日本海軍 給糧艦 間宮 1931年 エッチングパーツ付
「日本海軍 給糧艦 間宮 1931年 エッチングパーツ付 (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W163E )」です
●「日本海軍 給糧艦 間宮 1931年 エッチングパーツ付」です
●太平洋戦争時における日本海軍の給糧艦「間宮」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●日本海軍唯一の給糧艦として将兵の士気の維持に大きく貢献した給糧艦「間宮」を再現、商船を設計のベースに補給のためにカッター類を満載した独特のシルエットを再現した内容となっています
●太平洋戦争開戦前、まだ機銃を装備していない、竣工時から1930年代前半の姿を再現しています
●キット開発元のピットロード自らが「日本海軍 給糧艦 間宮 1931」の精密感を効果的に演出できる必要最小限のポイントを再現した専用の「日本海軍 給糧艦 間宮用 エッチングパーツ」をワンパッケージにした限定バージョンです
・ 1/700スケールのプラスチック製パーツでは再現しにくい箇所をエッチングで再現、よりシャープで精緻な演出を可能にしてくれる内容となっています
・ このキットに加えて「艦船用手すり」エッチングパーツを使用すると、さらに精密感を高めた「給糧艦 間宮」を再現する事ができます
・ 「日本海軍 給糧艦 間宮 1931」のキットと「日本海軍 給糧艦 間宮用 エッチングパーツ」とを個別に揃えるよりも価格的にお得な内容となっています
【 「日本海軍 給糧艦 間宮 1931年 エッチングパーツ付」のキット内容について 】
●この日本海軍の給糧艦「間宮」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社が長年培ってきた艦船モデル技術により給糧艦「間宮」を再現、同社らしいメリハリのあるシャープな彫刻と造形により、「間宮」独特のスタイルとディテールを再現した内容となっています
●竣工時から1930年代前半頃までの給糧艦「間宮」の姿(後部マストが1脚、25mm機銃が未装備)が再現されています
●給糧艦「間宮」は一時期水上偵察機の輸送にも従事したため、5種の水偵が付属しています
●艦体喫水線以下も再現されたフルハルモデルです
●「間宮」の船体は左右分割のパーツで構成、これに上甲板、各種構造物を取り付ける構成となっています
●船体部には、デッドウッド、舵、シェルター甲板の支柱部分が一体成型され、舷窓、ホースパイプなどのディテールが再現、鋼板の凹凸が深めのモールドで彫刻されています
・ ビルジキールやスクリューは別パーツ化して再現されています
●上甲板部は、艦首甲板、中央甲板、艦尾甲板の3分割のパーツ構成
・ 上甲板には、木甲板表現の他、船倉ハッチ、ボラード、ボート架台、マスト台座、アンカーチェーンなどが精密な彫刻で再現されています
●シェルター甲板は一体成型のパーツ、甲板上部の構造物となる艦橋後部、中央構造物などが一体成型されています
・ 甲板表面には、木甲板表現の他、ボート架台、ハッチなどのディテールが彫刻で再現されています
●甲板上の構築物となる「艦橋部」「煙突部」「主砲部」「マスト部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを取り付けて完成させます
給糧艦「間宮」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は前後分割のパーツで再現
・ 艦橋の各窓枠は、窓の部分が開口されています
・ 艦橋下部には扉、窓は繊細な彫刻で再現されています
・ 艦橋後部の艦橋甲板は1パーツで再現され、装備される「航海レーダー」(×1)、「探照灯」(×1)は別パーツ化されています
●煙突
・ 煙突は左右分割のパーツで構成され、煙突トップは別パーツ化して再現しています
●マスト
・ 前後のマストは、トップ部分を含めて一体成型のパーツで再現されています
●主砲 「14cm 単装砲」 ×2
・ 「14cm 単装砲」はシールド部分も含めて一体成型のパーツで再現
・ 主砲のブルワークは単独のパーツで再現
●高角砲 「8m 単装高角砲」 ×2
・ 高角砲はシールド付きのタイプと、シールドがないタイプとの2種が付属、選択して使用することができます
・ 両タイプ共に一体成型のパーツで再現しています
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 9m内火艇 ×1
・ 12m糧食配給艇 ×4
・ 9mカッター ×3
・ 8m通船 ×1
・ 6m通船 ×1
・ 標的船 ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 通気筒
・ ウインチ
・ 大型デリック
・ 錨
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 方位測定器
などがセットされています
●水上機が付属しています
・ 90式2号水上偵察機 ×1
・ 94式1号水上偵察機 ×1
・ 95式1・2号水上偵察機 ×1
・ 零式水上観測機 ×1
・ 零式水上偵察機 ×1
・ 各水上機は、胴体、上部翼、プロペラ、フロートに分割されたパーツ構成となっています
【 付属しているエッチングパーツについて 】
●ラッタル、ボートダビット、砲座の手摺りなどを再現したエッチングパーツが付属しています
・ ピットロード社製「日本海軍 給糧艦 間宮用 エッチングパーツ」と同一となります
●エッチングで再現されているディテールアップパーツの内容は
・ ラッタル
・ 砲座用手摺り
・ 煙突の手摺り兼足掛け
・ 舷梯
・ 舷灯
・ 方位測定器
・ 7.7mm機銃(×2)
・ マストのヤード部
・ デリックフック
・ デリックポスト
・ ボートダビット
など、となっています
●フルハルモデル用のディスプレイスタンドが付属しています
●艦尾旗竿に掲げられる軍艦旗、艦首旗竿に掲げられる日章旗、水上機の日の丸マーク、識別帯などを再現したデカールが付属しています
●給糧艦「間宮」の完成時のサイズ
・ 全長 : 214mm
【 「日本海軍 給糧艦 間宮 1931年 エッチングパーツ付」のパッケージ内容 】
・ 日本海軍 給糧艦 間宮 ×1
・ 90式2号水上偵察機 ×1
・ 94式1号水上偵察機 ×1
・ 95式1・2号水上偵察機 ×1
・ 零式水上観測機 ×1
・ 零式水上偵察機 ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
・ デカールシート ×2
・ エッチングシート(洋白製) ×1
●スポット生産品
【 「給糧艦 間宮」について 】
●第1次世界大戦後、日本海軍は従来の日本近海での作戦行動から、太平洋上の外洋において活動することを前提として新たな艦隊の整備に着手しました
●これが有名な「88艦隊計画」で、計画の中心に8は隻の戦艦と8隻の巡洋戦艦というものが存在していましたが、それをささえる様々な補助艦艇も建造する計画となっていました
●この計画には給油艦として「能登呂型」8隻の建造が含まれており、軍縮条約によって主力艦艇の建造は中止される一方、このような補助艦艇はそのまま建造されています
●しかし、艦隊による外洋での作戦行動は、燃料だけの消費ではなく、艦に乗る乗員のための大量の食料を必要とすることを意味しており、個々の艦に積載するだけでは賄いきれないものと判断、「能登呂型」の1隻の建造をキャンセルして、その予算で給糧艦「間宮」を建造することが決定されました
●給糧艦「間宮」は、貨客船をベースに設計され、基準排水量15,000tにもなる大型の給糧艦として1924年に竣工しました
●給糧艦「間宮」には、広大な広さを持つ冷凍庫と冷蔵庫が装備され、18000人(大規模な艦隊約2個分)が3週間生活できるだけの食料を積載することができました
●また、食料を積むだけではなく、食料を製造する機能も持っており、食肉加工や冷凍設備を活かしたアイスクリーム製造なども行われ、戦場における巨大な台所としての役割を持っていました
●このため、食料は日本国内のみから積載されるのではなく、現地調達の食材でも調理、保存することができ、この能力は外洋での艦隊行動に大きく貢献するものでした
●太平洋戦争が開戦すると、給糧艦「間宮」は日本軍の勢力拡大に伴って南方へと進出、ただし貨客船が設計ベースとなっていることから速度が遅く、艦隊に随伴して行動することはなく、護衛としての駆逐艦を従えて単独で行動しました
●給糧艦「間宮」は戦争中にその能力を大いに発揮して将兵を鼓舞、「間宮」が入港すると現地の海軍将兵の士気は一気に高まったと言われています
●そのため、給糧艦「間宮」を喪失することは海軍全体の士気に影響を及ぼすことから、その護衛は厳重に行われ、低速な艦ながらも戦争後期まで生き延び続けることができました
●しかし、1944年12月、フィリピンのマニラに向けて食料輸送中にアメリカ潜水艦の攻撃を受けて被雷、日本海軍将兵から羨望の眼差しで見られていた給糧艦「間宮」はその姿を波間に消したのでした