Sd.Kfz.222 装甲偵察車 (第1シリーズ)
「Sd.Kfz.222 装甲偵察車 (第1シリーズ) (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83815 )」です
●装甲偵察部隊の主要車両として大戦を通じて活躍した軽装甲車「Sd.Kfz.222」を再現、ドイツ的デザインらしい直線を基調とした車体に、手榴弾除けの金網を装備した独特のスタイルを再現した内容となっています
●「Sd.Kfz.222」は、主武装として「20mm機関砲 KwK30」を装備した「初期型」と、「20mm機関砲 KwK38」を装備した「後期型」とに大別され、本キットでは「初期型」を再現しています
・ キットには、主武装として「20mm機関砲 KwK30」と「20mm機関砲 KwK38」、そして「20mm機関砲 Flak38」(「後期型」の一部の車両に見られる)とを選択することができます
・ 「初期型」の他の特徴としては主にクラッペの形状の違いがポイントとなっており、キットでは「初期型」の特徴であるフラットな形状のクラッペ(「後期型」では全体的に膨らみがある)が再現されています
【 「軽装甲偵察車 Sd.Kfz.222」について 】
●第1次世界大戦での敗戦によりドイツ軍は、弱小な兵力しか保有が認められず、戦車開発も禁止されましたが、1930年代に入ると機械化及び装甲化の途を探るようになります
●装甲化された車両として、装輪式の装甲車「Kfz.13/14」を開発しますが、この車両の実体はトラックのシャーシに装甲ボディを取り付けただけであり、野戦に用いるには機動能力と防御力共に貧弱なものでした
●1934年、ドイツ軍は専用のシャーシを用いる本格的な4輪式の装甲車「軽装甲車」の開発を開始、この開発にあたっては規格化したシャーシ「1型」をまず製作、この「1型」シャーシに用途別の専用のボディを装着する方式が採られてました
●この開発の結果1935年に誕生した軽装甲車が「Sd.kfz.221」「Sd.kfz.222」「Sd.kfz.223」の3種で、「Sd.kfz.221」は基本となる機銃装備型タイプ、「Sd.kfz.222」は機関砲を搭載した火力強化型、「Sd.kfz.223」は大型無線機を装備した無線通信型となっています
●「Sd.kfz.222」は、他の2車種が機銃しか装備していないのに対して、砲塔には主武装として「20mm機関砲 KwK30」(後に「20mm機関砲 Kwk38」へと変更)を装備、その同軸に機関銃も装備されました
●この砲塔は視認性を高めるためとシルエットを低くするためにオープントップ式となっており、上部には手榴弾除けとしてバスケット状の金網が付けられています
●また、この金網を解放すると、対空機関砲をベースとした「20mm機関砲 KwK30」による対空射撃も可能となっています
●この「Sd.kfz.222」は、機甲部隊内の装甲偵察部隊などに配備され、その偵察能力により機甲部隊の目となって活躍、大戦初期における電撃戦に大きく貢献しました
●「Sd.kfz.222」は、1943年6月までに989両が生産、その後は後継となる「Sd.kfz.250/9」に生産が移行しています
●しかし、「Sd.kfz.222」は軽便な機甲兵力として大戦後期においても運用が続けられ、戦局の悪化から戦車などの稼働率が下がる中で、装輪式の足周りによる稼働率の高さから各戦線において奮戦、大戦を通じて活躍し続けたのでした
【 「Sd.Kfz.222 装甲偵察車 (第1シリーズ)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の軽装甲車「Sd.Kfz.222」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●銃塔や車体の主要部分は一体成型を多用しながら、シャーシ、サスペンション部などの細かなディテール部分は細分化したパーツ構成によって「Sd.Kfz.222 初期型」を再現した内容となっています
●エンジン部分も含めた車体内部構造も再現、開口部が大きいオープントップ式銃塔や側面ドアなどから内部が見える演出を楽しむことができます
●「Sd.Kfz.222 初期型」は、「砲塔」「シャーシ」「車体」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、10面で構成された「Sd.Kfz.222」の独特の砲塔形状を再現、装甲の薄さも再現されています
●主武装である20mm機関砲は、「20mm機関砲 KwK30」、「20mm機関砲 KwK38」、「20mm機関砲 Flak38」の3種の中から1つを選択できます
・ 各砲身は機関部も含めて一体成型のパーツで再現され、砲口部分は開口されています
・ 同軸機銃の「MG34機関銃」も付属
・ 揺架、砲架、座席架、旋回台座は、それぞれをブロック化して再現
●砲塔は上下分割のパーツで構成
・ 各クラッぺは別パーツ化して再現しています
・ 手榴弾除けの金網は、エッチングパーツで再現、金網上部の棒状のフレームはプラパーツで再現されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦方向と横方向のフレームを組合わせて作製します
・ サスペンションは細分化したパーツ構成で再現
・ 前部の動力伝達装置、後部のデファレンシャル、ステアリング機能も細分化されたパーツ構成となっています
・ ステアリングは前方に固定されています
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割され、ゴムの部分は軟質素材製です
・ タイヤのトレッドパターンが深めの彫刻で再現されています
・ ホイールに付けられた3角形のガードがパーツ化
・ 各タイヤは回転させることができます
【 車 体 】
●車体は、「Sd.Kfz.222」としての直線を基調とした車体レイアウトを再現、車体各パネルの接合部分の溶接跡が繊細なモールドで彫刻されています
●車体は上下分割のパーツ構成
・ 各フェンダーは個別にパーツ化され、マッドフラップはエッチングパーツで再現しています
・ 車幅ポールが別パーツ化して再現されています
・ 側面ドアは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 操縦手用の視察クラッペは別パーツ化され、内部機能も再現
・ クラッペ上部の雨樋はエッチングパーツにて再現
・ 車体天板部のグレーチングを再現するエッチングパーツが付属
・ 方向指示器及びガードは別パーツ化して再現
・ 前照灯は前後分割されており、前部のガラス部はクリアパーツです
・ 後部のスリットパネルは別パーツにて再現
・ 予備タイヤはカバーが掛けられた状態が再現されています
・ フェンダー上の旗用のフレームは、支柱部分がプラパーツ、フレーム部分はエッチングパーツとなります
【 車体内部 】
●以下の車体内部構造が再現されています
・ エンジン
・ ラジエター
・ 操縦席
・ 各種レバー、ペダル
・ ハンドル
・ バッテリー
・ エンジン隔壁
・ 手榴弾(×6)
・ ガスマスクケース
・ 各種収納箱
・ 飯盒
・ MP40サブマシンガン
・ 斧
・ 機銃弾の弾薬箱固定具(エッチングパーツ)
など
●前照灯のガラス部を再現するクリアパーツが付属
●砲塔上部の金網、車体上部のグレーチング、マッドフラップ、ナンバープレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.222 初期型」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.222 初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており塗装例に基づく、ナンバープレート、国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
●「Sd.Kfz.222 初期型」の完成時のサイズ
・ 全長 : 131mm
・ 全幅 : 60mm
●パーツ数 : 310点以上
【 「Sd.Kfz.222 装甲偵察車 (第1シリーズ)」のパッケージ内容 】
・ ドイツ軍 軽装甲車 Sd.Kfz.222 初期型 ×1
・ デカールシート ×1枚
●2014年 一部新金型