日本陸軍 潜航輸送船 ゆ1001号艇(まるゆ) デラックス (エッチングパーツ付)
「日本陸軍 潜航輸送船 ゆ1001号艇(まるゆ) デラックス (エッチングパーツ付) (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-034 )」です
●「日本陸軍 潜航輸送船 ゆ1001号艇(まるゆ) デラックス (エッチングパーツ付)」です
●太平洋戦争時における帝国陸軍の潜水艇「ゆ1001号艇」(「まるゆ」)を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
・ 1/700スケールの「まるゆ」(「ゆ1号艇」と「ゆ1001号艇」の選択式)を再現したパーツもセットされています
●潜水艦史上、最も特異な存在となる陸軍が開発、運用した潜水艇「ゆ1001号艇」を再現、輸送任務の特化し、簡素な造りに上部が拡大された艦橋を持つ独特のスタイルを表現した内容となっています
●フジミ社製 「日本陸軍潜行輸送艇 「まるゆ艇」 ゆ1001号艇 (初回限定版) 」と同一内容となっています(エッチングパーツなどの変更はありません)
【 「ゆ1001号艇」について 】
●帝国陸軍と帝国海軍は全くの別組織であり、その上級組織が陸軍省、海軍省であったように両方の軍を纏めて作戦を指揮する組織は実質的に存在していませんでした
・ 一応、陸軍と海軍統括する「大本営」という組織が作られましたが、実質には機能していませんでした
●1942年夏、それまで快進撃を行っていた帝国陸海軍に対して、アメリカ軍は反攻作戦として南方のガダルカナル島に上陸を開始します
●このアメリカ軍に対して帝国陸海軍は艦隊、部隊を送って反撃を行いますが、制空権、制海権を握られている下で有効な反撃ができず、いたずらに戦力を消耗してしまいます
●最も問題となったのがガダルカナル島に投入された陸軍兵力への物資輸送であり、速度の遅い輸送船が撃沈され、代わりとなって同島に突入した駆逐艦もアメリカ艦隊の迎撃を受けました
●帝国海軍は、艦隊同士の戦闘を重視していたことから、船団護衛や島嶼への輸送を軽んじており、このことから帝国陸軍は1942年末に独自の輸送専用の潜水艦「まるゆ」の建造を決断します
●当然のことながら、帝国陸軍では潜水艦建造のノウハウを全く持っておらず、民間からの協力などにより建造が進められ、最終的には帝国海軍の協力も受けて1943年10月に第1号艇となる「ゆ1号艇」が竣工しました
●この「まるゆ」は、水中排水量370tという帝国海軍の「波号潜水艦」に相当する小型の潜水艦で、その積載量は24tもしくは兵員40名を搭載することができました
●魚雷は装備されておらず、武装は「98式 37mm対戦車砲」を艦載式とした「4式 37mm舟艇砲」を1基搭載しています
●この「まるゆ」は40隻が完成、フィリピンや小笠原方面の輸送任務に従事しました
●「ゆ1001号艇」は、「ゆ1号艇」の改良型として広島県の日本製綱において1944年6月に竣工します
●「ゆ1号艇」と比べて艦橋は直線的な形状へと変更、スクリューも海軍の協力により効率の良い3翔タイプへと替わり、急速潜航能力も海軍の潜水艦と同等な能力へと向上し、「まるゆ」としての完成形となりました
●「ゆ1001号艇」は、小笠原方面を中心に8回の輸送任務を完遂、しかし終戦直前の1945年8月13日、下田基地においてアメリカ軍機の空襲に会い大破着底してしまいます
●終戦後、「ゆ1001号艇」は浮揚されて解体、その生涯を閉じたのでした【 「日本陸軍 潜航輸送船 ゆ1001号艇(まるゆ) デラックス (エッチングパーツ付)」のキット内容について 】
●この帝国陸軍の潜水艇「ゆ1001号艇」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●実艦の小型で簡素な造りを反映して、パーツ数を抑えながらも「ゆ1001号艇」としてのポイントを捉えた内容となっています
●船体内部の構造が再現されています
●船体の外殻部は成型色パーツとクリアーパーツとが用意され、クリアーパーツを使用することで船体内部の構造をディスプレイすることができます
●喫水線以下も再現されたフルハルモデルです
●1/700スケールの「まるゆ」も1隻分付属しています
・ 「ゆ1号艇」と「ゆ1001号艇」のコンバーチブルキットです
・ フルハルモデルとなります
【 1/350スケールの「ゆ1001号艇」について 】
●「ゆ1001号艇」の船体部は、左右分割式で、上甲板は別パーツです
●船体部には、排水口、船体パネルなどが表現されています
・ スクリュー、舵、前部、後部昇降舵がパーツ化
●上甲板は、前後方向に3分割式となっています
・ 甲板上には、木甲板表現の他、ボラード、各種ハッチなどのディテールが彫刻にて再現されています
・ 資材搬出入用のハッチは別パーツ化して再現しています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「ゆ1001号艇」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は左右分割のパーツ構成、艦橋の甲板は別パーツ化されています
・ 艦橋部分を構成する潜望鏡、舵輪(エッチングパーツ)などは別パーツ化しています
●主砲 「4式 37mm舟艇砲」 ×1
・ 主砲は砲架も含めて一体成型のパーツとなっています
●船体内部(以下の船体内部構造が再現)
・ 内殻部分
・ 内殻のハッチ
・ 発動機
・ 司令室
・ 荷物室
など
●展示用のディスプレイスタンドが付属しています
【 付属しているエッチングパーツ(1/350スケール用) 】
●エッチングパーツのディテールアップポイントは
・ 甲板部の手摺り
・ 前後の昇降舵のガード
・ 船体上部前後のガード
・ 舵輪
・ 司令室の床の滑り止め
・ 司令室の舵輪
など、となっています
【 1/700スケールの「まるゆ」について 】
●1/700スケールの「まるゆ」が付属しています
・ 「ゆ1号艇」と「ゆ1001号艇」とを選択して作製することができます(艦橋形状の違いとなります)
●「まるゆ」は左右分割のパーツ構成、上甲板は別パーツ化して再現されています
●艦橋は左右分割のパーツ構成
●艤装類として
・ スクリュー
・ 前後の昇降舵
・ 舵
・ 主砲
が付属しています
●展示用のスタンドが付属しています
●艦橋部分に掲げられる日章旗マーク、1/700スケールの「まるゆ」用の日章旗マークを再現したデカールが付属しています
【 「日本陸軍 潜航輸送船 ゆ1001号艇(まるゆ) デラックス (エッチングパーツ付)」のパッケージ内容 】
・ 1/350スケール「ゆ1001号艇」 ×1
・ 1/350スケール「ゆ1001号艇」用のクリアー船体 ×1
・ 1/700スケール「まるゆ」(「ゆ1号艇」もしくは「ゆ1001号艇」) ×1
・ エッチングシート(洋白製) ×1枚
・ デカールシート ×1枚