チェコ T-72M4CZ 主力戦車
「チェコ T-72M4CZ 主力戦車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05595 )」です
●チェコ陸軍の主力戦車「T-72M4CZ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●東西冷戦の終結によりチェコが独自に近代化改修を行った「T-72M4CZ」を再現、背の低いシルエットに砲塔や車体前面に爆発反応装甲を装着した、マッシブなフォルムを再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト T-72B 主力戦車 Mod.1990」をベースに、「T-72M4CZ」を再現するために、砲塔、爆発反応装甲などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「T-72M4CZ 主力戦車」について 】
●第2次世界大戦時のドイツ軍戦車「38(t)戦車」などに代表されるように、チェコは高い工業技術力を持っており、大戦の結果、共産圏となったチェコは他の東側諸国などに向けてソ連戦車をコピー生産していました
・ チェコと言えば、チェコ・スロバキアという名称が思い浮かびますが、元々は民族の違うチェコとスロバキアを大国の都合で一つの国としたもので、第2次世界大戦の直前に分裂、大戦終結後に再統合しましたが、1989年に再び分裂しています
●興味深いのは、チェコ製の戦車はソ連のオリジナルの車両よりも仕上げが良く、それは外観からでも明確に判別できる程で、歴史的には東欧諸国よりも西欧諸国との結びつきが強かったチェコの優れた工業技術力を証明するものでした
●1980年代末、東西冷戦体制が崩壊すると、元々ソ連の支配を嫌っていたチェコは共産主義を破棄し、自由主義陣営となります
●ただし、ソ連製戦車を生産していた工場はスロバキア側となったため、当時生産していた「T-72」の生産技術をチェコ国内の工場に移管して生産を継続していました
●しかし、湾岸戦争などで「T-72」の評価が地に落ちてしまったことから、そのまま「T-72」の生産を継続することは時代遅れとの評価を下し、チェコ独自に「T-72」を近代化改修したのが「T-72M4CZ」です
・ 「T-72M4CZ」は、防御力向上のために、ポーランド製の爆発反応装甲「ダイナ」を装着、対戦車ミサイルの照準を感知するレーザー警報装置も装備しています
・ 射撃管制装置をイタリア製の「TURMS-T」へと変更、環境センサーや砲口照合装置などを装備して主砲の命中精度を高めています
・ エンジンはイギリス製の1000馬力級のエンジンへと変更、これらの改修により戦後第3世代戦車までは及ばないものの、対抗でき得る性能を持つようになりました
●「T-72M4CZ」はチェコ陸軍が250両を導入することが決定しており、「T-72」シリーズの発展型として注目される存在となっているのです
【 「チェコ T-72M4CZ 主力戦車」のキット内容について 】
●このチェコが独自に近代改修を施したチェコ陸軍の主力戦車「T-72M4CZ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体下部、砲塔上部、エンジンデッキなどは基本躯体は一体成型のパーツで再現しながら、ディテール表現のために車体各所を細分化したパーツ構成とエッチングパーツとを交えて「T-72M4CZ」を再現、鋳造肌、特徴的なプレスライン、そして立体的に表現した爆発反応装甲などにより、凹凸を強調した独特のフォルムとメリハリの効いた車体ディテールとを再現した内容となっています
●「T-72M4CZ」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」、左右の「フェンダー」の5ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●前面のボックス状の爆発反応、上部にプレート状の爆発反応装甲を装着した「T-72M4CZ」の砲塔レイアウトを再現、砲塔には鋳造肌、爆発反応装甲にはスライド金型によるプレスライン、そして砲身にはサーマルジャケットのディテールなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●「51口径 125mm滑腔砲 2A64M」の砲身は、上下に分割したパーツで再現、砲口部分は別パーツ化しています
・ 防盾は、防盾本体と先端のリング部分の2パーツで構成、リング部分はエッチングパーツで再現しています
・ 防盾は防塵カバーが付いた状態となっています
●砲塔は上下に分割したパーツで再現、
・ 砲手ハッチは3層構造を再現、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 砲塔後部の各収納箱は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ スモークディスチャージャーは1本ずつ個別にパーツ化、基部へと取り付けて組立てます
・ 環境センサーは一体成型のパーツで再現
・ 照準サイトは3パーツで再現、前面のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 砲塔各部に取り付ける機銃弾薬箱(×10)が付属
●車長キューポラは砲塔とは別パーツ化して再現しています
・ ペリスコープ、照準サイトはクリアパーツで再現
・ 車長ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 対空機銃は7パーツで再現、銃口は開口した状態となっています
●爆発反応装甲は、ボックス状のタイプは1個ずつ個別にパーツ化、砲塔前面に取り付けます
・ 砲塔上部のプレート状の爆発反応装甲は各ブロックごとにパーツ化しています
【 車体上部 】
●爆発反応装甲を前面に装着した「T-72M4CZ」の車体上部レイアウトを再現、エンジンデッキのスリット、パネルライン、各部のボルトなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は一体成型となったパーツで再現、エンジンデッキは別パーツとなっています
・ 操縦手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ エンジンデッキは前後に分割したパーツで再現
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前後の車幅灯が別パーツ化
・ 前照灯は、本体とガラス部分の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツです
・ ライトガードは1パーツで再現
●爆発反応装甲は、一体成型のパーツで再現しています
【 フェンダー 】
●フェンダー部は特徴的なプレスパターンを再現、雑具箱上のディテールも立体的な彫刻で再現しています
●フェンダーは左右それぞれ一体成型のパーツで再現、フェンダー支持架は別パーツ化しています
・ 右側のフェンダー上の雑具箱は5個並んだ状態で一体成型にて再現、後部パネルは別パーツとなっています
・ 左側のフェンダー上の雑具箱は前後のブロックで構成されています
・ 排気管は4パーツで構成、先端部は開口した状態となっており、内側の整風板も再現しています
・ 各雑具箱の継ぎ目部分に貼られたカバーはエッチングパーツにて再現
・ サイドスカートは左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ サイドスカートに装着されている追加装甲板は個別にパーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部は、「T-72」シリーズの複雑な形状となる底部を再現、履帯は接着連結式が付属しています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、前部パネルと後部パネルは別パーツとなっています
・ サスペンションアームは別パーツ化しています
・ 起動輪、誘導輪、下部転輪は前後に分割したパーツで再現、内蔵するポリキャップにより回転させることができます
・ 後部パネルに装備する軟弱地脱出用の丸太が付属、固定バンドはエッチングパーツで再現しています
・ 牽引ワイヤーのアイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤーを使用します
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、履帯形状に沿った部分が滑り止めとなる「T-72」用のシングルピン式履帯を再現しており、モデルカステン製「T-72 用履帯」がこれに対応しています
●エンジングリルのメッシュ、丸太の固定バンド、各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属
●前照灯のガラス部、ペリスコープ、車長用の照準器のガラス部などを再現するクリアパーツが付属しています
【 「T-72M4CZ 主力戦車」の塗装とマーキング 】
●「T-72M4CZ 主力戦車」のマーキングとして、チェコ軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「チェコ T-72M4CZ 主力戦車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 276mm
・ 全幅 : 103mm
●パーツ数 : 780点以上
【 「チェコ T-72M4CZ 主力戦車」のパッケージ内容 】
・ T-72M4CZ 主力戦車 ×1
・ ポリランナー ×1
・ エッチングシート ×2
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 一部新金型