アメリカ ダイヤモンド T972 ダンプトラック
「アメリカ ダイヤモンド T972 ダンプトラック (プラモデル) (IBG 1/72 AFVモデル No.72021 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍のダンプカー「ダイヤモンド T972」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●レッカー車と並び自動車王国アメリカを象徴するダンプカー「ダイヤモンド T972」を再現、土砂運搬用の専用のバケット状の荷台を持つ特異な姿を再現した内容となっています
【 「ダイヤモンド T972」について 】
●現在のアメリカでは自動車メーカーはビッグ3と呼ばれる3大メーカーに集約していますが、モータリゼーションが始まった1920年代には様々な自動車メーカーが出現、世界一の工業力を背景に高品質かつ高性能な自動車を生み出していました
●「ダイアモンド T」社は1905年に創業した自動車メーカーで、当時隆盛を極めていたシカゴの自動車産業の中にあって、大型トラックを得意としていたメーカーです
●この「ダイヤモンド T」社は、ヨーロッパにおいて第2次世界大戦の気運が高まった1930年代後半からのアメリカ軍の軍備拡張に合わせて軍用のトラックの生産を開始、1940年には1000台近くを生産した「967 トラック」の後継として「968 トラック」シリーズの生産を開始します
●「968 トラック」は、106馬力のエンジンを搭載した6×6式の大型トラックで、貨物型となる「968」「968A」「968B」の他にもホイールベースを拡張した架橋型や、レッカーを装備した「969A」、シャーシを延長した「975」「975A」なども存在していました
●「972」は「968 トラック」をベースとしたダンプカーで、荷台は土砂運搬用のバケットとなり、このバケットを動かす油圧式のシリンダーを装備していました
●このようなダンプカーは現在では当たり前の車両ですが、第2次世界大戦時においてダンプカーを「大量」に保有していたのはアメリカ軍のみであり、工業大国アメリカを象徴する車両ともなったのです
・ 他の国の軍隊では通常のトラックの数の確保に手一杯の状態で、土砂を運搬するだけの車両を多く保有することは難しいものがありました
・ ダンプカーは土砂を積載するもので、ダンプカーを保有するということは相応の土木機材や土木車両を持っていることを意味していました
【 「アメリカ ダイヤモンド T972 ダンプトラック」のキット内容について 】
●このアメリカ軍のダンプカー「ダイヤモンド T972」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●東欧系メーカーと思えない繊細な彫刻と、成型パーツの薄さ、そしてエッチングパーツに頼らない構成で、「ダイヤモンド T972 ダンプトラック」のフォルムとディテールを再現しています
・ ミニスケールにしては細かく分割したパーツ構成により「ダイヤモンド T972」の細部表現に重きを置いた内容となっています
●「ダイヤモンド T972」は、「キャビン」「荷台」「シリンダー部」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●先鋭的なデザインとなるフロントウィンドと、巨大なボンネットとフロントグリルを持つ「ダイヤモンド T 972」のキャビン形状を再現、2段となったボンネットの排気グリル、パネルラインなどを繊細なモールドで再現しています
●キャビンは、ボンネットも含めて各パネルを箱組み上に貼り合わせて作製します
・ ドアはキャビンとは別パーツ化しており、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 各ウィンドは付属のクリアーフィルムを切り取って再現します
・ フェンダーはそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前照灯、ライトガードもそれぞれ一体成型のパーツで再現、ライトガードのグリル状のパターンはパーツ上にモールドで再現しています
・ サイドミラー、方向指示器なども別パーツ化しています
●キャビン内部を再現しています
・ キャビン内部は、フロアパネルに座席、ハンドル、メーターパネル、各種レバーを取り付けて作製します
●エンジンルーム内部を再現しています
・ エンジンは8パーツの構成により、エンジン本体、キャブレター、冷却ファン、ファンベルトなどを細かく再現
・ ラジエターは一体成型のパーツで再現しています
【 荷 台 】
●キャビンを覆うように前部にガードが付いたバケット状の荷台を再現、形状が異なる各パネルの補強構造をモールドにより再現しています
●荷台は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 荷台を支える梁は荷台のフロアパネルに一体で成型しています
・ 荷台前部に装着する予備タイヤ(×1)、ジェリカン(×2)が付属
【 シリンダー部 】
●シリンダー部は細分化したパーツ構成により再現、シリンダーは伸ばした状態と収縮した状態とを選択して組み立てることができます
●シリンダーを支える枠は縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ シリンダーのフレームは1本ずつ個別にパーツ化
・ シリンダーは伸ばした状態と収縮した状態の2種のパーツが付属、再現したい状態に合わせて選択使用します
【 シャーシ 】
●IBG社特有の細分化したパーツ構成ながら、デファレンシャルなどの駆動系部分はパーツ数を抑えた構成で骨太な「ダイヤモンド T 972」の足周りを再現しています
●シャーシのメインフレームは縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ リーフ式サスペンション、デファレンシャルはそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ ステアリングは固定した状態となります
・ 前部バンパーは、バンパー本体とウインチとに分割したパーツ構成
・ 後部バンパーは一体成型のパーツで再現しています
●タイヤはそれぞれ一体成型のパーツで再現、ホイールの肉抜き穴とボルト穴は開口されています
●各ウィンドを再現するため、カットラインをプリントしたクリアフィルムが付属しています
【 「ダイヤモンド T972 ダンプトラック」の塗装とマーキング 】
●「ダイヤモンド T972 ダンプトラック」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ第5軍 第2626工兵団 第423ダンプトラック中隊 (イタリア / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ ダイヤモンド T972 ダンプトラック」のパッケージ内容 】
・ ダイヤモンドT 972 ×1
・ クリアフィルム ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型(IBG社製「アメリカ ダイヤモンド T968/968A カーゴトラック」と同時発売)