天山12型 瑞鶴搭載機 B6N2
「天山12型 瑞鶴搭載機 B6N2 (プラモデル) (フジミ 1/72 Cシリーズ No.C-009 )」です
●太平洋戦争後期における日本海軍の艦上攻撃機「天山12型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1800馬力級のエンジンを搭載した高性能の艦上攻撃機「天山12型」を再現、大きなカウリングの機首と折りたたみ機構を備えた頑丈な脚を装備した迫力あるスタイルを再現した内容となっています
【 「天山12型 瑞鶴搭載機 B6N2」のキット内容について 】
●日本海軍の艦上攻撃機「天山12型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●艦上攻撃機「天山12型」を1/72スケールに沿って再現、機体パーツ全体にはパネルラインなどを凹モールド、動翼のラインは可動するかに見えるよう若干彫りの深いモールドで再現した内容となっています
機体胴体
●「天山12型」の機体胴体は左右分割のパーツで構成、機首エンジンカウル部、主翼・尾翼部は別ブロック化しています
カウリング・プロペラ
●カウリング部は左右に分割したパーツで構成、カウリング前面のリングは別パーツ化して再現しています
・ エンジンは前部の開口部から見える範囲を再現しています
・ 排気管は別パーツとなっており、3段に分けて分割
●プロペラは、スピナーとプロペラ本体とに分割しています
・ プロペラは回転させることができます
主翼・尾翼・脚柱
●主翼は上下に分割したパーツ構成、主翼下面パーツには機体胴体下部を一体化して再現しています
・ 主翼下面の脚収納庫内部のディテールを再現しています
・ ピトー管は別パーツ化して再現
・ 胴体下部の下方確認窓はクリアパーツで再現しています
●水平尾翼は一体成型のパーツで再現
・ 垂直尾翼は胴体パーツに一体成型化して再現しています
●脚部は、脚柱、脚カバー、タイヤとで構成、「飛行状態」「駐機状態」を選択して組み立てることができます
・ 脚カバーは、飛行状態用として一体成型のパーツで再現、着陸状態とする場合には、カットラインに沿って分割して使用します
・ 尾輪部は胴体パーツに一体化して成型しています
コクピット
●キャノピーはワンピースのクリアパーツで再現、キャノピーフレーム部分はパーツ上に凸モールドで再現しています
・ アンテナ支柱は別パーツ化
●コクピットは独立したブロック構成で、コクピットブロックを胴体パーツで挟み込む形となっています
・ 後部の2つの座席は主翼パーツ下部に直接取り付ける方式となります
・ コクピット内は床面、座席、計器パネル、操縦桿を再現しています
・ 計器パネルはフラットな状態となっており、メーター類を再現するデカールが付属しています
●「天山12型」の機外兵装として
・ 航空魚雷 ×1
・ 爆弾 ×2
が付属、1種を選択して使用します
「天山12型」の機体マーキング
●「天山12型」のマーキング及び塗装例として
・ 第601海軍航空隊 航空母艦「瑞鶴」搭載機
・ 機体番号 BI-330
の2種が説明書内に記載されており、いずれか1種を選択して再現することが可能です
●国籍マーク、機体番号、主翼の味方識別帯、尾翼の表示線、胴体の青色の帯、垂直尾翼の黄色の帯などを再現したデカールが付属しています
【 「天山12型 瑞鶴搭載機 B6N2」のパッケージ内容 】
・ 天山12型 艦上攻撃機 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 シリーズ編成替えによる価格変更
【 「中島 B6N 天山12型 艦上攻撃機」について 】
●日本海軍は1937年に艦上攻撃機としては初の低翼単葉引き込み脚という構造を装備した「97式艦上攻撃機」を開発します
●この「97式艦上攻撃機」は、それまでの複葉型の艦上攻撃機と比較して飛躍的な性能向上を成し遂げましたが、この時代の飛行機の性能向上は目覚しいものがあり、早速1939年には「97式艦上攻撃機」の後継機「天山」の開発が始まります
●しかし、エンジンの選定について海軍側とメーカー側との意見が対立、結局はメーカー側の意見を取り入れてエンジンは2000馬力級の「護11型」と決定しましたが、この「護11型」には初期トラブルが続出、艦上攻撃機「天山」は信頼性の低い機体となってしまいます
●そこで、エンジンを信頼性の高い「火星25型」へと換装した「天山12型」を開発、このエンジン換装により艦上攻撃機「天山」は完成形となりました
・ 「天山12型」は航空母艦のエレベーターに機体の大きさを合わせるためコンパクト化を図り、垂直尾翼は前傾形状となっているのが特徴です
・ 「天山12型」の最高速度は、「97式艦上攻撃機」と比べ約100km/h余り向上させることに成功、太平洋戦争中期において性能が旧式化しつつあった「97式艦上攻撃機」の後継機として、「天山12型」は実戦部隊から配備を切望された機体でした
●ところが、エンジンの選定の遅れが響き、「天山12型」の部隊配備は1944年始めとなってしまい、部隊配備が始まってからも充分な数を満たすことができない状態が続きます
●日本海軍が起死回生を狙って艦隊航空隊のすべてを投入したマリアナ沖海戦において、「天山12型」は一定の機が参加、高性能機たる働きを見せましたが、搭乗員の練度の低さとアメリカ軍の迎撃能力の高さからほとんど戦果を挙げることはできませんでした
●その後、「天山12型」は主に基地航空隊の攻撃機として運用が行われ、アメリカ軍側の絶対的制空権の下で苦戦しながらも、一定の戦果を挙げることに成功したのでした