ソビエト BA-3 装甲車
「ソビエト BA-3 装甲車 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83838 )」です
●第2次世界大戦初期におけるソ連軍の装甲車「BA-3」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「BA-10」まで続く「BA-3」シリーズのトップバッター「BA-3」を再現、トラックベースの車体後部に軽戦車の砲塔を搭載した独特の姿を再現した内容となっています
●ホビーボス社製「ソビエト BA-10 装甲車」をベースに、「BA-3」を再現するため「ソビエト T-26 軽戦車 1933年型」の砲塔パーツをセット、車体を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
【 「装甲車 BA-3」について 】
●ソ連軍では、国土と保有兵力の大きさから多くの戦闘車両を必要とし、低コストで数を揃えることができる装甲車に注目しました
●この大量の装甲車のニーズに応えるべく、1930年代前半、レニングラードにある「イジョルスキー製作所」が開発した装甲車が「BA-3」です
・ この「BA-3」は装甲車と言っても、大型6輪トラック「GAZ-AAA」の足周りをベースに装甲ボディと砲塔を装備した簡易な構造となっており、内容自体は本格的な装甲車とは言えないものでした
・ ただし、砲塔は軽戦車「BT-5」から転用したもので、主砲には「45mm砲」を搭載し当時の装甲車としては破格の火力を誇っていました
・ もっとも、「BA-3」はトラックの足周りを転用したため不整地での機動性能は悪く、装甲車本来の役割となる偵察任務には適さないという欠点も持ち合わせていました
●「BA-3」シリーズは、「BA-3」の登場後、改良型「BA-6」が登場、そして1938年には形状をリファインした「BA-10」が登場しています
●「BA-3」は、1939年のノモンハン事件において初めて実戦に投入、強力な火力で有効な対戦車火器が少ない日本軍相手に終始有利に戦いを展開します
●しかし、独ソ戦が開戦すると、装甲が薄く簡易な構造の「BA-3」は大きな損害を被ってしまい、さらに偵察任務にも適さないことから存在意義そのものを大きく問われます
●大戦中期以降、「BA-3」が担っていた任務は、軽戦車や小型で機動性に優れた装甲車「BA-64」へと譲られ、「BA-3」は後方における活動が中心となったのです
【 「ソビエト BA-3 装甲車」のキット内容について 】
●このソ連軍の装甲車「BA-3」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要部は一体成型化したパーツを用いながら、細分化したパーツ構成とエッチングで「BA-3」のシャーシ構造や車体上の装備品類などの細部再現に重きを置いた内容となっています
●「BA-10」は、「砲塔」「車体上部」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「BT-5」から転用された馬蹄形の砲塔形状を再現、表面上のリベット、視察口などを繊細なモールドで再現しています
●「45mm戦車砲 M1932 (20K)」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口部分は開口した状態となっています
・ 防盾は一体成型のパーツで再現、照準口などを開口しています
・ 防盾(砲身)は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、左右に分割したパーツで再現、防盾部分の張り出し部は別パーツ化しています
・ 上部ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 砲塔上部のベンチレーター、ペリスコープ、吊り下げフックも別パーツ化しています
【 車体上部 】
●面構成となる「BA-3」の車体上部レイアウトを再現、スライド金型を使用して側面のリベット、ヒンジなどを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現、これに操縦席前面パネル、車体下部パネル、フェンダーなどを取り付けます
・ フロントグリルカバー、エンジンルーム側面の点検ハッチ、排気グリル部などは別パーツ化しています
・ 側面ドアは別パーツ化し、開閉状態を選択できます
・ 車体ハッチ、点検ハッチ、側面ドアは別パーツ化しています (閉まった状態となります)
・ 前方機銃は機関部まで再現、前後に分割したマウント部に挟み込むことで可動させることができます
・ 前照灯は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 側面ドアのステップはエッチングパーツで再現しています
●操縦席内部を再現しています
・ 操縦席はフロアパネルに座席、メーターパネルなどを取り付ける構成となっています
・ 各座席は、上下分割のパーツで再現したクッション部、背もたれ、エッチングパーツによる側面ステーとで構成
・ 各種レバー、ペダル類、ハンドルなどは別パーツ化して再現しています
【 シャーシ 】
●細分化したパーツ構成で「BA-3」のシャーシ構造を再現、デファレンシャル、サスペンションなども細かく再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ 後部のデファレンシャルは細分化したパーツ構成で再現
・ 前部のステアリングゲージは14パーツで構成、ステアリングは任意の位置で固定します
・ 前部バンパーはエッチングパーツで再現しています
●エンジンを再現しています
・ エンジンは19パーツで構成、クラッチ、シリンダーヘッド、冷却ファン、ファンベルトなどを細かく再現しています
・ ラジエター、キャブレター、隔壁などエンジンルーム内部も再現
●タイヤは、ホイールとゴムの部分に分割して再現しています
・ タイヤゴムの部分は軟質素材製で、表面にはトレッドパターンを彫刻で再現しています
●前照灯のガラス部を再現するクリアパーツをセット
●バンパー、側面のステップ、排気グリルの整風板などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「BA-3 装甲車」の塗装とマーキング 】
●「BA-3 装甲車」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、砲塔に描かれた点線、車両番号などを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト BA-3 装甲車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 140mm
・ 全幅 : 59mm
●パーツ数 : 290点以上
【 「ソビエト BA-3 装甲車」のパッケージ内容 】
・ 装甲車 BA-3 ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型