Sd.Kfz.250/1 ノイ 装甲兵員輸送車 w/SSヴィーキング師団兵
「Sd.Kfz.250/1 ノイ 装甲兵員輸送車 w/SSヴィーキング師団兵 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFVシリーズ (Super Value Pack) No.9149 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の軽装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.250/1 ノイ」と武装親衛隊の装甲偵察部隊の兵士4体を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●戦車師団隷下の装甲偵察大隊用の軽装甲兵員輸送車として運用された「Sd.Kfz.250/1 ノイ」と武装親衛隊の装甲偵察部隊の兵士を再現、生産性を向上させるために単純な面構成となった車両と、武装親衛隊のフィギュアにより、大戦後期におけるドイツ機甲部隊の尖兵として活躍した装甲偵察部隊のワンシーンを表現した内容となっています【 「Sd.Kfz.250/1 ノイ」について 】
●ドイツ軍は1935年の再軍備化にあたり、戦車を中心とした戦車師団を機動運用させて戦争を短期間に終結へと導く作戦大綱を策定、同師団内の歩兵(装甲擲弾兵)や砲兵などの各兵科の部隊にも戦車部隊に追従する能力を求めました
●特に、戦車部隊に随伴行動を採る歩兵部隊と、その先陣となる偵察部隊には機動力の確保の他に装甲戦闘能力の付加が求められ、歩兵部隊用の装甲兵車「Sd.kfz.251」、偵察部隊用の「Sd.kfz.250」が開発されます
●「Sd.kfz.250」は「1tハーフトラック」の車体、「Sd.kfz.251」は「3tハーフトラック」の車体をベースとして開発が行われ、「Sd.kfz.250」はスペースの関係から搭乗できる兵員数は少ないものの、「Sd.kfz.251」と同じエンジンを搭載していたことから機動性能では優れていました
●「Sd.kfz.250」は戦車師団内の装甲偵察大隊を中心にして配備され、その機動性能と装甲化された防御力で活躍、威力偵察や後衛などの任務を行う戦車師団の偵察部隊の活動に大きく貢献しました
●この「Sd.kfz.250」は、1943年10月から生産効率を向上させるためにボディ形状が変更された後期型車体が登場、この後期型車体は「新しい」を表す「ノイ」と呼ばれ、それに対して前期型車体は「古い」を意味する「アルテ」と呼ばれています
●また、「Sd.kfz.250」は指揮車型や迫撃砲搭載車などの各種派生車両が作られており、「Sd.kfz.250/1」は機銃を装備した基本型、「Sd.kfz.250/10」は「37mm対戦車砲Pak36」を装備した小隊長用の車両となります
●一方、装甲偵察大隊は、第2次世界大戦の開戦時にはオートバイや機関砲を武装とした装甲車が編成の中心となっていましたが、その後の戦争状況の推移から徐々に火力を重視した編成へと変化して行きました
●その結果、装甲偵察大隊は戦車師団内部においても相当な機甲打撃力を擁する部隊へと変化、「Sd.kfz.250」シリーズは、その装甲偵察大隊の主要車両として活躍しています
●特に、各戦線で激戦が繰り広げられた結果、戦車師団はその主力部隊である戦車連隊、装甲擲弾兵連隊の消耗率が高く、装甲偵察大隊はそのような部隊の消耗をカバーして戦車師団に残る最後の機甲兵力として奮戦しており、大戦後期におけるドイツ機甲部隊を代表する存在ともなったのです【 「ドイツ軍 Sd.Kfz.250/1 ノイ 装甲兵員輸送車 w/SSヴィーキング師団兵」のキット内容について 】
●この軽装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.250/1 ノイ」と武装親衛隊の装甲偵察部隊の兵士を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●GSIクレオス社製「Sd.Kfz.250/1 半装軌 軽装甲兵員車 ノイ/シュツンメル (コンバーチブル)」の「Sd.Kfz.250/1 ノイ」のパーツと、ドラゴン社製「SSヴィーキング師団兵」のフィギュアをセットしたバリューパックとなります
●ドラゴン/サイバーホビー社(日本版ではGSIクレオス社製)の比較的初期の製品ですが、現在のニューキットと比べてパーツ数が少ないながらもそのポイントはしっかりと押さえられ、「Sd.Kfz.250/1 ノイ」の魅力を気軽に楽しむ事ができる内容となっています
●また、付属しているフィギュアは、ドラゴン社が精力的にフィギュアをキット化していた頃の製品で、フィギュアとしてのデッサン、ポージング、ディテール表現共に良好で、大戦後期を代表する車両とフィギュアとを組み合わせることで、雰囲気あるシーンを演出することができるでしょう
・ このフィギュアは、「Sd.Kfz.250/1 半装軌 軽装甲兵員車 ノイ/シュツンメル (コンバーチブル)」(正確には「Sd.Kfz.250/1 ノイ」のみの旧製品)との組み合わせ用として製品化されたもので、乗車しているフィギュアは車両部分にフィットするようになっています
●「Sd.Kfz.250/1 ノイ」は、「車体下部」をベースとして、「車体上部」の各パーツを取り付ける構成となっています
【 車体下部 】
●車体下部の基本構造部分は3パーツで構成されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 転輪は個別のパーツ化、起動輪は左右分割式です
・ 前部のステアリングゲージは5パーツで構成されています
・ ステアリングは固定式
・ タイヤは左右分割のゴムの部分とホイール部分との3分割式です
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された連結可動式履帯が付属しています(パーツが切り離されたマジックトラックではありません)
・ 履帯は、履帯本体とパッド部分の2分割式で、これを前部の履帯のダボを挟んで連結することで可動します
【 車体上部 】
●車体上部は、天板部分が一体成型され、車体の側面、前面、後面パネルを貼り合せる構成となっています
・ エンジン点検ハッチは別パーツです
・ エンジングリルのメッシュ部分は付属の金属製メッシュを切り出して再現します
・ 後部ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車体上部の機銃架に装備される「MG42機関銃」が付属しています
●側面のフェンダー、雑具箱は各1パーツにて再現
・ 車幅ポール、車幅灯、ノテックライトなどがパーツ化
・ 車載工具類は固定具が一体成型されています
●操縦室部分と兵員室部分が再現されています
・ 兵員室は、「Sd.Kfz.250/1」としての左側面にベンチシート、右側面に1人用のシートとロッカーとが配置された状態を再現
・ 兵員室側面に配置された「MG42機関銃」(×1)、ライフルラック、ライフルラックに装備される「モーゼル Kar98k ライフル」(×4)、サブマシンガンのマガジンポーチ、消火器、信号ピストルなどが付属
・ 操縦室部分は、トランスミッションの一部、座席、無線機、メーターパネル、レバー類などがパーツ化されています
【 フィギュア 】
●ドイツ武装親衛隊の装甲偵察部隊の兵士を再現した4体のフィギュア「SSヴィーキング師団兵」が付属しています
●「Sd.Kfz.250/1 ノイ」に乗る将校が車外に立つ兵士とブリーフィングを行っているシーンが表現されています
●フィギュアの内訳は、将校1体、下士官2体、無線手1体の合計4体です
・ 服装は、各フィギュアで異なっており、大戦後期における武装親衛隊の兵士の服装が表現されています(詳細は下記を参照して下さい)
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目や服の紐、偽装用のループなどの細部は繊細かつシャープに彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
【 フィギュアのポージングについて 】
●将校のフィギュアは、「Sd.Kfz.250/1 ノイ」に乗り、片手を指差して指示を与えているポーズ
・ 服装は、「迷彩戦車服」(装甲兵服)を着用、将校帽を被っている姿です
●下士官のフィギュアの1体は、片手にサブマシンガン、片手に地図を持って指示を聞いているポーズです
・ 服装は、「野戦服」の上からリバーシブルタイプの防寒アノラックを着用、短靴にレギンスを履き、迷彩カバー付きヘルメットを被った姿です
●下士官のフィギュアの1体は、片手にMP43アサルトライフルを持ち、身体を大きくよじって振り向いたポーズです
・ 服装は、「迷彩野戦服」を着用、短靴にレギンスを履き、規格帽を被った姿です
●無線手のフィギュアは、「Sd.Kfz.250/1 ノイ」の側面に腰掛け、片手を機銃の防盾に置いているポーズとなっています
・ 服装は、「迷彩スモック」を着用し、迷彩ズボンの中に裾を入れた状態で、迷彩帽を被った姿です
●付属している装備品類
・ MP43突撃銃 ×1
・ MP40サブマシンガン ×1
・ 将校帽 ×1
・ 規格帽 ×1
・ 迷彩カバー付きヘルメット ×1
・ 迷彩帽 ×1
・ 雑嚢 ×2
・ 拳銃ホルスター ×2
・ 水筒 ×2
・ ガスマスクケース ×1
・ 双眼鏡×2
・ マップケース ×1
・ サブマシンガン用マガジンポーチ ×2
・ MP43用マガジンポーチ ×2
・ ヘッドフォン×1
など
●ヘッドフォンのバンドを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.250/1 ノイ」のマーキングとして、ドイツ武装親衛隊仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ SS第5戦車師団 (ハンガリー / 1945年)
・ SS第5戦車師団 (ハンガリー / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製