ソビエト D-74 122mm カノン砲
「ソビエト D-74 122mm カノン砲 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02334 )」です
●1950年代に登場したソ連軍のカノン砲「122mm カノン砲 D-74」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「122mm カノン砲 A-19」の後継として開発が行われ、戦後のソ連軍の代表的火砲の一つとなった「122mm カノン砲 D-74」を再現、長大な砲身に対して短い砲尾を持つ独特の構造を再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト D-20 152mm 榴弾砲」をベースに、「122mm カノン砲 D-74」を再現するために、砲身などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
【 「122mm カノン砲 D-74」について 】
●ソ連軍は第2次世界大戦時において様々な種類の砲兵用の火砲を運用、その数の多さによる強力な砲兵火力によってドイツ軍を圧倒しました
●ソ連軍の砲兵は、師団固有の砲兵部隊と、軍もしくは軍団直轄の砲兵部隊の2種が存在しており、前者は口径の小さな「76.2mm野砲」もしくは「122mm榴弾砲」を運用、後者では「122mmカノン砲」もしくは「152mmカノン榴弾砲」を主に使用していました
●「122mm カノン砲 A-19」は、長砲身長による射程距離の長さから戦線より後方に位置する軍もしくは軍団直轄の砲兵部隊の主力火砲として活躍します
●一方、「122mm カノン砲 A-19」の基本設計は1930年代初めであり、改良を行うことで第一線での運用が続けられましたが、大戦中期になるとより近代的な火砲が求められるようになり、1944年からその後継として開発が進んだのが「122mm カノン砲 D-74」です
●「122mm カノン砲 D-74」は、長大な砲身とコンパクトな砲尾という「122mm カノン砲 A-19」のレイアウトを継承しながらも各部をリファインした新設計の火砲となり、砲架などは「152mm 榴弾砲 D-20」と共通となっています
●「122mm カノン砲 D-74」は、1955年から量産を開始、戦後のソ連軍の代表的な火砲の一つとなりました
●しかし、戦後の各国の火砲は、火砲と砲弾の生産コストの低減と補給面の煩雑さを防ぐことから、口径を2種程度に絞り、各口径は単一の火砲とする傾向となり、それまで多種多用な火砲を擁するソ連軍もこの流れに沿って装備体系を見直しを行います
●当時のソ連軍では、射程の長いカノン砲としては似た口径となる「130mm カノン砲 M-46」を保有、「130mm カノン砲 M-46」は「122mm カノン砲 D-74」よりも長い射程を持っていたことから、砲兵部隊の主力火砲となります
●結局、「122mm カノン砲 D-74」は広く運用が行われることはありませんでしたが、ソ連軍は予備の火砲として装備を続け、現在のロシア軍も一定数を保有しているのです
【 「ソビエト D-74 122mm カノン砲」のキット内容について 】
●このソ連軍のカノン砲「122mm カノン砲 D-74」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ディテール表現のために火砲各所のパーツを細分化して「122mm カノン砲 D-74」を再現、そのメカニカルな造りを再現した内容となっています
●「122mm カノン砲 D-74」は、「砲身部」「砲身後部」「砲架」「防盾」「砲脚」の5ブロックで構成しています
【 砲身部 】
●砲身は、砲身本体とマズルブレーキとの2ブロックで構成
・ マズルブレーキは左右に分割したパーツ、砲身は上下に分割したパーツで再現
・ マズルブレーキは、独特のエラが張った側面のバッフル形状を再現しています
【 砲身後部 】
●砲身後部は上下に分割したパーツ構成で、これに砲尾、駐退複座装置、照準器などを取り付ける構成となっています
・ 砲尾は5パーツで構成、閉鎖器は別パーツです
・ 砲身上部の駐退複座装置は上下に分割したパーツで再現
・ 照準器本体は一体成型のパーツで再現、これに支持架や操作ハンドルなどを取り付けて作製します
・ 平衡器は前後に分割したパーツで再現、砲の動きに合わせた可動とすることができます
【 砲 架 】
●砲架は左右に分割したパーツ構成で、これに操作ハンドルなどを取り付けて作製します
【 防 盾 】
●防盾は左右それぞれ一体成型のパーツで再現、これに内側の箱などのパーツを取り付けます
・ 防盾は薄く成型、リベットなど裏面のディテールも彫刻により再現しています
【 砲脚 】
●砲脚は、脚及び架台で構成していますす
・ 各脚は上下に分割したパーツで再現
・ 前方の円形の接地パッド部は10パーツで構成
・ 各脚の後部に装備する車輪は各5パーツで再現しています
・ 脚に装着されるクリーニングロッドや工具類などを別パーツ化しています
●タイヤはホイール部とゴムの部分とに分割したパーツで再現
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属しています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 砲弾 ×1
・ 薬莢 ×1
・ 砲弾ケース ×1
【 「D-74 122mm カノン砲」の塗装とマーキング 】
●「D-74 122mm カノン砲」の塗装例として、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、防盾部や砲尾に描かれた表示を再現したデカールが付属しています
●「D-74 122mm カノン砲」の完成時のサイズ
・ 全長 : 303mm
・ 全幅 : 78mm
●パーツ数 : 約240
【 「ソビエト D-74 122mm カノン砲」のパッケージ内容 】
・ 122mm カノン砲 D-74 ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 一部新金型