海上自衛隊 護衛艦 ふゆづき
「海上自衛隊 護衛艦 ふゆづき (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.026 )」です
●海上自衛隊の最新鋭汎用護衛艦「DD-118 ふゆづき」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●2012年から配備が始まった護衛艦「あきづき型(2代目)」の4番艦となる「DD-118 ふゆづき」を再現した内容となっています
●「イージス艦」と並ぶ艦隊防空の要として高い防空能力を持つ汎用護衛艦「DD-118 ふゆづき」を再現、ステルス性を採り入れた面構成の上部構造物と、艦橋上面部にフェイズドアレイレーダーを装備、従来の汎用護衛艦と比べて大きくシルエットが異なる威容ある姿を再現した内容となっています
●アオシマ社製「海上自衛隊 護衛艦 あきづき」をベースに、「DD-118 ふゆづき」を再現するため、煙突トップ部分などを新規パーツへと変更、付属している航空機、デカールを変更したバリエーションキットとなっています
●「海上自衛隊 護衛艦 あきづき」では、「SH-60J」(×3)、「P-1」(×1)が付属していましたが、本キットでは「SH-60」(×3)が付属しています
【 「海上自衛隊 護衛艦 ふゆづき」のキット内容について 】
●この海上自衛隊の最新鋭汎用護衛艦「DD-118 ふゆづき」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ステルス性を重視し、高い対空能力と情報処理能力を持つ海上自衛隊の最新鋭艦「DD-118 ふゆづき」を再現、ウォーターラインシリーズとしてパーツ数を抑えながらも、各種兵装や多数のアンテナ類、そして船体部表面部分などのディテールを細かく再現した内容となっています
●船体の主要部の成型色はライトグレー、艦底部と煙突トップ及び煙突のアンテナはブラック、アンテナ類はホワイトとなっています
●艦体喫水線までを再現したウォーターラインモデルです
●1/700スケールの艦載用のヘリコプター「SH-60」が3機付属しています
●「DD-118 ふゆづき」は、船体、前部構造物及び後部構造物の外壁、装備品のブロックに分割して構成しています
・ 船体部は上下分割のパーツで構成、喫水線部分までを再現しています
・ 船体側面は舷窓のないフラットな舷側を再現、艦首と左側面部にはホースパイプ、側面上部にはフェアリーダーを再現しています
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツ(成型色は黒色)が付属しています
・ モデルに重量感と安定性を与える金属製のバラストが付属しています
●上甲板は前部構造物の部分で前後に分割したパーツで再現
・ 上甲板には、主砲台座、波除けなどのディテールを再現したほか、アンカーチェーン、ボラードなどのディテールを繊細な彫刻で再現
・ 甲板の歩行帯はデカールで再現しています
●上甲板上に設置された「32セル Mk.41 VLS」「前部構造物 (艦橋)」「マスト」「主砲」「後部構造物 (第2煙突・ヘリ格納庫)」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「DD-118 ふゆづき」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●船体
・ 「32セル Mk.41 VLS」は上甲板とは別パーツ化して再現しています
・ ヘリ甲板には、搭載ヘリ2機に対応した2本レールのヘリ運搬軌条、ヘリ固定用の係留環が彫刻にて再現
・ ヘリ甲板の発着艦指揮所「LSO」は別パーツとなっており、クリアーパーツとなっています
●前部構造物
・ ステルス性を採り入れた面構成の前部構造物は、中央の煙突部分を除き、エッジ部分が接合部となるパーツ分割となっています
・ 艦橋上部は一体成型(アンテナ類を除く)で、艦橋窓部分のクリアパーツを挟んで前部構造物へと接着、艦橋部分を完成させます
・ 艦橋窓部分はクリアパーツで、艦橋の窓枠を凸状のモールドで再現しています
・ 第1煙突上部はフラット部分を含めた一体成型のパーツ、各ホイップアンテナは別パーツ化して再現しています
・ 前部構造物にはグリル、防水扉、梯子、救命浮環などを繊細な凹凸ある彫刻で再現
・ 前部構造物の両舷の開口部は蓋のパーツをセット、開閉状態を選択できます
・ 前部構造物に配置する「バルカンファランクス」(×1)、「Mk.137 Mod2 (チャフ、フレア発射機)」(×4)、「NORA 1C 通信衛星アンテナ」(×2)、「NORQ-1」(×2)、「OPS-20C」(×1)、「NOLQ-3D」(×2)、「E/O 照準器」(×1)、「探照灯」(×1)などは別パーツ化して再現しています
・ 艦橋上面部分に装備される、「FCA-3A 捜索・追尾アンテナ」(×2)、「FCS-3A ミサイル誘導アンテナ」(×2)は別パーツにて再現
●メインマスト
・ メインマストは、支柱部分が面構成となるステルスマストで、支柱パーツにヤード、各フラットを取り付ける構成となっています
・ メインマストに装備した、「OPS-20C 対水上レーダー」(×1)、「NOLQ-3D 電波探知妨害装置」(×1)、「OPX-11 IFF 敵味方識別装置」(×1)、「ORQ-1C-2」(×1)は別パーツ化しています
・ マストトップ部分の「ORN-6E-2 TACAN 戦術航法装置」と「LINK16 戦術通信装置」はマストと一体成型して再現
●後部構造物
・ 後部構造物は前後のブロックで分割、各ブロックはエッジ部分が接合部となるパーツ構成となっています
・ 第2煙突上部はフラット部分を含めて一体成型のパーツとなっており、各ホイップアンテナは別パーツ化しています
・ 格納庫はシャッターを別パーツ化して再現、、シャッター開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 後部構造物にはグリル、防水扉、梯子、救命浮環などをモールドで再現
・ 後部構造物に装備される、「90式SSM-1B連装発射機」(×2)、「投射型静止式ジャマー (FAJ)」(×1)、「バルカンファランクス」(×1)、「7.5m複合型作業艇」(×1)、「N-SA-299 空中線」(×2)、「FCA-3A 捜索・追尾アンテナ」(×2)、「FCS-3A ミサイル誘導アンテナ」(×2)、「水平燈」(×1)などは別パーツとなっています
●主砲塔部 「Mk.45mod4 62口径 127mm単装砲」 ×1
・ 砲塔は左右分割のパーツで構成、砲身は一体成型のパーツとなっています
・ 砲身基部には可動軸を設けていますので、砲身は可動もしくは角度をお好みの位置に設定して組み立てる事が可能です
●垂直発射機 「32セル Mk.41 VLS」 ×1
・ 1枚ものの一体成型のパーツとなっており、全セルが閉じた状態と、1発のミサイルが弾頭を見せている状態の2種が付属、選択して使用します
●対水上ミサイル 「90式 SSM-1B 連装発射機」 ×2
・ 発射機本体がは左右に分割したパーツで再現、1基が2本のキャニスターで構成され、後部構造物の前部に装備します
●近距離防御兵器 「バルカンファランクス」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現、艦橋直前と後部構造物の後端に装備します
●魚雷発射管 「HOS-303 3連装短魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は上下に分割されたパーツで再現、前部構造物の開口部に配置します
●対潜装備 「自走式デコイランチャー (MOD)」 ×1
・ 自走式デコイランチャーは左右分割のパーツで再現、前部構造物の開口部に装備します
●洋上補給装置 「スライディング・パッドアイ」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現され、中央構造物と後部構造物の間に装備
●膨張式ボートコンテナ ×6
・ 前部構造物左舷部に3組、後部構造物の右舷部に3組、計6組が装備します
●艦載艇 「11メートル作業艇」 ×1
・ 前部構造物の右舷に装備、ボートダビットが付属しています
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
・ プロペラガード
・ 艦尾アンテナ
などをセットしています
●「DD-118 ふゆづき」の搭載ヘリコプターとして
・ 「SH-60」 ×3
が付属しています
・ 「SH-60」の機体本体は左右に分割したパーツで構成、メインローター(展開した状態)、左右のランディングギアは別パーツとなります
・ 各機体には、動翼のラインなどがスジ彫りにより再現されています
●デカールは「DD-118 ふゆづき」の1隻分が付属
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線、甲板上の歩行帯の白線デカール、「SH-60J」の機体番号、国籍マーク、海上自衛隊のロゴ、各機体の国籍マーク(日の丸マーク)などがデカールにより再現しています
・ 歩行帯デカールは、先に甲板を塗装し、構造物を接着する前に貼り付ける事により綺麗に再現することができます
・ 事前に周囲のニスをカッターナイフで切除してから「Mr.マークソフター」等のデカール軟着剤を併用するとフィットしやすくなります
・ 艦首旗竿に取りける「日章旗」と、艦尾旗竿に取り付ける「自衛艦旗」を再現したデカールが付属
・ 艦尾旗竿に取り付ける「自衛艦旗」を再現したシールも付属しています
【 「海上自衛隊 護衛艦 ふゆづき」のパッケージ内容 】
・ 護衛艦 DD-118 ふゆづき ×1
・ 搭載ヘリコプター SH-60 ×3
・ デカールシート ×1
・ シールシート×1
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 一部新金型
【 「護衛艦 あきづき型 ふゆづき」について 】
●海上自衛隊では、護衛艦隊用の護衛艦として、汎用護衛艦「DD」、艦隊防空を担うミサイル護衛艦「DDG」、対潜ヘリコプターを複数搭載するヘリコプター護衛艦「DDH」、という3種のタイプが建造され、その3種の艦の混合により各護衛隊群が編成されています
●ただ、1980年代までの海上自衛隊の護衛艦は全体的に対潜能力が重視されており、ミサイル護衛艦「DDG」が存在するものの、その対空能力は単一の目標のみを追尾、迎撃する性能しか持たず、複数の航空機による攻撃に対して脆弱性が否めませんでした
●そこで、1990年から竣工したのが「イージス艦」である「こんごう型」で、「こんごう型」に装備された「イージスシステム」は150以上の目標を同時追尾、その中の数個の目標を同時に迎撃できる能力を持ち、この「こんごう型」の登場は護衛艦隊に大きな防空能力を付加させました
●この「こんごう型」は米ソ冷戦時代に建造が計画された艦で、その後の日本を取り巻く環境の変化により、その対空能力の高さから弾道ミサイルから日本を守るための任務が加わることとなりました
●ただし、成層圏を高速で移動する弾道ミサイルを迎撃することは極めて難易度が高い任務であり、弾道ミサイル迎撃の任務を行う「こんごう型」(あるいは改良型の「あたご型」)は持てる限りの能力の全てを使用する必要があります
●上記のように護衛隊群は複数の護衛艦で構成されていることから、この弾道ミサイル迎撃任務中の「こんごう型」「あたご型」を援護する艦が存在していますが、従来の汎用型護衛艦は対空能力として個艦のみを防御する性能しか持たない関係で、「こんごう型」「あたご型」を援護する対空能力の高い汎用護衛艦が必要となりました
●また、水上戦闘能力、対潜能力、そして対空能力全てを兼ね備えた汎用護衛艦は、あらゆる任務に従事することができ、汎用護衛艦の対空能力を向上させることは任務の効率化を高め、海外派遣時などでは大きな力となります
●この対空能力の高い汎用護衛艦として2009年から建造が開始されたのが「あきづき型」で、1番艦「あきづき」は2012年に竣工しました
●この「あきづき型」は、「イージス艦」と同様なフェイズドアレイレーダーを艦橋上部に装備、船体前部には垂直発射機「VLS」が合計32セル用意され、「イージス艦」程の対空能力は持たないものの、複数の目標を同時追尾、同時迎撃する能力を持ち、従来の汎用護衛艦を凌駕する対空能力を擁しています
●「あきづき型」では、最新式の戦闘指揮システムも装備、情報共有システム「C4I」や各種人工衛星を介した情報ネットワークを利用する高い情報処理能力を持っており、護衛隊群のシステム艦としての役割も務めることができるようになっています
●そして、対潜用防御装備として投射型静止式ジャマー「FAJ」と自走式デコイ「MOD」、欺瞞装置「曳航具4型」という3種類の装備を搭載、情報処理能力の高さも相まって従来の汎用護衛艦以上の対潜能力を誇示しています
●「あきづき型」は、「あきづき」「てるづき」「すずつき」「ふゆづき」の4隻が建造され、その優れた能力から「イージス艦」と並ぶ艦隊防空の要として、弾道ミサイル迎撃時における「イージス艦」の護衛に、更に汎用護衛艦として海上警備行動、災害派遣、海外での海賊の対処などの様々な任務において、対空能力と情報処理能力の高さを発揮する新鋭艦として大きく注目される存在となっているのです
【 「DD-118 ふゆづき」について 】
●「DD-118 ふゆづき」は、三井造船玉野事業所で2011年6月に起工、2012年8月に進水、命名が行われ、2014年3月に竣工しました
●艦名は、かつて戦艦「大和」の沖縄水上特攻作戦にて「雪風」と共に奮戦し、生還を遂げた往年の名艦となる防空駆逐艦「冬月」の名を継承したものです
●竣工後、「DD-118 ふゆづき」は第3護衛隊群第7護衛隊に配属され、海上自衛隊舞鶴基地が定係港となり、運用が行われています