ドイツ海軍 ドイッチュランド級装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー 1939 (エッチング付限定版)
「ドイツ海軍 ドイッチュランド級装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー 1939 (エッチング付限定版) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W155E )」です
●「ドイツ海軍 ドイッチュランド級装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー 1939 (エッチング付限定版)」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ海軍の装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●ベルサイユ条約下に建造され、通商破壊に活躍した装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」を再現、重巡洋艦並みの小型の船体に「28cm砲」を装備した特徴的なシルエットを表現した内容となっています
●ピットロード社製「ドイツ海軍 装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー 1939」と、同社製の専用エッチングパーツ「WW2 ドイツ海軍 重巡洋艦 グラーフ・シュペー用 エッチングパーツ」とをワンパッケージした限定バージョンです
・ キットとエッチングパーツとを単品で揃えるよりも価格的にお得な内容となっています
【 「ドイツ海軍 ドイッチュランド級装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー 1939 (エッチング付限定版)」のキット内容について 】
●ドイツ海軍の装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社の外国艦シリーズのフォーマットにのっとり装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」を再現、塔状の艦橋構造物、均整の取れたシルエット、魚雷発射管を含め各種兵装を満載した細かな造りを再現した内容となっています
●艦体喫水線までを再現した洋上モデルと、艦底部も再現したフルハルモデルとを選択して組み立てることができます
●装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」の船体部は上下に分割したパーツで再現、これに上甲板、上部構造物、各艤装類を取り付けて作製します
●船体部には、バルジ、ビルジキールなどの基本構造の他、舷側の舷窓、紋章、ホースパイプなどをモールドで再現しています
・ 洋上モデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の艦底部を再現したパーツをセット、再現したい状態に応じて選択して使用します
・ フルハルモデル用の船体下部の推進軸、スクリュー、舵を別パーツ化
・ フルハルモデル用のディスプレイスタンド及びネームプレートが付属しています
●上甲板は、長船首楼甲板、後部甲板で構成しています
・ 甲板上には、木甲板表現、主砲塔台座などの基本構造の他、ボラード、アンカーチェーン導板、アンカーチェーンなどの細かなディテールをモールドで再現
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「煙突部」「艦橋下部構造物」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、これに2層で構成された上部構造物、側面スポンソンなどを取り付けます
・ 艦橋窓枠は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現し立体感を演出しています
・ 艦橋各部の窓、扉などをモールドで再現しています
・ 上部の測距儀、レーダーなどは別パーツ化して再現しています
・ 上部構造物のヤードは1本ずつ個別にパーツ化
・ ラッタルをパーツ化しています
・ 艦橋部分に装備する、「20mm単装機銃」(×2)、「測距儀」(×2)、「探照灯」(×1)を別パーツ化
●艦橋下部構造物
・ 艦橋下部構造物は、各パネルを箱組み状に貼り合わて作製します
・ 各パネルには、窓、扉などを繊細なモールドで再現しています
・ 司令塔も各パネルごとに分割したパーツ構成、司令塔の窓をモールドにて再現
・ 艦橋下部構造物に装備する、「パラベーン」(×4)、「10.5cm連装高角砲」(×2)、「37mm連装機銃」(×2)、「双眼鏡」(×6)などを別パーツ化しています
● 煙突
・ 煙突は2層で構成、それぞれが左右に分割したパーツ構成で、トップは別パーツとなっています
・ 煙突中央部のスポンソンはステー部分を別パーツ化
・ 煙突のマストは一体成型にて再現
・ 煙突部に装備する、「探照灯」(×2)、「20mm単装機銃」(×4)を別パーツ化しています
●後部構造物
・ 後部構造物は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 各パネルには、窓、扉などを繊細なモールドで再現
・ 後部艦橋は3層で構成
・ 後部マストは1パーツで再現
・ 後部構造物に装備する、「10.5cm連装高角砲」(×2)、「37mm連装機銃」(×2)を別パーツ化
●カタパルト
・ カタパルトは一体成型したパーツで再現しています
●主砲塔部 「52口径 28.3cm 3連装砲」 ×2
・ 砲塔は上下に分割したパーツで再現しています
・ 砲身は、3連装状に一体成型となったパーツで再現
・ 砲塔表面にはリベット、梯子などをモールドで再現しています
・ 測距儀を別パーツ化
●副砲 「55口径 15cm単装砲」 ×8
・ 副砲は、砲身と上下に分割した砲塔とで構成しています
●高角砲 「65口径 10.5cm連装高角砲」 ×3
・ 高角砲は連装状に一体成型となった砲身と、砲架とで構成
●対空機銃 「37mm連装機銃」 ×4、「20mm単装機銃」 ×14
・ 連装機銃は銃身部と銃架との2パーツで構成
・ 単装機銃は一体成型のパーツで再現
●魚雷発射管 「533mm 4連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は、4連装状に一体成型となった発射管本体とシールドの2パーツで構成
●艦載機 「アラド Ar196」 ×1
・ 艦載機は、胴体、フロート、プロペラのパーツ構成です
●艦載艇
・ 内火艇 ×2
・ カッター ×8
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 主錨、副錨
・ クレーン
・ リール
・ 波切り板
・ ケーブルホルダー
・ ラッタル
などをセットしています
【 付属しているエッチングパーツについて 】
●「アドミラル・グラーフ・シュペー」に対応するディテールアップ用のエッチングパーツが付属しています
・ ピットロード社製「WW2 ドイツ海軍 重巡洋艦 グラーフ・シュペー用 エッチングパーツ」と同一の内容となります
●エッチングパーツで再現されているディテールアップポイントは
・ マストのヤード
・ マストのステー
・ クレーンのアーム部分
・ カタパルト
・ カタパルトの架台
・ 梯子
・ リール
・ 安全柵
・ 空中線支柱
・ 国家紋章
・ 20mm単装機銃 ×10
・ 37mm連装機銃 ×4
・ 艦載機のフロート支柱 ×2組
・ 艦載機の2翔プロペラ ×2
など、となっています
●旗竿に掲げられるドイツ海軍旗、艦尾の国家紋章、艦載機の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ海軍 ドイッチュランド級装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー 1939 (エッチング付限定版) 」のパッケージ内容 】
・ 装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー (1939年時) ×1
・ ハインケル He60 水上偵察機 ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
・ ネームプレート ×1
・ デカールシート ×1
・ エッチングシート(洋白製) ×1(「WW2 ドイツ海軍 重巡洋艦 グラーフシュペー用 エッチングパーツ」)
・ 組立て説明書 ×1
・ エッチングパーツの取付説明書 ×1
●スポット生産品
【 「装甲艦 ドイッチュラント級」について 】
●第1次世界大戦での敗戦によってドイツは連合国との間にベルサイユ条約を締結、それまで強大な戦力を誇っていたドイツ海軍は主力艦艇の大半を破棄し、戦艦では前ド級となる旧式艦のみを保有する弱小な海軍となってしまいました
●このベルサイユ条約では、艦齢の古い艦を代替する新造艦を建造することは認められており、ただし、その新造艦は排水量10,000t以下、主砲の口径は28cmまでという制限が加えられていました
●1920年代末、ドイツ海軍はこのベルサイユ条約の条件を元として、退役する旧式艦の代替として装甲艦「ドイッチュラント級」の建造を開始、「ドイッチュラント」「アドミラル・シェーア」「ドミラル・グラーフ・シュペー」の3隻が1936年までに竣工しています
●この装甲艦「ドイッチュラント級」の建造にあたり、ドイツ海軍では周辺国の海軍力を考慮しながらも、通常の水上艦艇を建造しても当面は戦力的に敵わないことが明白であり、第1次世界大戦での「Uボート」による通商破壊が大きな戦果を挙げたことから、それに沿った艦艇として設計が行われています
●この装甲艦「ドイッチュラント級」は、表面上は排水量10,000t(実際には10,000tよりも大きい)という大きさを守りつつ、制限一杯となる28cmの主砲を搭載、小型の船体に28cm砲という大きな砲を搭載するために、主砲塔は3連装として、船体の前後に1基ずつ装備するというレイアウトが採用されました
●装甲艦「ドイッチュラント級」は最高速度28ノットを発揮、通商破壊戦を考慮して航続距離は大きく、それに合わせて様々な兵装が装備され、通常の水上艦艇とは異なる通商破壊艦としての特徴を備えていました
●この装甲艦「ドイッチュラント級」の建造は、第1次世界大戦での戦勝国、特にイギリス海軍では大きな脅威として捉えられます
●装甲艦「ドイッチュラント級」は、性能的には巡洋艦と戦艦との中間的なものでしたが、速力では戦艦に勝り、砲撃力は砲の門数は少ないものの、その火力と射程は巡洋艦よりも遥かに勝り、装甲艦「ドイッチュラント級」が通商破壊活動を行えば、戦艦では逃げられ、巡洋艦、駆逐艦では反撃により大きな損害が生じてしまうことを意味していました
●このことは、世界中の広い戦域を担当しなければならないイギリス海軍にとって忌々しき事態であり、海軍力では比較にはならないものの、有事の際に装甲艦「ドイッチュラント級」を捕捉、撃滅させるのは困難が予想されました
【 「装甲艦 アドミラル・グラーフ・シュペー」について 】
●装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」は、「ドイッチュラント級」の3番艦として1936年に竣工しました
●第2次世界大戦が開戦すると、装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」は通商破壊戦に出撃、南大西洋やインド洋において作戦行動を行い、数多くの連合国の商船を撃沈もしくは拿捕しています
●イギリス海軍は、この「アドミラル・グラーフ・シュペー」を捕捉するために、多数の艦艇をその活動が予想される海域へと派遣、重巡洋艦「エクゼター」、軽巡洋艦「エイジャックス」「アキリーズ」の3隻で構成される艦隊が「アドミラル・グラーフ・シュペー」を捉えることに成功します
●「アドミラル・グラーフ・シュペー」は、通商破壊を任務として敵艦艇とは交戦が禁じられていましたが、やむなくこの3隻のイギリス艦艇と交戦、ラプラタ沖海戦が発生しました
●この海戦で、「アドミラル・グラーフ・シュペー」は、「エクゼター」を大破する戦果を挙げましたが、自身も多くの砲弾を被弾、甚大な損傷を受けます
●このため、「アドミラル・グラーフ・シュペー」は、ウルグアイのモンテビデオ港に退避して応急修理と休息を行いました
●ウルグアイは第2次世界大戦に参戦していない中立国であり、「アドミラル・グラーフ・シュペー」は本格的な修理を受けることはできず、24時間の滞在時間後は港から退去するようにウルグアイ政府から通知を受けます
●実は、「アドミラル・グラーフ・シュペー」は燃料供給系に深刻なダメージを受けており、港から出て外洋で待ち構えるイギリス軍艦艇と戦闘を行う能力はなく、更にはイギリス軍の諜報活動から大量のイギリス艦船が港外に集結しつつあるという誤った情報を「アドミラル・グラーフ・シュペー」の艦長が知ることになります
●ここに至り、もはや「アドミラル・グラーフ・シュペー」の運命は決したと悟った艦長は、退去期限が迫ったことにより艦を港から出航、乗組員を退艦させて港外において「アドミラル・グラーフ・シュペー」を自沈させたのでした