彩雲11型 暁部隊/輝部隊 C6N1
「彩雲11型 暁部隊/輝部隊 C6N1 (プラモデル) (フジミ 1/72 Cシリーズ No.C-014 )」です
●太平洋戦争後期における日本海軍の艦上偵察機「彩雲11型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●高速性能で戦争後期における偵察任務に活躍した艦上偵察機「彩雲11型」を再現、大馬力エンジンを搭載した太い胴体に、3座式の機体にしてはコンパクトな主翼を装備した先鋭的かつ迫力ある姿を再現した内容となっています
【 「彩雲11型 暁部隊/輝部隊 C6N1」のキット内容について 】
●日本海軍の艦上偵察機「彩雲11型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●艦上偵察機「彩雲11型」を1/72スケールに沿って再現、機体パーツ全体にはパネルラインなどを凹モールド、動翼のラインは可動するかに見えるよう若干彫りの深いモールドで再現した内容となっています
機体胴体
●「彩雲11型」の機体胴体は左右分割のパーツで構成、機首エンジンカウル部、主翼・尾翼部は別ブロック化しています
カウリング・プロペラ
●カウリング部は左右に分割したパーツで構成、カウリング前面のリングは別パーツ化して再現しています
・ エンジンは前部の開口部から見える範囲を再現しています
・ 排気管はカウリングパーツ上に凸モールドにて再現
・ 下部のカウルフラップは別パーツとなります
●プロペラは、スピナー前部及びプロペラ本体と、スピナー後部とに分割しています
・ プロペラは回転させることができます
主翼・尾翼・脚柱
●主翼は上下に分割したパーツ構成、主翼下面パーツには機体胴体下部を一体化して再現しています
・ ピトー管は別パーツ化されており、プラパーツと、付属の金属線(洋白線)及び金属パイプ(真鍮パイプ)を加工して作製する方法とを選択することができます
・ 胴体下部の下方確認窓はクリアパーツで再現
●水平尾翼は一体成型のパーツで再現
・ 垂直尾翼は胴体パーツに一体成型となっています
●脚部は、脚柱、脚カバー、タイヤとで構成、「駐機状態」を再現しています
・ 尾輪部は、脚柱も含めて一体成型の別パーツで再現
コクピット
●キャノピーはワンピースのクリアパーツで再現、キャノピーフレーム部分はパーツ上に凸モールドで再現しています
・ キャノピー後部には後部機銃を突き出すための穴が開口されています
・ 後部機銃、ループアンテナ、アンテナ支柱などを別パーツ化
●コクピットは独立したブロック構成で、コクピットブロックを胴体パーツで挟み込む形となっています
・ 後部の2つの座席は主翼パーツ下部に直接取り付ける方式となります
・ コクピット内は床面、座席、計器パネル、操縦桿を再現しています
・ 計器パネルは各メーター部分が一段凹んだ状態となっており、メーターを再現するデカールが付属しています
・ 説明書には、コクピット後部に計器パネルを付ける場合のプラ板(別売)の大きさを示したテンプレートを記載しており、メーターを再現するデカールが付属しています
●「彩雲11型」の機外兵装として
・ 増槽 ×1
が付属しています
「彩雲11型」の機体マーキング
●「彩雲11型」のマーキング及び塗装例として
・ 第141航空隊 偵察第3飛行隊 「141-36」 (フィリピン バンバン飛行場 / 1945年1月)
・ 第121航空隊 「21-103」 (テニアン島 / 1944年9月)
・ 第132航空隊 偵察第12飛行隊 「132-02」 (台湾及び沖縄 / 1945年2月)
・ 第343航空隊 偵察第4飛行隊 「343-05」 (松山基地 / 1945年3月)
・ 第1航空艦隊付属偵察隊 「180-01」 (1944年8月)
・ 第762航空隊 偵察第11飛行隊「輝」 「762-34」 (鹿屋基地 / 1945年4月)
・ 第762航空隊 偵察第11飛行隊「輝」 「762-03」 (フィリピン バンバン飛行場 / 1945年1月)
・ 第762航空隊 偵察第11飛行隊「輝」 「762-26」 (鹿屋基地 / 1945年4月)
・ 第762航空隊 偵察第11飛行隊「輝」 「762-22」 (鹿屋基地 / 1945年4月)
・ 第801航空隊 「801-16」 (日本 / 1945年)
の10種が説明書内に記載されており、いずれか1種を選択して再現することが可能です
●国籍マーク、機体番号、機体表示、主翼の味方識別帯、尾翼の表示線などを再現したデカールが付属しています
・ 白縁付きの国籍マークは、白色の円状のデカールの上に、赤色の円状のデカールを貼って再現します
【 「彩雲11型 暁部隊/輝部隊 C6N1」のパッケージ内容 】
・ 彩雲11型 艦上偵察機 ×1
・ 洋白線 ×1
・ 真鍮パイプ ×1
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 シリーズ編成替えによる価格変更
【 「中島 C6N 彩雲 艦上攻撃機」について 】
●日本海軍の機動部隊の偵察任務は、戦艦や重巡洋艦に搭載した水上偵察機を主に使用していました
●これは、日本海軍が水上機を重視していたことと、空母艦載機から偵察機を捻出することは航空戦力の低下を招くと考えられていたことに起因するするものでした
●しかし、太平洋戦争の中期以降は水上機と艦上機の性能の差が拡大、速度の遅い水上機は徐々に空母機動部隊の偵察任務に不向きとなって行きます
●1942年、日本海軍は艦上爆撃機「彗星」を偵察機に転用した「2式艦上偵察機」の実績から専用の艦上偵察機の開発に着手、1943年には「彩雲11型」として試作機を開発します
・ 「彩雲11型」は、軽量化を実現するために主翼の折り畳み機能を省き、機体を航空母艦のエレベーターに収まる大きさとし、これに2000馬力級の空冷エンジン「誉21型」を装備しています
・ このため、胴体の長さの割りには主翼の大きさはコンパクトなものとなっています
・ アスペクト比の低い主翼により高翼面荷重となったため、親子式の2重フラップとスラットによる高揚力装置を装備しています
・ 「彩雲11型」は、最高速度639km/hという性能を持ち、3座式の機体ながらも戦闘機よりも早い高速性能を実現、実戦運用が行われた際に本機が発した電文「我に追いつくグラマンなし」は本機の性能を端的に示すものとなりました
●「彩雲11型」は、1944年6月から量産機の生産を開始、しかし本機の部隊配備が行われる頃には日本海軍の艦隊航空隊は壊滅状態となっており、空母機動部隊による作戦行動を行うことできませんでした
●このため、「彩雲11型」は陸上基地での運用が行われ、その高速性能から敵艦隊の索敵と戦果確認などの偵察任務に活躍、日本海軍の作戦行動を大きく支える存在となったのでした