ルノー AHN 3.5t ドイツ 野戦救急車
「ルノー AHN 3.5t ドイツ 野戦救急車 (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35417 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の野戦救急車「ルノー AHN」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●フランス製の大型トラック「ルノー AHN」をベースに、荷台部分をボックス型の兵員室へと換装した「ルノー AHN」の「野戦救急車型」を再現、フランス的なモダンなキャビン形状の、特徴的かつインパクトの強いフォルムを再現した内容となっています
●ICM社製「ルノー AHN 3.5t ドイツ アーミートラック」をベースに、「野戦救急車型」を再現するために、荷台部分を新規パーツの「兵員室」へと変更したバリエーションキットとなります
【 「ルノー AHN 3.5t トラック」について 】
●フランス軍は第1次世界大戦において自国領土が戦場となったため、次の戦争も塹壕戦となることを予想としており、陸軍大国として機械化は進めるものの、機動性能についてはそれほど考慮していませんでした
●1930年代後半、ヨーロッパに戦争の気運が高まると、フランス軍は軍の機械化を促進するために民間用のトラックを軍用に転用することを計画、しかし当時の民間用トラックは構造が複雑過ぎ、部品の共通化が行われていないためこの計画は頓挫してしまいます
●フランス最大の自動車メーカー「ルノー」社は、共通化したパーツを用いてバリエーション展開が可能な新しい軍用トラックの計画を軍に提示、これにより「ルノー」社のプランに沿ったトラックを生産することなりました
●このトラックは、キャビンなどは共通で、シャーシとエンジンなどの違いで積載容量を増減可とし、最大積載量2tの「AHS」、同3.5tの「AHN」、同5tの「AHR」の3種を開発します
●「ルノー AHN」は、75馬力、4000cc6気筒のガソリンエンジンを装備した後輪駆動式の3.5tトラックで、他の2種の車両と同様にプレス加工の鉄板を多用、キャビン形状も共通のキャブオーバー式となっているのが特徴となります
●しかし、この「ルノー」社の3種のトラックは1940年から生産が行われたため、まだフランス軍には少数しか配備されていない状態でフランスがドイツに降伏、1944年のフランス解放まで「ルノー AHN」を始めとする3種のトラックはドイツ軍用として生産が続けられることとなりました
●第1次世界大戦と同様に総力戦となった第2次世界大戦では、傷病者の収容とその回復が戦争継続の重要な要素となり、各国の軍隊では積極的に野戦救急車を開発、運用しました
●ドイツ軍でも多数の野戦救急車を生産、運用しており、「ルノー AHN」をベースとしたタイプも登場、この「野戦救急車型」では荷台部分をボックス型の兵員室へと変更し、負傷者を収容するようになっていました
●「ルノー AHN」の「野戦救急車型」は、各戦線に投入が行われ、負傷兵の収容や、後送任務に従事、ドイツ軍を影から支える存在となったのでした
【 ルノー AHN 3.5t ドイツ 野戦救急車 (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35417) プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の「ルノー AHN」の「野戦救急車型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●シャーシは細分化したパーツ構成、キャビン、荷台はICM社スタンダードとなるパネル状のパーツを貼り合わせる構成で、「ルノー AHN トラック」の姿と特徴を再現した内容となっています
●「ルノー AHN 野戦救急車型」は、ドイツ軍で広く運用が行われましたが、パッケージに描かれたとおり、その姿はドイツ製のトラックや野戦救急車とは全く異なります
・ 数多く発売されていますドイツ軍トラックのコレクションの中でも最も異彩を放つ存在となることでしょう
・ また、救急車を示すために車体の各部、特に、兵員室のルーフ全面に巨大な赤十字マークを描いており、極めてインパクトのある姿となります
・ ジオラマ上のアース系の塗装や服装となっている車両やフィギュアの中で、原色の「白」と「赤」を用いたカラーリングを施した「野戦救急車」は視覚上とても強烈な印象を与えるものと思います
●「ルノー AHN 野戦救急車型」は、「シャーシ」「エンジン」「キャビン」「兵員室」の4ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●「ルノー AHN」の最大の特徴となるキャブオーバーのレイアウトと、面で構成したキャビン形状を再現、フロントグリルのルーバーやウィンドのフレームなどをICM社独特の繊細なタッチの造形とモールドで再現しています
●キャビン部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ フロントグリルは別パーツ化、ルーバーは開口した状態となっています
・ 側面のドアは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 各ウィンドは枠の部分をキャビンのパーツと一体化して成型、ウィンド本体はクリアパーツで再現しています
・ ワイパー、サイドミラーは別パーツ化して再現 (プラパーツ)
・ メーター類を再現するデカールが付属しています
・ 運転席部分の各種レバー、ペダル類を個別にパーツ化しています
・ 回転椅子のようなデザインの座席は、背もたれ、クッション、ベース、支柱のパーツで構成
・ 半埋め込み式の前照灯は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
【 エンジン 】
●19パーツの構成でエンジン本体、トランスミッション、発電機、冷却ファン、ファンベルトなどの細部を再現しています
・ ラジエターは前後に分割したパーツで再現
【 兵員室 】
●「野戦救急車型」用の大きなボックス型の兵員室形状を再現、室内の木製フロアパネルの木目を繊細なモールドで再現しています
●兵員室は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 兵員室下部のフレーム構造は、縦方向のトラス状パネルと、横方向のトラス状パネルとを組み合わせて再現します
・ 後部ドアは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 各ウィンドはクリアパーツで再現しています
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化したパーツ構成で細やかな構造を再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを貼り合わせて作製します
・ リーフ式サスペンションは、それぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前部のステアリングゲージは2パーツ、車軸部は前後に分割したパーツ構成、後部のデファレンシャルは上下に分割したパーツで再現しています
・ ステアリングは前方に固定した状態で再現しています
●タイヤは、ゴムの部分とホイール部分とで構成
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●各ウィンド、前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツをセットしています
【 ルノー AHN 3.5t ドイツ 野戦救急車 (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35417) 塗装とマーキング 】
●「ルノー AHN 3.5t 野戦救急車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 国防軍所属 (フランス / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、赤十字マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 ルノー AHN 3.5t ドイツ 野戦救急車 (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35417) パッケージ内容 】
・ ルノー AHN 野戦救急車型 (ドイツ軍仕様車) ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型