ルノー AHN 3.5t ドイツ アーミートラック
「ルノー AHN 3.5t ドイツ アーミートラック (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35416 )」です
●第2次世界大戦時におけるフランス製の大型トラック「ルノー AHN」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキットで、ドイツ軍仕様車が再現されています
●フランス製ながらドイツ軍の機械化に大きく貢献した大型トラック「ルノー AHN」を再現、当時では珍しいキャブオーバー方式のキャビンを持ち、フランス的なモダンなデザインを持つ独特のフォルムを再現した内容となっています
【 「ルノー AHN」について 】
●フランス軍は第1次世界大戦において自国が戦場となったことから、次の戦争も塹壕戦となることを前提としており、陸軍大国として機械化は進めるものの、機動性能はあまり考慮されませんでした
●1930年代後半、ヨーロッパに戦争の気運が高まると、フランス軍は軍の機械化を促進するために民間用のトラックを軍用に転用することを計画、しかし当時の民間用トラックは構造が複雑過ぎることや、部品の共通化が行われていないことにより計画は頓挫してしまいます
●フランス最大の自動車メーカー「ルノー」社は、共通化したパーツを用いてバリエーション展開が可能な新しい軍用トラックのプランを軍に提示、軍は承諾して「ルノー」社のプランに沿ったトラックが生産されることとなりました
●このトラックは、キャビンなどは共通で、シャーシとエンジンなどの違いにより積載量が変化、最大積載量2tの「AHS」、同3.5tの「AHN」、同5tの「AHR」の3種が製造されました
●「ルノー AHN」は、75馬力、4000cc6気筒のガソリンエンジンを装備した後輪駆動式の3.5tトラックで、他の2種と同様にプレス加工の鉄板を多用、キャビン形状も共通のキャブオーバー式となっているのが特徴となります
●しかし、この「ルノー」社の3種のトラックは1940年から生産されたため、まだフランス軍には少数しか配備されていない状態でフランスが降伏、1944年のフランス解放まで「ルノー AHN」を始めとする3種のトラックはドイツ軍用として生産が続けられることとなりました
●「ルノー AHN」は、同種のドイツ製のトラックとはデザインが全く異なりましたが、その性能の良さはドイツ軍将兵が認めるものであり、各戦線で広く運用され、ドイツ軍を支える車両となっています
【 「ルノー AHN 3.5t ドイツ アーミートラック」のキット内容について 】
●この大型トラック「ルノー AHN」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●シャーシは細分化したパーツ構成、キャビン、荷台はICM社スタンダードとなるパネル状のパーツを貼り合わせるパーツ構成で、「ルノー AHN トラック」の姿と特徴を再現した内容となっています
●「ルノー AHN トラック」は、ドイツ軍で広く運用されましたが、ご覧の通りその姿はドイツ製のトラックとは全く異なります
・ 現在では数多く発売されたドイツ軍トラックのコレクションの中でも最も異彩を放つ存在となることでしょう
・ また、ジオラマ製作においても、ドイツ的デザインの車両がひしめく中で、「ルノー AHN トラック」はそのデザインにより目を惹く存在となりますので、特異な姿を利用した様々なシーンの演出(ドイツ的デザインの象徴である「タイガー1」に補給中のシーンなど)も楽しむことができるものと思います
●「ルノー AHN」は、「シャーシ」「エンジン」「キャビン」「荷台部」の4ブロックで構成されています
【 キャビン 】
●キャビン部は、「ルノー AHN トラック」の最大の特徴となるキャブオーバーのレイアウトと、面で構成された形状を再現、出っ張りがほとんど無いすっきりとしたフォルムが再現されています
●キャビン部は、箱組み状に各パネルを貼り合せるパーツ構成となっています
・ フロントグリルは別パーツ化され、ルーバーが開口処理されています
・ 側面のドアは別パーツで再現、開閉状態が選択できます
・ 各ウィンドは枠の部分がキャビンのパーツに一体成型され、ウィンド本体はクリアーパーツで再現しています
・ ワイパー、サイドミラーは別パーツ化して再現 (プラパーツ)
・ メーター類を再現するデカールが付属しています
・ 運転席部分の各種レバー、ペダル類が個別にパーツ化されています
・ 回転椅子のようなデザインの座席は、背もたれ、クッション、ベース、支柱のパーツで構成されています
・ 半埋め込み式の前照灯は、本体とガラス部の2パーツで構成され、ガラス部はクリアーパーツです
【 エンジン 】
●エンジンは、19パーツの構成によりエンジン本体、トランスミッション、発電機、冷却ファン、ファンベルトなどの細部が再現されています
・ ラジエターは前後に分割したパーツで再現
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化したパーツ構成で細かな構造を再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを貼り合わせて作製します
・ リーフ式サスペンションは、それぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前部のステアリングゲージは2パーツ、車軸部は前後に分割したパーツ構成、後部のデファレンシャルは上下に分割したパーツで再現しています
・ ステアリングは前方に固定されています
●タイヤは、ゴムの部分とホイール部分とで構成されています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンが深めのモールドで再現
【 荷台部 】
●荷台部分は、床面と前面、後部パネルは木パネル表現、側面パネルには特徴的な模様のプレス加工が再現されています
●荷台は、箱組み状に各パネルを貼り合せて作製します
・ 荷台下部のフレーム構造は、縦方向のトラス状パネルと、横方向のトラス状パネルとを組み合わせて再現します
●荷台上部には、幌用のフレーム構造が再現されています
・ フレームは、背骨のように一体成型された本体パーツに、縦方向のフレームパーツを取り付けてフレーム形状を作ります
●各ウィンド、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属しています
【 「ルノー AHN トラック」の塗装とマーキング 】
●「ルノー AHN」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 国防軍所属 (ロシア / 1941年)
・ 国防軍所属 (ウクライナ / 1942年)
・ 国防軍所属 (フランス / 1944年)
・ 空軍所属 (イタリア / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「ルノー AHN 3.5t ドイツ アーミートラック」のパッケージ内容 】
・ ルノー AHN トラック(ドイツ軍仕様車) ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 完全新金型