ロシア 9P148 (BRDM-2 スパンドレル)
「ロシア 9P148 (BRDM-2 スパンドレル) （プラモデル） (トランペッター 1/35 ＡＦＶシリーズ No.05515 )」です
●現用のソ連軍（ロシア軍）の装甲偵察戦闘車「BRDM-2」の対戦車型「9P148」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●現用ロシア軍を代表する車輌の一つである「BRDM-2」に、対戦車ミサイル「9M113 コンクールス」を装備した対戦車型「9P148 （BMDR-2 スパンドレル）」を再現、浮航能力を重視した船形の車体に、5連装式の対戦車ミサイルを搭載した特徴的なフォルムを再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト BRDM-2 後期型 デドコフ 2」をベースに、対戦車型「9P148」を再現するために、砲塔を省き、戦闘室天板を変更、対戦車ミサイルを追加したバリエーションキットとなります
【 「BRDM-2 対戦車型 9P148」について 】
●ソ連軍は第2次世界大戦時にアメリカから「M3 スカウトカー」が供与され、装甲化された小型車両の有効性を高く評価します
●戦後、この「M3 スカウトカー」の後継となる「BTR-40」が開発されましたが、オープントップ車両のために防御上の観点から難があり、密閉型車体を持つ偵察用の装輪式装甲車として「BRDM-1」が登場しました
●この「BRDM-1」は、装輪式装甲車として成功作となりましたが、固有の武装を装備しておらず、小型の砲塔を持つ改良型「BRDM-2」が1966年に開発されました
●「BRDM-2」は、偵察任務用の小型の装甲車両としてソ連軍のみならず東側諸国、中東諸国などで広く運用され、1970年代以降におけるソ連製装甲車両としての代表的な存在となります
●また、装輪式の装甲車ということから製造コストの低さと整備の容易さから発展途上国にも多く輸出され、ソ連と親交がある国を中心として世界中で見られるようになりました
●この「BRDM-2」は、配備車両数の多さから様々なファミリー車両が作られ、「指揮車型」「化学防護車型」「対空車両型」「対戦車型」などが開発されました
●その中でも、最多の種類が作られたのが「対戦車型」で、対戦車ミサイルの発展に合わせて様々なタイプが開発されています
●「9P148」は、対戦車ミサイル「9M113 コンクールス （西側の名称は「AT-5 スパンドレル」）」を装備したタイプで、車体上部に5連装式にミサイルを搭載、小型車両ながら高い対戦車能力を誇っています
●この「9P148」は、主に偵察部隊用の対戦車車両として運用、その対戦車能力から対戦車戦闘に欠かせない車両となりました
●採用から50年弱経った「BRDM-2」シリーズは、さすがに旧式化により退役が進んでいますが、それでも使い勝手の良さから現在においても8000両余りが使用され続け、「9P148」は軽便な対戦車車両として広く運用されています
【 「ロシア 9P148 （BRDM-2 スパンドレル）」のキット内容について 】
●このソ連軍（ロシア軍）の装甲偵察戦闘車「BRDM-2」の対戦車型「9P148」を再現したプラスチックモデル組み立てキットです
●車体の上部と下部などの基本的な躯体は一体成型のパーツで再現しながら、ディテール表現のために車体各所のパーツを細分化したパーツとエッチングパーツで「BRDM-2 対戦車型 9P148」を再現、車体下部などの特徴的なプレスライン、エンジンデッキのグリルカバー、排気管カバーなどをメリハリの効いた彫刻により再現した内容となっています
●「BRDM-2 対戦車型 9P148」は、「ミサイル発射機」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 ミサイル発射機 】
●ミサイル発射機は、個別にパーツ化されたミサイルを5連式に装着して再現、各ミサイルのランチャー部分には表面上のディテールが彫刻されています
●ミサイル発射機は、ミサイル本体と架台とで構成されています
・ ミサイル本体は、上下分割されたランチャー部に前部の蓋と後部のミサイル後端部を取り付け、これを5連装式に配置します
・ 架台は、ベース、アーム、ミサイル装着部の3ブロックで構成され、アーム部は可動させることができます
【 車体上部 】
●車体上部は、「BRDM-2」を特徴付ける多面形で構成された形状と、前部の視察部に開閉式の装甲板が装備された姿が再現されています
●車体上部は、一体成型となっており、戦闘室上面板は別パーツです
・ 上部ハッチは別パーツ化されており、開閉状態を選択して組立てることができます
・ 前部ウィンドはクリアパーツとなっており、別パーツ化された装甲パネルは開閉状態を選択することができます
・ 排気管は左右分割のパーツで構成、先端部はスライド式金型を使用して開口処理されています
・ 前照灯及び管制灯のガラス部はクリアパーツとなっています
・ ライトガードはプラパーツにて再現
【 車体下部 】
●車体下部は、前部パネルが一体成型された底面部に、側面パネル、内部フェンダーを取り付ける構成となっています
・ リーフ式サスペンションは、それぞれ一体成型されたパーツで再現
・ 中央の補助輪は、収納した状態と、使用時の展開した状態とを選択して組立てることができます
・ 前後のデファレンシャルは各6パーツで構成
・ ショックアブソーバーは別パーツとなっています
●タイヤは、ホイールとゴムの部分とに分割されています
・ ゴムの部分は軟質素材製となっており、複雑なトレッドパターンを再現
・ 補助輪も同様なパーツ構成となっています
【 車体内部 】
●車体内部が再現されています
・ 操縦席部分は、座席、メーターパネル、ハンドル、レバー、ペダル類がパーツ化
・ 戦闘室部分は、床面、座席、無線機などの各種機材が再現
・ 車体後部は、隔壁、水上推進装置などがパーツ化されています（エンジンは含まれていません）
●フロントウインド、前照灯のガラス部、前部のペリスコープなどを再現するクリアパーツが付属
●防盾の装甲パネル、浮航推進装置のメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「ロシア 9P148 （BRDM-2 スパンドレル）」の塗装とマーキング 】
●「BRDM-2 対戦車型 9P148」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、親衛マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●「9P148 （BRDM-2 スパンドレル）」の完成時のサイズ
・ 全長 ： 164.5mm
・ 全幅 ： 65mm
●パーツ数 ： 約270以上
【 「ロシア 9P148 （BRDM-2 スパンドレル）」のパッケージ内容 】
・ ソ連軍 BRDM-2 対戦車型 9P148 ×1
・ デカールシート ×1枚
●2014年 一部新金型
