ヴィッカース クロスレイ M25装甲車 日本陸軍/海軍陸戦隊仕様 (エッチングパーツ付)
「ヴィッカース クロスレイ M25装甲車 日本陸軍/海軍陸戦隊仕様 (エッチングパーツ付) (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ No.G032E )」です
●1930年代前半から太平洋戦争終結時まで使用された日本陸海軍の装輪式装甲車「ヴィッカース・クロスレイ M25」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●日本陸海軍が採用したイギリス製の装輪式装甲車「ヴィッカース・クロスレイ M25」を再現、球形の銃塔に水冷式の機関銃を装備した前近代的フォルムを持つユニークな姿を表現した内容となっています
●日本陸軍仕様車となるチューブ式タイヤを装備したタイプと、日本海軍仕様車となるソリッド式タイヤを装備したタイプとを選択して組み立てることができます
●ピットロード社製「ヴィッカース・クロスレイ M25 装甲車 日本陸軍/海軍陸戦隊仕様」と、同社製の専用エッチングパーツ「日本海軍 陸戦隊 ヴィッカース・クロスレイ M25 四輪装甲車用 エッチングパーツ」とをワンパッケージとしたスポット生産品となります
・ キットとエッチングパーツとを単品で揃えるよりも価格的にお得な内容となっています
【 「ヴィッカース・クロスレイ M25」について 】
●第1次世界大戦で初めて「戦車」を登場させたイギリスは、戦後にその技術を活かし戦車、装甲車輌を開発し、そのような技術を持たない国々はこれらを購入して運用、研究をしました
●また、イギリス自体も世界中に植民地を持っていることから、その治安用として生産コストが低く、機動性に優れた装甲車に着目、各種装甲車が生産され、イギリス軍に配備されました
●イギリスの兵器メーカー「ビィッカース」社は、傘下に「クロスレイ」社という会社を持っており、同社はイギリス軍向けに装甲車の開発を行っていました
●「ヴィッカース・クロスレイ M25」は、植民地用の装輪装甲車で、5.5mm厚の装甲板で車体を覆い、その上部に装備された半球状の銃塔には4丁の水冷式機関銃を装備しています(実際には前方2丁のみの場合が多い)
●装甲車として、機動性能も優秀であり、時速60kmを発揮しましたが、これはあくまでも第2次世界大戦までの基準であり、不整地での走行性能はあまり考慮されていませんでした
●日本の陸軍、海軍はそれぞれ独立した組織として各種装備品を揃えており、海軍はその陸戦隊の機甲戦力として「ヴィッカース・クロスレイ M25」を輸入することを決定、陸戦隊が租界の警備担当をする上海に7両程度が配備されます
●この上海において1932年と1937年に日中間で戦闘が勃発(上海事変)、同車は有効な対戦車兵器を持たない中国軍に対して盾のように戦い、装甲車の威力を日中両側が認知することになりました
●一方、日本陸軍では、海軍よりも先んじて「ヴィッカース・クロスレイ M25」を導入、3両が購入され、2両が支那駐屯軍、1両が関東軍に配備されています
●この3両の「ヴィッカース・クロスレイ M25」は、市街地における治安維持活動などに活躍、日本海軍の使用車同様に装甲化された車両の威力を示しました
●なお、陸軍が使用した「ヴィッカース・クロスレイ M25」はチューブ式のタイヤを装着しており、ソリッド式のタイヤを装着した海軍が使用したタイプよりも機動性能に優れていましたが、一方で損傷時の機動性能の低下が激しいという弱点を持っていました
【 「ヴィッカース クロスレイ M25装甲車 日本陸軍/海軍陸戦隊仕様 (エッチングパーツ付)」のキット内容について 】
●この帝国陸海軍の装甲車「ヴィッカース・クロスレイ M25」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社スタンダードの表現力で「ヴィッカース・クロスレイ M25」を再現、一体成型を多用したパーツ構成の上、凹凸あるモールドを用いて細部を表現してパーツ数を抑え、独特な形状を持つ「ヴィッカース・クロスレイ M25」のフォルムとディテールとを再現した内容となっています
●日本陸軍仕様車となるチューブ式タイヤを装備したタイプと、日本海軍仕様車となるソリッド式タイヤを装備したタイプとを選択して組み立てることができます
●操縦席部分とエンジン部分を中心とした車体内部構造も再現されています
●「ヴィッカース・クロスレイ M25」は、「銃塔」「ボディ」「車体内部」「エンジン」「シャーシ」の5ブロックで構成
【 銃 塔 】
●銃塔は、半球形の形状が一体成型によって再現、表面部には大小のリベットがモールドされています
●機銃は一体成型されたパーツで再現、銃口部分が開口されています
・ 機銃は2丁セットされており、配置は4つの機銃マウントから選択することができます(通常は前方のみ)
・ 機銃はボールマウントにより可動とすることができます
●銃塔は上下に分割したパーツ構成で、トップは別パーツとなっています
・ 上部のサーチライトは、装着の有無が選択できます
・ サーチライトのガラス部はクリアパーツです
・ 銃塔は旋回させることが可能です
【 ボディ 】
●複雑な車体形状は一体成型のパーツで再現され、スライド式金型により、左右のドア、各部のリベットが彫刻で再現されています
●ボディは一体成型のパーツで再現
・ フロントグリルのドア、操縦席前面パネル、後部ドアは別パーツとなっています
・ ボンネット部分のヒンジ、把手が別パーツ化
・ フェンダーは、各1パーツで構成
・ 各前照灯は個別にパーツ化、前照灯本体、ステー、前面のガラス部(クリアパーツ)の3パーツで構成されています
【 車体内部 】
●車体内部は、ベースとなる車体床面に、座席、ペダル類を取り付けます
・ 操縦席部分は、左右の座席、各種ペダル、ハンドルは別パーツ化して再現しています
【 エンジン 】
●エンジンは15パーツで構成され、シリンダーヘッド、冷却ファン、ファンベルトなどが再現
・ ラジエターは前後に分割したパーツで再現されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現されています
・ デファレンシャルは上下に分割したパーツで再現、リーフ式サスペンションはそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ エンジン始動用のクランクハンドルは別パーツ化
・ 前輪のステアリングは前方に固定された状態となります
●タイヤは、日本陸軍仕様車となるチューブ式タイヤを装備したタイプと、日本海軍仕様車となるソリッド式タイヤを装備したタイプとを選択できます
・ チューブ式タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割され、ゴムの部分は軟質素材となっています
・ ソリッド式タイヤはプラパーツ、左右に分割したパーツ構成で、トレッドパターンも彫刻で再現されています(後輪はダブル式なので4パーツでの構成となります)
【 付属しているエッチングパーツ 】
●「ヴィッカース・クロスレイ M25」用のナンバープレート、各部のヒンジ等の細部を再現したエッチングパーツが付属しています
・ ピットロード社製「日本海軍 陸戦隊 ヴィッカース・クロスレイ M25 四輪装甲車用 エッチングパーツ」と同一となります
●エッチングパーツで再現されているディテールアップパーツの内容は
・ 天蓋部ヒンジ
・ 各扉のヒンジ
・ ナンバープレート
・ ボンネットのヒンジ
・ 機銃口の蓋
・ 放熱板
・ ボンネット天板
など、となっています
●前照灯、サーチライトのガラス部などを再現するクリアパーツが付属
【 「ヴィッカース・クロスレイ M25」の塗装とマーキング 】
●「ヴィッカース・クロスレイ M25」のマーキングとして、日本陸海軍仕様となるの3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 陸軍所属車両 (満州事変) : 3色迷彩
・ 海軍所属 上海特別陸戦隊 6号車 (第1次上海事変) : 土草色単色塗装
・ 海軍所属 上海特別陸戦隊 (第1次上海事変) : 軍艦色単色塗装
●説明書の塗装例に基づく、軍艦旗マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ヴィッカース クロスレイ M25装甲車 日本陸軍/海軍陸戦隊仕様 (エッチングパーツ付)」のパッケージ内容 】
・ 日本陸海軍 装甲車 ヴィッカース クロスレイ M25 ×1
・ 専用エッチングシート(「日本海軍 陸戦隊 ヴィッカース・クロスレイ M25 四輪装甲車用 エッチングパーツ」) ×1
●スポット生産品