分のライフリングが再現
・ プラパーツは、上下分割式で、ライフリングはエッチングパーツを砲身内側に貼り付けて再現します
・ 防盾と装甲カラーは各1パーツで再現され、ボルト止め構造と鋳造肌を再現
・ 砲架部分は、実車の可動構造を再現、砲身は上下及び左右に可動式とすることが可能です
【 車体上部 】
●車体上部は、「オブイェークト 704」としての特徴的な形状とレイアウトを再現、装甲板の切断面の荒れが表現され、エンジングリル部は開口処理されています
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型され、後部パネルと車体側面下部を含めたスポンソン部は別パーツです
・ エンジングリルのメッシュ(グリル裏側)を再現するエッチングパーツが付属
・ 上部ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 各ハッチの棒状の固定バネは別パーツです
・ 各ペリスコープ及びガードは個別にパーツ化されています
●予備燃料タンクとドラム式の発煙装置は一体成型で、前後もしくは左右のパネル部は別パーツです
・ 予備燃料タンクには固定バンドがモールドされ、下部の固定具がパーツ化
・ 予備燃料タンクの把手はエッチングパーツとなります
●上部に装備されている「12.7mm DShk重機関銃」が付属しています
・ 機銃用リングは1パーツで再現
・ 機銃は、機銃本体、グリップ部、5パーツで構成された機銃架と弾薬箱で構成されています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームとその基部とは別パーツにて再現
・ ダンパーも別パーツとなります
・ 転輪、起動輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、「KV-1S」及び「JS戦車」用の軽量型履帯が再現されており、モデルカステン製「KV&JS戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
●エンジングリルのメッシュ、予備燃料タンクの把手などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「オブイェークト704」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「オブイェークト704」の完成時のサイズ
・ 全長 : 244mm
・ 全幅 : 97mm
●パーツ数 : 760点以上
●2014年 完全新金型 (履帯パーツを除く)