ISU-122 ソビエト自走砲
「ISU-122 ソビエト自走砲 (プラモデル) (ズベズダ (Zvezda) 1/35 ミリタリー No.3534 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重自走砲「JSU-122」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「JSU-152」をベースに主砲を「122mm砲 D-25T」へと換装した「JSU-122S」を再現、長大な主砲と重厚な防盾による迫力あるフォルムを表現した内容となっています
【 「重自走砲 JSU-122」について 】
●ソ連軍は、1942年末に登場したドイツ軍の重戦車「タイガー1」に対処するため、重榴弾カノン砲を装備した重自走砲「SU-152」を開発します
●この「SU-152」は、搭載弾薬の少なさや発射速度が遅いという欠点を持っていましたが、主砲である「152mm榴弾砲 ML-20S」の破壊力は絶大で、ドイツ戦車キラーとして高い評価を獲得しました
●「SU-152」は、重戦車「KV-1S」の車体を利用しており、重戦車の生産が「JS」シリーズに移行したのに従って「JS」の車体を利用した「JSU-152」に生産が移ります
●この「JSU-152」は、重戦車である「JS-2」よりも生産コストが低く、主砲の破壊力も強力なことから「JS-2」よりも多く生産され、大戦後期におけるソ連軍の機甲戦力の重要な一画を占めるようになります
●しかし、この「JSU-152」の生産に対して主砲の「152mm榴弾砲 ML-20S」の生産が間に合わず、車体のみが余剰してしまう状態へと陥りました
●そこで、当時在庫が豊富にあった「122mm カノン砲 M1931 (A-19)」を主砲として転用することが決定、「JSU-122」として1943年末に採用されています
●この「JSU-122」に搭載された「122mm カノン砲 M1931(A-19)」は、「JS-2」などの主砲として使用されていた「122mm戦車砲 D-25T」の原型となった砲であり、分離式装薬により発射速度は遅かったものの、ドイツ軍の「タイガー1」の正面装甲を貫く高い装甲貫通能力を持ち、大口径の榴弾による破壊力も強力な火砲でした
●「JSU-122」は高い装甲貫通能力をもって対戦車戦闘に活躍、また、榴弾の威力で対歩兵戦闘にも十分な能力を示し、大戦後期のソ連軍に欠かせない存在となりました
●ただ、「JSU-152」と「JS-2」の生産が進むと、中間的な存在であった「JSU-122」は徐々に存在意義が希薄となり、ソ連軍では重自走砲の主砲を「152mm砲」に一元化することを決定、「JSU-122」は主砲を撤去して戦車回収車へ変更、支援車両としての役割を与えられたのでした
【 「ISU-122 ソビエト自走砲」のキット内容について 】
●このソ連軍の重自走砲「JSU-122」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●特徴的な戦闘室や防盾の形状、各部の溶接跡、エンジンデッキの配置など、「JSU-122」としてのポイントとディテールを捉えながら、パーツ数を抑えて再現した内容となっています
●「JSU-122」は、「砲身部」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲身部 】
●砲身部は「JSU-122」が装備する長大な砲身と、「JSU-152」譲りの迫力ある防盾を再現、鋳造肌はおとなしい表現となっています
●「122mm カノン砲 M1931(A-19)」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲身先端部は別パーツ化されています
・ 防盾と装甲カラー部はそれぞれ別パーツで再現されています
・ 防盾と装甲カラーの吊り下げフックも別パーツ化して再現
・ 砲身は上下に可動させることができます
【 車体上部 】
●車体上部は、各部の荒々しい溶接跡と装甲板の切断部を再現、天板のパネルや後部の点検ハッチは深めのモールド、リング状の吊り下げフックは立体感あるモールドで彫刻されています
●車体上部はフェンダーも含めて一体成型のパーツ、後部パネルは別パーツ化して再現されています
・ エンジングリル部はメッシュが彫刻され、後部のスリット部は実車の構造に沿って斜めに入る形で成型されています
・ 上部ハッチのターレットは個別にパーツ化して再現
・ 上部ハッチ、後部ハッチは別パーツ化され、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 操縦手用のハッチは別パーツ化して再現、閉鎖状態のみとなります
・ 前照灯、ホーン、牽引フック、排気管、ベンチレーター、ペリスコープ、クリーニングロッドなども別パーツにて再現されています
●後部の予備燃料タンクは、中央部を上下に分割、前後は一体成型のパーツで再現しています
●戦闘室上部に装備される「12.7mm DShk重機関銃」が付属しています
・ 機関銃は本体とグリップとの2分割のパーツで構成
・ 機銃下部の揺架と銃架はそれぞれ上下分割のパーツで再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを貼り合わせる箱組み式
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割され、起動輪のハブキャップは別パーツにて再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、軟質素材製によるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯の接続は焼き止め式となります
・ 履帯は、センターガイドが2枚おきとなる、「KV-1S」「JS」用の軽量型履帯が再現され、モデルカステン製「KV&JS戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
【 「JSU-122」の塗装とマーキング 】
●「JSU-122」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、砲身部のスローガン、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ISU-122 ソビエト自走砲」のパッケージ内容 】
・ ソ連軍 重自走砲 JSU-152 ×1
・ デカールシート ×1枚
●2014年 価格・パッケージ変更