ドイツ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体
「ドイツ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体 (プラモデル) (マコ 1/72 AFVキット No.7214 )」です
●第2次世界大戦末期に試作されたドイツ軍の対空戦車「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「3号戦車」の車体に「ヴィルベルヴィント」と同じタイプの砲塔を搭載した「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」を再現、球形のような9角形の砲塔を装備した特異なフォルムを再現した内容となっています
●レベル社製「3号戦車L型」のキットをベースに、「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」を再現するため、MACO社製「ドイツ sWS 重ハーフトラック Flak38型 4連装対空自走砲 装甲タイプ」の機銃パーツと、砲塔を再現した新規パーツとを追加したバリエーションキットです
【 「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」について 】
●ドイツ軍は、戦前から対空火器の開発と生産、配備に熱心であり、各種ハーフトラックを中心とした自走化も進めていました
●これらののハーフトラックベースの対空自走砲は、各戦線で広く運用が行われ、対空、対地上戦闘に活躍しましたが、基本的に無装甲のソフトスキン車輌であり、防御力に難点が在るのも事実でした
●このため、戦車の車体をベースとした対空戦車の開発が始まり、1943年後期には「20mm機関砲 Flak38」を搭載した「38(t)対空戦車」、1944年初めには「4号戦車」をベースとした対空戦車「メーベルワーゲン」を開発、これらの車輌は開放型の戦闘室を持つため、防御力の問題は完全に解消できず、あくまでも暫定的な対空車両として把握されていました
●そこで、砲塔形式に4連装の「20mm機関砲 Flak38」を装備した対空戦車「ヴィルベルヴィント」を開発、続いて強力な威力を持つ「37mm機関砲 Flak43」を装備した「オストヴィント」も開発されます
●戦車部隊などを管轄する機甲科では、戦車との随伴性、必要台数などの点で対空戦車の調達に苦心していたため、突撃砲部隊を管轄する砲兵科では独自に対空戦車の開発を進めます
●この対空戦車の開発については、突撃砲部隊の主要車両である「3号突撃砲」のベース車両である「3号戦車」が選ばれ、砲塔は「ヴィルベルヴィント」と「オストヴィント」の2タイプを用意していました
●しかし、ターレットリング径の問題からそのままでは搭載することができず、1945年初頭、改修を経て試作車が完成、試験の結果「オストヴィント」の砲塔を装備することを決定します
●このため、「ヴィルベルヴィント」の砲塔を装備した「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」は量産化されていませんが、実戦での運用が行われたという記録も残っているようです
【 「ドイツ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」のキット内容について 】
●このドイツ軍の対空戦車「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●1/72のミニスケールでありながら、小粒なサイズながらシャープなモールドにより「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」を再現、機関砲のメカニカルな構造、砲塔形状や装甲の薄さなど、同車の特徴とディテールとを再現した内容となっています
●車体は「3号戦車L型」をベースとしたタイプとなっています
●「ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」は、「機関砲」「砲塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成しています
【 機関砲 】
●「20mm機関砲 Flak38」の砲身は1本ずつ個別にパーツ化、機関部も含めた一体成型のパーツで再現しています
・ 砲身部分の防盾は別パーツとなっています
・ 弾倉は別パーツ化して再現
・ 砲架は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 砲架の操作ハンドル、照準手席、弾薬手席、照準器などを別パーツ化しています
・ 予備弾倉(×8)が付属
【 砲 塔 】
●砲塔は上下に分割したパーツで再現、砲塔前面パネルは別パーツ化しています
・ 砲塔の装甲板は薄く成型
・ 砲塔上部には防水カバー用の小フックをモールドで再現しています
【 車体上部 】
●車体上部は、フェンダーも含めた一体成型のパーツで再現、戦闘室前面、吸気グリルは別パーツとなっています
・ 戦闘室前面パネルには操縦手用クラッペ、前方機銃マウントをモールドで再現
・ 車体前部の点検ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
・ フェンダー上部には車載工具類をモールドで再現、ボッシュライト、ジャッキ台は別パーツとなっています
・ 車体後部の通気カバー、牽引ワイヤーは別パーツにて再現
・ 予備履帯は、固定具も含めた一体成型のパーツで再現しています
・ 車体後部に装着する予備砲身ケース(×1)が付属しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ サスペンションアームは側面パネルにモールドで再現
・ 転輪、起動輪、誘導輪は前後に分割したパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部分は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツ構成となっています
【 「ドイツ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」の塗装とマーキング 】
●「ドイツ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、塗装例に基づく国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体」のパッケージ内容 】
・ ヴィルベルヴィント 3号戦車車体 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型(レベル社製「3号戦車L型」をベースとして、MACO社製の機関砲と砲塔を追加したバリエーションキット)