M-26 (T26E3) パーシング 重戦車
「M-26 (T26E3) パーシング 重戦車 (プラモデル) (ペガサスホビー 1/72 ミリタリーミュージアム No.7505 )」です
●第2次世界大戦時~朝鮮戦争時におけるアメリカ軍の重戦車「M26(T26E3)」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦末期に登場し、その後のアメリカ戦車に大きな影響を与えた「M26」を再現、鋳造式の砲塔と、車体側面に張り出した形状のフェンダーを装備した独特のスタイルを再現した内容となっています
【 「重戦車 M26 パーシング」について 】
●アメリカ軍は、「M3中戦車」シリーズに続いて「M4中戦車」シリーズを開発、この「M4中戦車」シリーズは大量に生産され、アメリカ軍のみならず連合軍の標準的な戦車となりました
●アメリカ軍では、「M4中戦車」シリーズの開発が完了すると、その後継車両として次々と試作戦車を開発しましたが、軍部内部では補給や整備上の観点などから広く導入した「M4中戦車」シリーズを更新することに批判的であり、後継車両が制式採用されることはありませんでした
●しかし、アメリカ軍は北アフリカ戦線においてドイツ軍の重戦車「タイガー 1」に遭遇、「M4中戦車」シリーズはこの「タイガー 1」に敵うものではなく、その後のシシリー戦、イタリア戦でも苦戦が続くことになります
●さらに、ドイツ軍は中戦車「パンター」を戦線に投入、このような「タイガー 1」や「パンター」などの重量級のドイツ戦車と対峙することになったアメリカ軍の戦車部隊では、より強力な戦車を求めるようになります
●前述のようにアメリカ軍では試作車両が次々と開発されており、1944年の春には「90mm砲」を装備した重戦車「T26E1」が登場、ノルマンディ戦においてドイツ戦車と苦戦したアメリカ軍はこの「T26E1」を試験的に導入することを決定し、1945年の初頭頃から戦線に投入、1945年4月には「M26」として制式化されています
・ 「M26」は、「50口径 90mm戦車砲 M3」を装備、同砲は駆逐戦車「M36」にも搭載された装甲貫通能力の高い砲でした
・ 「M26」は、最大装甲110mm厚という防御力を持ち、避弾経始が考慮されたデザインからも「M4中戦車」シリーズとは比較にならない防御力を持っていました
●「M26」は、従来の「M4中戦車」シリーズとは一線を画した戦車としてドイツ戦車に対して優位に立ちましたが、登場した時期には肝心のドイツ戦車部隊は壊滅状態であり、その真価を発揮できる機会は極めて限られてしまいました
●このため、「M26」が本格的に活躍したのは朝鮮戦争となり、北朝鮮軍の「T-34/85」相手に圧倒的な強さを発揮します
●また、「M26」はその後のアメリカ戦車に大きな影響を与え、「M46」「M47」「M48」などに続くアメリカ戦車はこの「M26」をベースとした誕生したのです
【 「M-26 (T26E3) パーシング 重戦車」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の重戦車「M26 パーシング」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミニスケールとしてパーツ数を抑え、パーツ上に施されたモールドを中心に「M26」のディテールを再現した内容となっています
●砲身はスライド金型を使用した一体成型、履帯は組立てやすいベルト式履帯となっており、砲塔、車体上部を中心にパーツ数が抑えられているため、気軽に「M26」の姿を楽しむことができます
●「M26」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、鋳造による緩やかな曲面を持つ「M26」の砲塔形状を再現、防盾及び砲塔の鋳造肌が繊細な彫刻によって再現されています
●「50口径 90mm戦車砲 M3」の砲身は、マズルブレーキを含めて一体成型のパーツで再現
・ スライド金型を使用して砲口部分とマズルブレーキの穴が開口されています
・ 防盾は一体成型のパーツで再現
・ 防盾は、上下に可動させることができます
●砲塔は、上下に分割したパーツで構成されています
・ 車長キューポラ、装填手ハッチは凸モールドで再現
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態を選択することができます
・ 砲塔に装備する、サーチライト、アンテナマウント、機銃固定具を別パーツ化
・ 「M2重機関銃」は、機銃架を含めた機銃本体と、弾薬箱の2パーツで構成されています
【 車体上部 】
●車体上部は、ミニスケールらしくパーツ数を極力抑えて再現、エンジングリル、フェンダーの補強用のプレスライン、ハッチや雑具箱のフックなどを繊細なタッチで再現しています
●車体上部は、フェンダー、フェンダー上の雑具箱、そしてサイドスカートを含めて一体成型のパーツで再現しています
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチはパーツ上のモールドで再現
・ 前照灯、ライトガード、牽引フック、前方機銃などは別パーツ化されています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型したパーツで再現され、後部パネルは別パーツ化して再現しています
・ サスペンションアームは別パーツ化しています
・ 転輪、誘導輪は前後に分割したパーツ構成、起動輪は前後方向に4分割したパーツ構成となっています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現され、排気管、通話装置、牽引フックは別パーツ化して再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、接着及び塗装が可能な軟質素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯は、第2次世界大戦時におけるスタンダードなタイプとなる鋼製のシングルピン式履帯が再現されています
【 「M26 パーシング」の塗装とマーキング 】
●「M26」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「M-26 (T26E3) パーシング 重戦車」のパッケージ内容 】
・ アメリカ軍 重戦車 M26 ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 完全新金型