ドイツ 主力戦車 レオパルト 1A5
「ドイツ 主力戦車 レオパルト 1A5 (プラモデル) (MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ No.TS-015 )」です
●ドイツ連邦軍の戦後第2世代戦車「レオパルト 1A5」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「レオパルト 1」の初期生産型をベースとした近代化改修型「レオパルト 1A5」を再現、砲塔側面に中空式の追加装甲を装備した迫力感を増したフォルムを再現した内容となっています
●MENGモデル社製「ドイツ主力戦車 レオパルド 1A3/A4 」をベースに、砲塔、防盾、履帯などを変更したバリエーションキットとなります
【 「レオパルト 1A5」について 】
●第2次世界大戦後、ドイツは西ドイツと東ドイツとに分割、西ドイツは米ソ冷戦構造下における西側の最前線となりました
●このため、西ドイツの再軍備化は西側諸国にとって望むところであり、1950年代初めにはドイツ連邦軍が編成、当初はアメリカ軍の装備に準じたものでした
●このドイツ連邦軍の黎明期において、主力戦車としてアメリカ製の「M47」や「M48」を使用していましたが、第2次世界大戦時には戦車王国であった西ドイツにとって国産化は早い時期から検討され、実際の開発開始は戦後11年経った1956年から行われました
●第2次世界大戦時のドイツ軍では重装甲により巨大化した戦車を次々と開発し、「M47」や「M48」はそれに対抗するためにアメリカが開発した重戦車「M26」の流れを汲むものでしたが、新生のドイツ連邦軍では戦後初の国産戦車には重装甲化を求めず、ある程度の装甲を持ちながらも機動性を重視したものとなっています
●開発当初は、イタリアとフランスとの共同開発が進められたものの、各国の方針の違いから西ドイツ単独で行われるようになり、1963年に「レオパルト 1」として制式化が行われています
・ 「レオパルト 1」は、主砲に「51口径 105mm戦車砲 L7」を搭載、その最大装甲は70mmと第2次世界大戦時の中戦車「パンター」と同程度なレベルでした
・ しかし、機動性能は優秀で、最高速度65km/hという俊敏さを誇り、「M47」「M48」系列の最高速度45km/hとは一線を画していました
・ また、西ドイツの車両技術によって作られたサスペンションなどの足周りは良好な走行性能を持っており、不整地における踏破性能も優れています
●「レオパルト 1」は、優れた機動性能と攻撃力の高さからNATO諸国を中心に導入が進み、西ヨーロッパにおける標準的な戦車となりました
●「レオパルト 1A1」「レオパルト 1A2」と小規模な改修が施され、続く「レオパルト 1A3」では大規模な改修が施されます
・ 「レオパルド 1A3」には砲塔、防盾に中空装甲を採り入れ、主砲には命中精度を高めるためにサーマルジャケットを装備、その姿はそれまでの「レオパルト 1」~「レオパルト 1A2」に比べると大きな変貌を遂げています
●この「レオパルト 1A3」と、続く改修型「レオパルト 1A4」は、「レオパルト 1」の後期シリーズとして当時最先端の技術を誇る新鋭戦車となり、世界から高い評価を獲得します
●一方、ドイツ連邦軍ではこれまでの「レオパルト 1」シリーズのような戦後第2世代戦車とは全く異なる、複合装甲を採用し、主砲を120mm滑腔砲とした戦後第3世代戦車「レオパルト 2」を開発、この「レオパルト 2」の登場は主力戦車の新たな性能を示すものとなりました
●しかし、装備する全ての戦車をハイスペックな戦後第3世代戦車に変更するのは膨大な予算を必要とすることから断念、「レオパルト 1A4」や「レオパルト 2」の登場によって影が薄くなった「レオパルト 1」の初期シリーズを近代化改修したのが「レオパルト 1A5」です
・ 「レオパルト 1A5」では、砲塔と防盾に中空式の追加装甲が施され、防御力が大幅に向上しています
・ 主砲にはサーマルジャケットを装備、射撃指揮装置も最新型となり、攻撃力も大きく増大しました
●「レオパルト 1A5」は、改修によって戦後第2世代戦車の中でもトップクラスの性能を誇り、戦力的に車両数が揃っていない「レオパルト 2」をサポートする役目を長らく務めました
●その後、冷戦構造の崩壊や「レオパルト 2」シリーズの発展と生産により、「レオパルト 1A5」の役割は完了、2003年にドイツ連邦軍から姿を消したのでした
【 「ドイツ主力戦車 レオパルト 1A5」のキット内容について 】
●このドイツ連邦軍の戦後第2世代戦車「レオパルト 1A5」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●MENGモデル社の徹底したリサーチ力と実車への造詣によって「レオパルト 1A5」を再現、パーツの細分化によってディテールを追求するのではなく、パーツ上でのモールドや適度なパーツ構成により現用戦車ながら有機的なデザインを同社らしい繊細なタッチで再現した内容となっています
●エンジングリルのメッシュやペリスコープガードなどはエッチングパーツ、ペリスコープなどはクリアーパーツが用意されているものの、その使用は最小限かつ効果的なものに絞られ、組立て易さも考慮しています
●「レオパルト1A5」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●鋳造式の砲塔をベースに追加装甲を装着した砲塔の状態を再現、追加装甲は軟質素材製により複雑な形状とブロックを重ねたようなディテールを再現しています
●「51口径 105mm戦車砲 L7」の砲身は左右に分割したパーツ構成で、砲身先端部は別パーツとなります
・ 鋳造式の防盾は一体成型のパーツで構成、これに追加装甲の取り付けボルトと追加装甲とを取り付けて防盾を作製します
・ 防盾の防塵カバーは長さの異なる2種をセット、主砲の仰角を2種選択して組み立てることができます
・ 主砲に装備するシムファイアーを再現したパーツもセット、装着の有無を選択することができます
●砲塔は上下に分割したパーツで再現
・ 側面の追加装甲は軟質素材を用いてそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 追加装甲は、実車の構造に沿って円形の台座のパーツを噛まして砲塔に取り付けます
・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択することができます
・ 側面の薬莢排出ハッチは別パーツ化して再現しています
・ 砲手サイトはガラス部がクリアーパーツで、扉は開閉状態を選択することができます
・ ペリスコープはクリアパーツ、ペリスコープガードはエッチングパーツにて再現
・ スモークディスチャージャーは個別にパーツ化
・ 後部の砲塔バスケットは、フレーム状の各パネルを組み合わせて作製します
●装填手キューポラに装備される「MG3機関銃」を別パーツ化して再現
・ 「MG3機関銃」は、機銃本体と銃架、弾薬箱で構成
・ キューポラ上部の機銃架台はキューポラとは別パーツとなっています
【 車体上部 】
●フェンダー部分の滑り止めパターンやエッジ部分の溶接跡、そしてスカートのドット状のパターンを繊細なタッチで再現、側面のモールドもスライド金型を使用してシャープに再現しています
●車体上部はフェンダーも含めて一体成型となったパーツで再現
・ エンジングリル部は別パーツで、上部のメッシュはエッチングパーツで再現しています
・ 車体後部側面のグリルは別パーツ化して再現
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 操縦手用のペリスコープはクリアパーツ、 ペリスコープガードはエッチングパーツで再現
・ 前面のグローサーは一体成型のパーツで再現
・ 前照灯は、本体と基部との2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツとなります
・ サイドミラーが別パーツ化、ミラー部分を再現するメタルステッカーが付属しています
・ 車載工具類は固定具を一体に成型した状態で個別にパーツ化
・ サイドスカートは左右それぞれ一体成型のパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部のトーションバーサスペンションの構造を再現、連結可動式履帯を用いてサスペンション、履帯の可動ギミックを楽しむこともできます
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツ再現、後部パネルは別パーツです
・ サスペンションアームは別パーツで、トーションバー部分も再現され、そのトーションバー先端部を車体に接着する方式となっています
・下部転輪、起動輪、誘導輪は前後に分割したパーツで再現、内蔵させるポリキャップにより回転可動します
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつに分割した連結可動式履帯が付属しています
・ 履帯は、接地部分に4角形状のラバーが付いた「レオパルト 1」用のダブルピン式履帯を再現
・ 接着剤不要で組立てることができます
●サイドミラーのミラー部分を再現するメタルステッカーが付属
●エンジングリルのメッシュ、ペリスコープガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「レオパルト 1A5」の塗装とマーキング 】
●「レオパルト 1A5」のマーキングとして、ドイツ連邦軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 機甲兵学校
・ 第183戦車大隊 (ボーシュテット / 1990年代)
・ 第74戦車大隊 (アルテングラボウ / 1990年代)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、戦術マーク、部隊マーク、車体番号、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ主力戦車 レオパルト 1A5」のパッケージ内容 】
・ レオパルト 1A5 ×1
・ クリアーランナー ×1
・ ポリ製ランナー ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ メタルステッカー ×1
・ 紐(牽引ワイヤー用) ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 一部新金型